IT pass HikiWiki - [ITPASS2016]ezmlm のインストールと設定 Diff

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= ezmlmのインストールと設定

サーバ上でメーリングリストを管理できるようにするため,
メーリングリスト管理ソフトとして ezmlm のインストール, 設定を行う.

== ezmlm のインストール

=== ezmlm のソースのダウンロードと展開

取得元や最新バージョンについては
((<ezmlm オリジナル|URL:http://cr.yp.to/ezmlm.html>)) を参照する.

ここでは最新バージョンは 0.53 である.

  # cd /usr/local/src
  # wget http://cr.yp.to/software/ezmlm-0.53.tar.gz
  # tar xfvz ezmlm-0.53.tar.gz

=== パッチの取得・適用とビルド

まず, 2.3.1 以降の glibc 上で動くため, というのと log.h を使用するよう, パッチを当てる. パッチは ((<ezmlm パッチ|URL:../server/2014/ezmlm/ezmlm-glib-log.patch>)) |URL:../server/2016/ezmlm/ezmlm-glib-log.patch>)) から入手する. パッチは /usr/local/src 以下に置く.

  # wget http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/server/2014/ezmlm/ezmlm-glib-log.patchhttp://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/server/2016/ezmlm/ezmlm-glib-log.patch
  # cd ezmlm-0.53/
  # patch  < ../ezmlm-glib-log.patch

バイナリファイルのインストール先はこれまでのやり方にあわせ, /usr/local/ezmlm/bin 以下としたいので, conf-bin を以下のように書き換える.

  # vi conf-bin

  /usr/local/ezmlm/bin

man のインストール先も以下のように変更する.

  # vi conf-man

  /usr/local/ezmlm/man

これらのインストール先ディレクトリである /usr/local/ezmlm は先に作っておく必要があるので手動で作成する.

  # mkdir /usr/local/ezmlm

conf-qmail に記述されているディレクトリが ((<[ITPASS2015] qmail のインストールと設定#パッチの適用とコンパイル>)) で qmail がインストールされているディレクトリと一致していることを確認する.

  # cat conf-qmail
  /var/qmail

  # ls -F /var/qmail
  alias/  bin/  boot/  control/  doc/  man/  queue/  rc*  users/

確認した後, make でバイナリを, make man でマニュアルをビルドし,
make setup でインストールする.

  # make
  # make man
  # make setup

== ezmlm の実行ファイルへのパスの設定

インストールした ezmlm の実行ファイル群へパスを通す.

((<[ITPASS2015]パスの設定>)) の((* <一般ユーザ用コマンドのパス> *)) に ((*/usr/local/ezmlm/bin*)) を追加する.

== ezmlm のマニュアルへのパスの設定

/etc/manpath.config に以下の行を追加する. 詳しくは ((<[ITPASS2015]パスの設定>)) を参照のこと.

  MANDATORY_MANPATH                        /usr/local/ezmlm/man
  MANPATH_MAP        /usr/local/ezmlm/bin  /usr/local/ezmlm/man
  MANDB_MAP          /usr/local/ezmlm/man  /usr/local/ezmlm/man

== ezmlm のテスト

メーリングリスト (ML) を作成する.
#詳細は ezmlm-make の man (日本語訳) 参照.
chikuwaXX ユーザで, chikuwaXX-testlist というメーリングリストを作成する.

  $ mkdir ~chikuwaxXX/ezmlm-test
  $ ezmlm-make ~chikuwaXX/ezmlm-test/testlist ~/.qmail-testlist chikuwaXX-testlist tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

このコマンドにより, ~chikuwaXX/ezmlm-test/testlist が作成される.

次に作成した ML に ML 主催者が手動で講読者を追加する.
詳細は ezmlm-sub の man (日本語訳) 参照.

注意: 以降, アドレスの '_at_' は '@' に読み替えること.

  $ ezmlm-sub ~chikuwaXX/ezmlm-test/testlist chikuwaXX_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

登録されているアドレスは,

  $ ezmlm-list ~chikuwaXX/ezmlm-test/testlist

で一覧される. 詳細は ezmlm-list の man (日本語訳) を参照すること.

登録が終了した後 ML へ投稿し, 先程登録したアドレスへ届くか確かめる.

  $ echo Subject:Ezmlm_Test | qmail-inject chikuwaXX-testlist_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

  $ lv ~chikuwaXX/Mailbox

次に ML の自動処理コマンドを確かめる. 始めに投稿アーカイブから記事を取り出すコマンドを試し, 記事が送られてくるかを確認する.

#itpass ドメインの MX が張られていない場合は /var/qmail/control/defaulthost をホスト名までいれたドメイン (フルドメイン) にする必要がある.

  $ qmail-inject chikuwaXX-testlist-get.1_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp < /dev/null

次に ML 参加者による自動登録抹消を試す. Mailbox を確認し, ((*送られてきた確認メールの指示に従い*)), 空メールを返信して登録を抹消する.

#itpass ドメインの MX が張られていない場合 /var/qmail/control/defaulthost をホスト名までいれたドメイン (フルドメイン) にする必要がある.

  $ qmail-inject chikuwaXX-testlist-unsubscribe_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp < /dev/null

登録を抹消できたかどうか確認するため, ML 登録アドレス一覧を確認する.

  $ ezmlm-list ~chikuwaXX/ezmlm-test/testlist

抹消できていることを確認する.

== ezmlm-idx のインストール

ezmlm に idx パッチを当てることで, メッセージをまとめて読むのに便利なダイジェスト機能の利用や, Subject の加工ができるようになる.

=== ezmlm-idx のダウンロード

バージョン 0.40 の ezmlm-idx をダウンロードする. 最新版として既に 7.2.2 まで出ているらしいが ( ((<URL:http://www.ezmlm.org/archive/>)), ((<URL:http://untroubled.org/ezmlm/>)) 参照 ).  Web にインストールドキュメントがあまり出回っていないため, 0.40 を使う. ここで記述されている参照ページは存在しなかったため, ezmlm-idx-0.40.tar.gz をインターネットアーカイブから取得する.

  # cd /usr/local/src
  # wget http://web.archive.org/web/20110527170329/http://www.ezmlm.org/archive/0.40/ezmlm-idx-0.40.tar.gz

=== ezmlm のソースコードへのパッチあて

以下の ezmlm-0.53 は ((<パッチの取得・適用とビルド|[ITPASS2015] ezmlm のインストールと設定#パッチの取得・適用とビルド>)) で使用されたディレクトリである.
#特に conf-bin や conf-man などが変更されているため, 既に ezmlm-0.53 を削除してしまっている場合は上記のビルド前の設定を行う.

  # tar xfvz ezmlm-idx-0.40.tar.gz
  # cp -r ezmlm-0.53 ezmlm-0.53-patched_by_idx
  # mv ezmlm-idx-0.40/* ezmlm-0.53-patched_by_idx/
  # rmdir ezmlm-idx-0.40
  # cd ezmlm-0.53-patched_by_idx/
  # patch < idx.patch

crontab のありかを調べる.

  $ which crontab
  /usr/bin/crontab

/usr/bin にあったので先に進む.
違う場所にある場合は conf-cron にありかを書き込む.

#MySQL (解説は ((<URL:http://www.mysql.com/>)) を使うか否かを決定する. 使う場合にはこの段階でやるべき作業がある.ここでは使わないことにした.

続いて, 以下の作業を行う.

  $ make clean
  $ make
  $ make man
  $ make jp

最後の行は使用言語を選ぶものである. jp は日本語を意味する.  これによっ
て自動管理要請に ezmlm が応えてユーザに送る文言 (詳細) が日本語になる.

=== インストール前の ezmlm-idx の動作テスト

一時的にユーザ eztest を作成し (テスト後すぐ削除する), ezmlm-idx のコ
マンドバイナリ群が実行できるか確かめる (ezmlm-test コマンド).
また, ezmlm-test を実行する前に ezmlm-idx のコマンドバイナリ群にパスが通っているかどうかを確認する.

  # chmod 755 ezmlm-test
  # adduser --uid 50000 eztest
  # su eztest

  $ ./ezmlm-test

    testing ezmlm-idx:    ezmlm-idx-0.40
    Using FQDN host name: tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
    ezmlm-make (1/2):     OK
    Using RDBMS support:  No.
    testing for qmail:    >=1.02
    ezmlm-reject:         OK
    ezmlm-[un|is]sub[n]:  OK
    ezmlm-send (1/2):     OK
    ezmlm-tstdig:         OK
    ezmlm-weed:           OK
    ezmlm-make (2/2):     OK
    ezmlm-clean (1/2):    removed mod queue entry 3 that wasn't due

上記のように正常に実行されることが確認した後に, exit する.

  $ exit

=== ezmlm-idx のリビルド

以下のコマンドを実行する.

#MySQL を使わない場合は以下を実行する (使う場合には異なる作業が要る).

  # make std
  # make

以下を実行して ezmlm-idx のコマンドバイナリを /usr/local/ezmlm/bin 以
下にコピーする.

  # make setup

=== インストール後の ezmlm-idx の動作テスト

インストールされた ezmlm-test を実行し, /usr/local/ezmlm/bin/ 以下のコマンドバイナリ群にパスが通っているか確認する.

  # su eztest
  $ source /etc/profile  # bash の場合
  $ echo $PATH
    .... /usr/local/ezmlm/bin   # <- ここにパスが通っていることを確認
  $ cd /usr/local/src/ezmlm-0.53-patched_by_idx
  $ ./ezmlm-test

    testing ezmlm-idx:    ezmlm-idx-0.40
    Using FQDN host name: tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
    ezmlm-make (1/2):     OK
    Using RDBMS support:  No.
    testing for qmail:    >=1.02
    ezmlm-reject:         OK
    ezmlm-[un|is]sub[n]:  OK
    ezmlm-send (1/2):     OK
    ezmlm-tstdig:         OK
    ezmlm-weed:           OK
    ezmlm-make (2/2):     OK
    ezmlm-clean (1/2):    removed mod queue entry 3 that wasn't due

  $ exit
  # userdel -r eztest

== prefix.pl の設置

# mv /usr/local/src/ezmlm-0.53-patched_by_idx/prefix.pl /usr/local/lib/

を実行し, prefix.pl のパスを変更する.
メーリングリストに流れたメールの件名に番号を振るため,
((<prefix.pl|URL:../server/2012/ml_prefix/prefix.pl>)) を /usr/local/lib/prefix.pl に置いた.
root 所有のため, パーミッションは 755 のままにする.
以下を実行する.

  # wget http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/server/2014/ml_prefix/prefix.pl
  # chown root:root /usr/local/lib/prefix.pl

== ezmlm の自動送信メールのヘッダの設定修正

ezmlm-idx バージョン 0.40 による日本語化だけでは, 自動送信メールのヘッダの Content-type の charset が us-ascii に指定されてしまうため,
メーラーによっては日本語が文字化けして表示される.
これを解決するため, /usr/local/ezmlm/bin/ezmlmrc の末尾に

</charset/>
iso-2022-jp

を追加する.

こうすることで, ezmlm-make コマンドで新しくメーリングリストが作成された際に, 自動送信メールのヘッダの文字コードが iso-2022-jp であると宣言するように設定される. これは ezmlm-idx によってインストールされた日本語版の自動送信メールのテンプレートと同じ文字コードである.

  # cd /usr/local/ezmlm/bin
  # cp ezmlmrc ezmlmrc.org
  # echo \</charset/\> >> ezmlmrc
  # echo iso-2022-jp >> ezmlmrc


== 自動送信メールの日本語化のテスト

先に ezmlm-test というディレクトリは作られているので, ここでは

  $ mkdir ~chikuwaXX/ezmlm-test2
  $ ezmlm-make ~chikuwaXX/ezmlm-test2/testlist2 ~/.qmail-testlist2 chikuwaXX-testlist2 tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

とする.

testlist2 ディレクトリ内に charset というファイルが作成されており,

  iso-2022-jp

と記述されていることを確認する.

  $ ezmlm-sub ~chikuwaXX/ezmlm-test2/testlist2 chikuwaXX_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

適当なメーラーからchikuwaXX-testlist2-help_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp 宛にメールを送り, 日本語のヘルプメッセージが文字化けすることなく表示されることを確認する.

== エラーメールの転送設定

登録されたメールアドレスが正しくない場合, 配信先のサーバからメーリングリスト宛てにエラーメールが返送される.
しかしデフォルトではメーリングリストにエラーメールが来た場合は破棄するよう設定されており, 運営が気づかないので良くない.
以下, エラーメールが管理者グループ (itpadmin) に届くよう設定する.

先に作成したメーリングリストの,
/home/chikuwaXX/ezmlm-test/testlist/bouncer
を次のように変更する.

((<[ITPASS2014] qmail のインストールと設定#システムのメールアドレスの転送先設定>))において, itpass サーバの管理者グループのアドレスが

  itpadmin_at_itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

なので,

  vim /home/chikuwaXX/ezmlm-test/testlist/bouncer

   &itpadmin_at_itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
   |/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-weed
   |/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-return -D '/home/chikuwaXX/ezmlm-test/testlist'
  
と書き換える. ただし, _at_ はアットマークである.

設定後, テストを行う. ezmlm-sub を用いて, chikuwaXX のメーリングリストに

$ ezmlm-sub ~chikuwaXX/ezmlm-test/testlist 1234567890_at_stu.kobe-u.ac.jp

のような実在しないアドレスを登録したうえで, 適当なメーラーから chikuwaXX-testlist_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp 宛てにメールを送り,
エラーメールが管理者にフォワードされていることを確認する.


== 参考文献

* ((<[ITPASS2015] ezmlm のインストールと設定>))

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