[Memo2018][ITPASS]Hiki のインストールと設定

Hiki のインストールと設定

  • ~itpass/ftp/server/2017/hiki-update-files-2017 (2014 年度に村上(真)さんが用意してくださったファイルに変更を加えたもの)に 2017 年度のサーバ再構築作業で使ったファイルがあるので, それを使用した.

Hiki のインストール

  • ファイルの取得

    • hiki をインストールする.
    # apt-get install bundler ruby-dev libmysqld-dev
    # apt-get install libmariadbclient-dev
    # apt-get autoremove        (不要なパッケージを削除)
    # rehash        (bash では不要)
    # cd /usr/local/
    # git clone https://github.com/hiki/hiki.git
    # cd hiki
    # bundle install
    # ln -s hikiconf.rb.sample  hikiconf.rb.sample.ja
    • 途中以下のメッセージがでたが先に進んだ.
    Don't run Bundler as root. Bundler can ask for sudo if it is needed, and installing your bundle as root will break this application for all non-root users on this machine.
    • ika-itpass の ~itpass/ftp/server/2017/hiki-update-files-2017 をディレクトリごと/usr/local/hiki/ に置いた.

hiki の環境設定

  • Table を使えるようにするための設定

    • hiki-update-files-2017 内の table_form_rd.rb を以下の場所に置いた.
    # cp hiki-update-files-2017/table_form_rd.rb /usr/local/hiki/misc/plugin/
    • session.rb と 00default.rb のバックアップをとった(念のため).
    $ cd /usr/local/hiki
    $ sudo mkdir backup
    $ cd backup
    $ sudo cp ../lib/hiki/session.rb .
    $ sudo cp ../lib/hiki/plugin/00default.rb .
    • hiki-update-files-2017 内の session.rb と 00default.rb を以下の場所に置く.
    /usr/local/hiki/lib/hiki/session.rb
    /usr/local/hiki/lib/hiki/plugin/00default.rb
  • rdtool と rttool のインストール
# apt-get install rdtool rttool
  • formatter.rb について

    • デフォルトのものを用いた.
    • 場所は以下の通り.
    /usr/local/hiki/lib/hiki/style/rd+/formatter.rb  
  • hiki-update-files-2017 内の rd2html.rb を以下の場所に置く.

    • デフォルトのものではなく, hiki-update-files-2017 の rd2html.rb を用いる.
    • デフォルトのもの, /usr/local/hiki/lib/hiki/style/rd+/rd2html.rb はバックアップをとっておく.
    • hiki-update-files-2017 の rd2html.rb の, require 'style/rd+/anchorlist' が require 'hiki/style/rd+/anchorlist' となっていることを確認する.
    • 場所は以下の通り.
    /usr/local/hiki/lib/hiki/style/rd+/rd2html.rb
  • /usr/local/hiki/hiki-update-files-2017/hikisetup を確認

    • 38 行目
    Dir.glob(File.join(HIKIDIR, "lib/hiki/messages/*.rb")).map{ |s| s.scan(%r!([^/]+)\.rb$!).first }
    • 52 行目
    @plugin_path = '/usr/local/hiki/lib/hiki/plugin' if ! @plugin_path
    • 108 行目
    #!/usr/bin/ruby -I{HIKIDIR}/lib    
    • 135 行目
    cp "/usr/local/hiki/dot.htaccess", ".htaccess" 
  • ファイルを置き換えた.

    $ sudo cp /usr/local/hiki/hiki-update-files-2017/hikisetup /usr/local/bin/

確認作業

自分のユーザアカウント (chikuwa7) で hiki ページを作成し, Hiki のトップページにアクセスできるか確認した(参考: [TEBIKI]Hikiのページ毎の基本設定).

  • chikuwa7 のホームディレクトリに public_html ディレクトリを作成し, ブラウザからアクセスできるかどうかを確認した.
  • Hiki 用のディレクトリを作成した.
$ cd ~chikuwa7
$ mkdir hiki
$ chmod 2775 hiki

hikisetup による初期設定

  • hikisetup コマンドを用いて, 必要なファイルを /home/chikuwa7/hiki 以下にインストールした. データパスはデフォルトのものを選んだ.
  • hiki ディレクトリに移動し, hikisetup を実行した.
$ cd /home/chikuwa7/hiki
$ hikisetup --lang ja
INFO: hiki basedir is /home/chikuwa7/hiki
Please input data_path [/home/chikuwa7/hiki/data]:
  • 以下のコマンドで作成されたファイル群を表示させた.
$ tree -a

ディレクトリ構成の変更とパーミッション設定

大まかには次の三点を行った.

  • ディレクトリ構成を以下のようにする.

    /home/chikuwa7/hiki/cgi/      cgi 本体や設定ファイル, テーマを格納
                      data/     hiki のデータ (展開される場所)
                      cvsroot/  hiki のデータのリポジトリ
  • パーミッション, 所有者, 所有グループを以下のようにする.

    /home/chikuwa7/hiki/       rwxrwsr-x chikuwa7   chikuwa7
                 cgi/       rwxrwsr-x chikuwa7   chikuwa7
                 data/       rwxrwsr-x www-data www-data
                 cvsroot/    rwxrwsr-x www-data www-data
  • 公開に際して, /home/chikuwa7/public_html/hiki から /home/chikuwa7/hiki/cgi にシンボリックリンクをはる.

具体的な作業例を以下に述べる. ただし, cvsroot に関しては別途 cvs コマンド から作成するため, 下記の #cvsroot の作成 を参照.

hikisetup で作成されたファイルの移動

$ cd /home/chikuwa7/hiki
$ mkdir cgi

$ mv .htaccess hiki.cgi hikiconf.rb theme cgi/

$ chmod -R g+w cgi
$ chmod 2775 `find cgi/ -type d`

data ディレクトリのパーミッション設定

  • www-data に書き込み/読み込み権限を渡した.
$ sudo chown -R www-data:www-data data
$ sudo chmod -R g+w data
$ sudo chmod 2775 `find data/ -type d`

public_html 以下からのシンボリックリンクの作成

$ cd /home/chikuwa7/public_html
$ ln -s ../hiki/cgi hiki

CVS 管理の準備

CVS のインストール

Hiki のデータを CVS で管理する. そのために, CVS をシステムにインストールする. Debian の場合には cvs パッケージをインストールすればよい.

# apt-get install cvs

リポジトリの場所を問われた場合は作成しないと答えた (後で別途作成するため).

cvsroot の作成

CVS データを管理するための CVS レポジトリの作成を行った.

$ sudo cvs -d /home/chikuwa7/hiki/cvsroot init

作成後, cvsroot ディレクトリに関しても権限を www-data に渡す.

$ cd /home/chikuwa7/hiki
$ sudo chown -R www-data:www-data cvsroot
$ sudo chmod 2775 `find cvsroot/ -type d`

cvsroot の中にあるファイルに関してはグループ書き込み権限は不要である. (ディレクトリに対しては, 上記のようにグループ書き込み権限が必要である).

ファイルへのアクセス制御の設定

/usr/local/apache2/conf/httpd.conf に以下を加えた.

<Directory "/home/chikuwa7/pulic_html/hiki">
   AllowOverride ALL
   Options -MultiViews
</Directory>

CGI の基本動作のチェック

Apache を再起動 ([ITPASS2011a]apache2のインストールと設定#動作チェック を参照)して

https://133.30.109.21/~chikuwa7/hiki

へアクセスし, Hiki のトップページが見えるかどうか確認したところ, エラー500が出た.

lv /var/log/httpd-ssl-error.log

でエラーメッセージを確認したところ, 末尾に

[Wed Nov 07 14:31:28.096908 2018] [core:alert] [pid 1306:tid 
140695030814464] [client 150.84.188.41:57563] /home/chikuwa7/public_html/hiki/.htaccess:    
Options not allowed here

と記述されていたため, /usr/local/apache2/conf/extra/httpd-userdir.conf 内の

<Directory "/home/*/public_html">
 AllowOverride FileInfo AuthConfig Limit Indexes 
 Options MultiViews Indexes FollowSymLinks IncludesNoExec

の箇所の二行目 Indexes の後に Options を付け加えた. 再度 Hiki のトップページにアクセスして正常に見えることを確認した.

なお, この初回アクセス時に /home/chikuwa7/hiki/data/ 以下に, cache, info.db, text 等のファイルが自動的に 作成されたので. これらに関するパーミッションも再度設定した.

$ cd /home/chikuwa7/hiki
$ sudo chown -R www-data:www-data data
$ sudo chmod -R g+w data
$ sudo chmod 2775 `find data/ -type d`

RD 形式で記述するための作業

  • /home/chikuwa7/hiki/cgi/hikiconf.rb の末尾に以下を追加する. これにより, header_depth では = を <h2> にするように設定できる.
# RD 形式で記述するための設定
#   header_depth では '=' を <h2> にするよう設定
@style = 'rd+'
@options['rd.header_depth'] = 2
  • hiki/lib/hiki/style/rd+/formatter.rb と hiki/lib/hiki/style/rd+/parser.rb を以下のように書き換えた.
    • formatter.rb の書き換え

      module Hiki
        module Formatter
          class RD < Base

      となっているのを,

      module Hiki
        module Formatter
      #    class RD < Base
          class RDPLUS < Base

      とした.

    • parser.rb の書き換え

      module Hiki
        module Parser
          class RD

      となっているのを,

      module Hiki
        module Parser
      #    class RD 
          class RDPLUS 

      とした.

  • 確認のためアクセスした.
https://133.30.109.21/~chikuwa7/hiki

この時, 「Error! Please edit this page again.」 のようなメッセージが表示されたため, [TEBIKI]Hikiのページ毎の基本設定 を参考にして, data 領域以下を #hikisetup による初期設定 の状態に戻した. (data および data/backup 以外のファイルやディレクトリを消した.)

再度アクセスすると, ページが正常に表示された.

  • 書き込みテスト

Hiki のページにおいてページを新規作成し, 正しく書き込みができていることを確認した.

Last modified:2018/11/07 15:53:26
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References:[[ITPASS2018]2018年度サーバ構築ログ]