4.gt4f90io のインストール

注意

gt4f90io をインストールするには、先に nercdf をインストールしておく必要があります。

まだの人は 3.netcdf のインストール


  1. インストール先のライブラリ gt4f90io を作る。
  2. $ mkdir gt4f90io

  3. wget コマンドでgt4f90io をダウンロードし、tar コマンドで解凍する。
  4. $ wget http://www.gfd-dennou.org/library/gtool4/gt4f90io/gt4f90io_current.tgz
    $ tar zxf gt4f90io_current.tgz

    なお、「_current」はバージョン名を表し、最新のパッケージは「-20080729」となっている。

  5. gt4f90io-20080729 ディレクトリに移動する。
  6. $ cd gt4f90io-20080729

  7. Fortran コンパイラ名を指定する。
  8. 環境変数 FC を現在使っているFortran コンパイラ(ここではG95 Fortran)にする。

    $ FC= g95

  9. ./configure を実行する。
  10. このとき、先ほどインストールした netcdf ライブラリが必要になる。なので、 --with-netcdf オプションで netcdf ライブラリのパスを指定する。
    また、インストール先のディレクトリもここで --prefix オプションを使って指定する。

    ここでは、 netcdf ライブラリ /home/yuuya/netcdf/lib/libnetcdf.a にあり、
    インストール先の gt4f90io ディレクトリ /home/yuuya/gt4f90io にあるので、

    $ ./configure \
    --with-netcdf= /home/yuuya/netcdf/lib/libnetcdf.a \
    --prefix= /home/yuuya/gt4f90io

    とする。そうすると、カレントディレクトリに Config.mk というファイルが生成される。

  11. Config.mk ファイルを編集する。
  12. 自分の環境に合わせて、vi コマンドで Config.mk ファイルを書き換える。
    具体的には、編集する環境変数は以下のとおり。

     
     FC          : Fortran コンパイラ
    
    SYSFFLAGS   : コンパイル時・リンク時に必要なフラグ
                  (Fortran コンパイラ実行時に必要なオプション)
    
    SYSLDFLAGS  : リンク時に必要なフラグ
    
    SYSLDLIBS   : リンク時に必要なライブラリ
    
    F90MODTYPE  : モジュール情報の渡し方
    
    DEST_LIB    : gt4f90io ライブラリインストールディレクトリ
    
    DEST_INC    : gt4f90io モジュールインストールディレクトリ
    
    DEST_BIN    : gt4f90io 実行ファイルインストールディレクトリ
    
    DEST_DOC    : gt4f90io ドキュメントファイルインストールディレクトリ
    
    
    
    MODS        : モジュールファイル拡張子
    
    MAKE        : GNU make コマンド
    
    AR          : アーカイブコマンド
    
    ARFLAGS     : アーカイブ時に必要なフラグ
    
    RANLIB      : アーカイブのインデックスを作成するコマンド 

  13. ソースコードをコンパイルする。
  14. 再び ./configure を実行すると、以下のような文が表示される。

    Execute GNU make in the current directory, as follows.

    make

    これに従い、make コマンドを実行する。

    $ make

  15. インストールする。
  16. $ make install

    ただし、システム領域にインストールする場合、root 権限がいる。
    (今回はシステム領域にはインストールしないので、root 権限は必要ない。)

  17. テストプログラムを実行する。
  18. 正しくインストールできたかを確認する。
    カレントディレクトリにおいて、以下のコマンドを実行する。

    $ make test-installed

    こうして、エラーが生じずに

    " *** Compilation and installation are succeeded !! *** "

    と表示されれば、インストール完了である。

  19. gt4frt へのパスの設定をする。
  20. 無事インストールできたら、インストール先のディレクトリの下の bin ディレクトリに gt4frt というシェルスクリプトができる。
    これにパスを通す。

    $ PATH=$PATH:/usr/local/gt4f90io/bin ; export PATH

    これで gt4frt はコマンドとして認識される。

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