IT pass HikiWiki - [Memo2012][ITPASS]ezmlmのインストールと設定 Diff

  • Added parts are displayed like this.
  • Deleted parts are displayed like this.

{{toc}}

[((<ITPASSサーバ構築・運用ドキュメント>)) へ戻る]

= ezmlmのインストールと設定

サーバ上でメーリングリストを管理できるようにするため,
メーリングリスト管理ソフトとして ezmlm のインストール, 設定を行った.

== ezmlm のインストール

=== ezmlm のソースのダウンロードと展開

取得元や最新バージョンについては
((<ezmlm オリジナル|URL:http://cr.yp.to/ezmlm.html>)) を参照のこと.

チェックしたところ最新バージョンは 0.53 であったので, これを適用させた.

  # cd /usr/local/src
  # wget http://cr.yp.to/software/ezmlm-0.53.tar.gz
  # tar xfvz ezmlm-0.53.tar.gz

=== パッチの取得・適用とビルド

まず, 2.3.1 以降の glibc 上で動くため, というのと log.h を使用するよう, パッチを当てた. パッチは ((<ezmlm パッチ|URL:../server/2011/ezmlm/ezmlm-glib-log.patch>)) から入手した. パッチは /usr/local/src 以下に置いた.

  # wget http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/server/2011/ezmlm/ezmlm-glib-log.patch
  # cd ezmlm-0.53/
  # patch  < ../ezmlm-glib-log.patch

バイナリファイルのインストール先はこれまでのやり方にあわせ, /usr/local/ezmlm/bin 以下としたいので, conf-bin を以下のように書き換えた.

  # vi conf-bin

  /usr/local/ezmlm/bin

man のインストール先も以下のように変更した.

  # vi conf-man

  /usr/local/ezmlm/man

これらのインストール先ディレクトリである
/usr/local/ezmlm は先に作っておく必要があるので手動で作成した.

  # mkdir /usr/local/ezmlm

conf-qmail に記述されているディレクトリが ((<[ITPASS2011a]qmailのインストールと設定#パッチの適用とコンパイル>)) で qmail がインストールされているディレクトリと一致していることを確認した.

  # cat conf-qmail
  /var/qmail

  # ls -F /var/qmail
  alias/  bin/  boot/  control/  doc/  man/  queue/  rc*  users/

確認した後, make でバイナリを, make man でマニュアルをビルドし,
make setup でインストールした.

  # make
  # make man
  # make setup

== ezmlm の実行ファイルへのパスの設定

インストールした ezmlm の実行ファイル群へパスを通した.

((<[ITPASS2011a]パスの設定>)) の((* <一般ユーザ用コマンドのパス> *)) に ((*/usr/local/ezmlm/bin*)) を追加した.

== ezmlm のマニュアルへのパスの設定

/etc/manpath.config に以下の行を追加した. 詳しくは ((<[ITPASS2011a]パスの設定>)) を参照のこと.

  MANDATORY_MANPATH                        /usr/local/ezmlm/man
  MANPATH_MAP        /usr/local/ezmlm/bin  /usr/local/ezmlm/man
  MANDB_MAP          /usr/local/ezmlm/man  /usr/local/ezmlm/man

== ezmlm のテスト

メーリングリスト (ML) を作成した.
詳細は ezmlm-make の man (日本語訳) 参照.
ここでは, chikuwa3 ユーザで, chikuwa3-testlist というメーリングリストを作成した.

  $ mkdir ~chikuwax3/ezmlm-test
  $ ezmlm-make ~chikuwa3/ezmlm-test/testlist ~/.qmail-testlist chikuwa3-testlist tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

このコマンドにより, ~chikuwa3/ezmlm-test/testlist が作成された.

次に作成した ML に ML 主催者が手動で講読者を追加した.
詳細は ezmlm-sub の man (日本語訳) 参照.

注意: 以降, アドレスの '_at_' は '@' に読み替えること.

  $ ezmlm-sub ~chikuwa3/ezmlm-test/testlist chikuwa3_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

登録されているアドレスは,

  $ ezmlm-list ~chikuwa3/ezmlm-test/testlist

で一覧された. 詳細は ezmlm-list の man (日本語訳) を参照すること.

登録が終了した後 ML へ投稿し, 先程登録したアドレスへ届くか確かめた.

  $ echo Subject:Ezmlm_Test | qmail-inject chikuwa3-testlist_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

  $ lv ~chikuwa3/Mailbox

次に ML の自動処理コマンドを確かめる. 始めに投稿アーカイブから記事を取り出すコマンドを試し, 記事が送られてくるかを確認した.

itpass ドメインの MX が張られていない場合は /var/qmail/control/defaulthost をホスト名までいれたドメイン (フルドメイン) にする必要がある.

  $ qmail-inject chikuwa3-testlist-get.1_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp < /dev/null

次に ML 参加者による自動登録抹消を試す. Mailbox を確認し, ((*送られてきた確認メールの指示に従い*)), 空メールを返信して登録を抹消した.

itpass ドメインの MX が張られていない場合 /var/qmail/control/defaulthost をホスト名までいれたドメイン (フルドメイン) にする必要がある.

  $ qmail-inject chikuwa3-testlist-unsubscribe_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp < /dev/null

登録を抹消できたかどうか確認するため, ML 登録アドレス一覧を見る.

  $ ezmlm-list ~chikuwa3/ezmlm-test/testlist

先ほど登録したアドレスは登録抹消されていた.

== ezmlm-idx のインストール

ezmlm に idx パッチを当てることで, メッセージをまとめて読むのに便利なダイジェスト機能の利用や, Subject の加工ができるようになる.

=== ezmlm-idx のダウンロード

バージョン 0.40 の ezmlm-idx をダウンロードする. 最新版として既に 7.1.1 まで出ているらしいが ( ((<URL:http://www.ezmlm.org/archive/>)) 参照 ).  Web にインストールドキュメントがあまり出回っていないため, 0.40 を使う. だが, ここで記述されている参照ページは存在しなかったため, ezmlm-idx-0.40.tar.gz をインターネットアーカイブから取得することにした.

  # cd /usr/local/src
  # wget http://web.archive.org/web/20110527170329/http://www.ezmlm.org/archive/0.40/ezmlm-idx-0.40.tar.gz

=== ezmlm のソースコードへのパッチあて

以下の ezmlm-0.53 は ((<ezmlm のパッチあてとビルド|[ITPASS2011a]ezmlmのインストールと設定#ezmlm のパッチあてとビルド>)) で使用されたディレクトリである.
特に conf-bin や conf-man などが変更されているため, 既に ezmlm-0.53 を削除してしまっている場合は上記のビルド前の設定を行う.

  # tar xfvz ezmlm-idx-0.40.tar.gz
  # cp -r ezmlm-0.53 ezmlm-0.53-patched_by_idx
  # mv ezmlm-idx-0.40/* ezmlm-0.53-patched_by_idx/
  # rmdir ezmlm-idx-0.40
  # cd ezmlm-0.53-patched_by_idx/
  # patch < idx.patch

crontab のありかを調べた.

  $ which crontab
  /usr/bin/crontab

/usr/bin にあったので先へ進んだ. 違う場所にある場合は conf-cron にありかを書き込む.

MySQL (解説は ((<URL:http://www.mysql.com/>)) を使うか否かを決定する. 使う場合にはこの段階でやるべき作業がある.

続いて, 以下の作業を行った.

  $ make clean
  $ make
  $ make man
  $ make jp

最後の行は使用言語を選ぶものである. jp は日本語を意味する.  これによっ
て自動管理要請に ezmlm が応えてユーザに送る文言 (詳細) が日本語になる.

=== インストール前の ezmlm-idx の動作テスト

一時的にユーザ eztest を作成し (テスト後すぐ削除する), ezmlm-idx のコ
マンドバイナリ群が実行できるか確かめた (ezmlm-test コマンド).
また, ezmlm-test を実行する前に ezmlm-idx のコマンドバイナリ群にパスが通っているかどうかを確認した.

  # chmod 755 ezmlm-test
  # adduser --uid 50000 eztest
  # su eztest

ここで su eztest と行ったが, sudo コマンドを用いる場合はデフォルトでは
環境変数 $HOME がログインしたユーザとなったままとなり正しく実行されな
いので -H オプションをつけて実行する.

  $ ./ezmlm-test

    testing ezmlm-idx:    ezmlm-idx-0.40
    Using FQDN host name: tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
    ezmlm-make (1/2):     OK
    Using RDBMS support:  No.
    testing for qmail:    >=1.02
    ezmlm-reject:         OK
    ezmlm-[un|is]sub[n]:  OK
    ezmlm-send (1/2):     OK
    ezmlm-tstdig:         OK
    ezmlm-weed:           OK
    ezmlm-make (2/2):     OK
    ezmlm-clean (1/2):    removed mod queue entry 3 that wasn't due

上記のように正常に実行されることが確認した後に, exit した.

  $ exit

=== ezmlm-idx のリビルド

MySQL を使わない場合は以下を実行した (使う場合には異なる作業が要る).

  # make std
  # make

以下を実行して ezmlm-idx のコマンドバイナリを /usr/local/ezmlm/bin 以
下にコピーした.

  # make setup

=== インストール後の ezmlm-idx の動作テスト

インストールされた ezmlm-test を実行し, /usr/local/ezmlm/bin/ 以下のコマンドバイナリ群にパスが通っているか確認した.

  # su eztest
  $ source /etc/profile  # bash の場合
  $ echo $PATH
    .... /usr/local/ezmlm/bin   # <- ここにパスが通っていることを確認
  $ cd /usr/local/src/ezmlm-0.53-patched_by_idx
  $ ./ezmlm-test

    testing ezmlm-idx:    ezmlm-idx-0.40
    Using FQDN host name: tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
    ezmlm-make (1/2):     OK
    Using RDBMS support:  No.
    testing for qmail:    >=1.02
    ezmlm-reject:         OK
    ezmlm-[un|is]sub[n]:  OK
    ezmlm-send (1/2):     OK
    ezmlm-tstdig:         OK
    ezmlm-weed:           OK
    ezmlm-make (2/2):     OK
    ezmlm-clean (1/2):    removed mod queue entry 3 that wasn't due

  $ exit
  # userdel -r eztest

== prefix.pl の設置

メーリングリストに流れたメールの件名に番号を振るため,
prefix.pl を /usr/local/lib/prefix.pl に置く.
root 所有のため, パーミッションは 755 のままにする.

  # cp /home/itpass/ftp/server/2011/ml_prefix/prefix.pl /usr/local/lib/prefix.pl
  # chown root:root /usr/local/lib/prefix.pl
  # chmod 755 /usr/local/lib/prefix.pl

マニュアルには上のように書いてあるが

  # wget http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/server/2011/ml_prefix/prefix.pl
  # chown root:root /usr/local/lib/prefix.pl
  # chmod 755 /usr/local/lib/prefix.pl

の間違いだと思われる. これを実行した.

== ezmlm の自動送信メールのヘッダの設定修正

ezmlm-idx バージョン 0.40 による日本語化だけでは, 自動送信メールのヘッダの Content-type の charset が us-ascii に指定されてしまうため,
メーラーによっては日本語が文字化けして表示される.
これを解決するため, /usr/local/ezmlm/bin/ezmlmrc の末尾に

</charset/>
iso-2022-jp

を追加した.

こうすることで, ezmlm-make コマンドで新しくメーリングリストが作成された際に, 自動送信メールのヘッダの文字コードが iso- 2022-jp であると宣言するように設定される. これは ezmlm-idx によってインストールされた日本語版の自動送信メールのテンプレートと同じ文字コードである.

  # cd /usr/local/ezmlm/bin
  # cp ezmlmrc ezmlmrc.org
  # echo \</charset/\> >> ezmlmrc
  # echo iso-2022-jp >> ezmlmrc


== 自動送信メールの日本語化のテスト

  $ mkdir ~chikuwa3/ezmlm-test
  $ ezmlm-make ~chikuwa3/ezmlm-test/testlist ~/.qmail-testlist chikuwa3-testlist tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

とあるが, 先に ezmlm-test というディレクトリは作られているので, 今回は

  $ mkdir ~chikuwa3/ezmlm-test2
  $ ezmlm-make ~chikuwa3/ezmlm-test2/testlist2 ~/.qmail-testlist2 chikuwa3-testlist2 tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

とした.

testlist2 ディレクトリ内に charset というファイルが作成されており,

  iso-2022-jp

と記述されていることを確認した.

  $ ezmlm-sub ~chikuwa3/ezmlm-test/testlist chikuwa3_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

適当なメーラーからchikuwa3-testlist-help_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp 宛にメールを送り, 日本語のヘルプメッセージが文字化けすることなく表示されることを確認した.

== エラーメールの転送設定

登録されたメールアドレスが正しくない場合, 配信先のサーバからメーリングリスト宛てにエラーメールが返送される.
しかしデフォルトではメーリングリストにエラーメールが来た場合は破棄するよう設定されており, 運営が気づかないので良くない.
以下では, エラーメールが管理者グループ (itpadmin) に届くよう設定する.

先に作成したメーリングリストの,
/home/chikuwa3/ezmlm-test/testlist/bouncer
を次のように変更した.

((<[ITPASS2011a]qmailのインストールと設定#システムのメールアドレスの転送先設定>))において, itpass サーバの管理者グループのアドレスが

  itpadmin_at_itpass.scitec.kobe-u.ac.jp

の場合,

  vim /home/chikuwa3/ezmlm-test/testlist/bouncer

   &itpadmin_at_itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
   |/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-weed
   |/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-return -D '/home/chikuwa3/ezmlm-test/testlist'
  
と書き換えた. ただし, _at_ はアットマークである.

設定後, テストを行った. ezmlm-sub を用いて, chikuwa3 のメーリングリストに

$ ezmlm-sub ~chikuwa3/ezmlm-test/testlist 1234567890_at_stu.kobe-u.ac.jp

のような実在しないアドレスを登録したうえで, 適当なメーラーから chikuwa3-testlist_at_tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp 宛てにメールを送り,
エラーメールが管理者にフォワードされていることを確認した.

== 配送テスト

上記の作業完了後, gate を担当する班に ((<[ITPASS2011a]gate-toroku-systemのインストールと設定#ezmlm を使う場合の設定>)) の作業を行ってもらい, その後 itpass-ml の配送テストを行う.

== 参考文献

* ((<[ITPASS2010]ezmlmのインストールと設定>))
* ((<[Memo2010][ITPASS] tako 構築作業ログ 8 (MAIL1)>))
* ((<[Memo2010][ITPASS] tako 構築作業ログ 9 (MAIL2)>))
* ((<[Memo2010][ITPASS] tako 構築作業ログ 10 (MAIL3)>))

[((<ITPASSサーバ構築・運用ドキュメント>)) へ戻る]