IT pass HikiWiki - [Memo2011][ITPASS] ika 構築作業ログ 7 (DNS, gate2) Diff

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2011/10/21,24 に ika 構築作業(DNS,gate)を中坊, 鈴木, 兵頭で行った.(ロガー: 中坊)

{{toc_here}}

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= アカウント作成

鈴木アカウント作成
chikuwa8


= 各設定ファイルの編集
== rndc のテスト

以下のコマンドを実行する.
root@new:/usr/local/bind/etc# rndc reload

rndc: connect failed: 127.0.0.1#953: connection refused

というエラーによって上手くいかない.

rndc.keyのインデントがスペースになっていたのでタブに変更した.

一度root から抜けて再度rootになって試してみたらうまくいった.
原因は不明.上手く更新されていなかったのかもしれない。



= 起動テスト

以下のコマンドを実行し, 起動テストを行った.

  # /usr/local/bind/sbin/named -u bind -c /usr/local/bind/etc/namedb/named.conf

* /var/log/syslog を見て, 起動したことを確認した

  managed-keys-zone に関するエラーが出たので /usr/local/bind/etc/namedb の下に,managed-keys.bind という空のファイルを作成したところ上手くいった.

* ps -ax コマンドなどで走っていることを確認した

= ファイルフォーマットチェック

named.conf とゾーン, 各々の整合性を確認する.

  root@tako:/usr/local/bind/etc# named-checkconf /usr/local/bind/etc/namedb/named.conf
何も出力されなかったので正常.

さらに以下を実行した.
root@tako:/usr/local/bind/etc/nemedb# named-checkzone localhost localhost.zone

以下のように表示されれば正常である.
zone localhost/IN: loaded serial XXXXXXXXXX
OK

* XXXXXXXXXX には Serial に書いた数字が表示される.

= 起動スクリプトの用意

サーバの起動時に自動的に起動させるため, bind の起動スクリプトを用意する.

* Debian の bind パッケージに含まれる/etc/init.d/bind を元に起動スクリプトを bind 用に多少書き換えたものが, ((<bind|URL:../server/2010/bind/bind>)) から入手できる. このファイルを /etc/init.d/bind にダウンロードする.

    # cd /etc/init.d
    # wget http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/server/2010/bind/bind
    

* 以下のように所有者とパーミッションを設定する.

    # chown root:root /etc/init.d/bind
    # chmod 755 /etc/init.d/bind

* 念のため, bind スクリプトの start, stop, restart の動作確認を行う. bind というコマンドが別に存在するため,絶対パスで bind ファイルを指定しなければならない.

# /etc/init.d/bind start
# /etc/init.d/bind stop
# /etc/init.d/bind restart

コマンドごとに ps ax で動作を確認する.

* ランレベルごとに bind の動作を設定する.
# update-rc.d bind defaults

# update-rc.d: using dependency based boot sequencing

  と表示される. これは成功であると判断し先に進む.

* さらに, new を再起動し, 起動時に bind が起動することを確認した.

# reboot

== サーバ停止

このままの設定では, 何らかの原因で tako を DNS サーバとして参照してしまうと tako が itpass.scitec.kobe-u.ac.jp であるとなりすましてしまう不具合が発生するので, DNS サーバは ITPASS サーバ交代の時まで停止する.

DNS サーバ (bind) を停止.

  # /etc/init.d/bind stop

起動時に bind を起動しないようにした.

  # update-rc.d -f bind remove

サーバを再起動し, bind が起動していないことを確認した.


= 兵頭アカウント作成
chikuwa9

= アカウント作成

* gate グループに gate 管理者を加えた.

  gate 管理者については, gate-toroku-systemの開発とメンテナンスの開発メンバーのユーザおよび, gate のインストールを行ったメンバーとする.

    # vigr

    gate:x:500:tyubo,aynszk,ryukih

    # vigr -s

    gate:!:::tyubo,aynszk,ryukih

= gate-toroku-system のソースを取得

gate-toroku-system のソース (gate-toroku-system.tar.gz)
を ika の /home/gate/ から入手し, tako の /home/gate に置く.

= 必要なソフトウェアのインストール

* まず, gate に必要なパッケージをインストールする. /etc/apt/sources.list の以下の二行の末尾を変更する.

    deb http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou squeeze/
    deb-src http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou squeeze/
                                                                      

* その後, 以下のコマンドで, 必要なパッケージをインストールされていることを確認する.

    # apt-get update
    # apt-get install perl-suid rsync wget htroff cvs
    # apt-get install libjcode-pm-perl
    # apt-get install libcrypt-passwdmd5-perl
    # apt-get install libdatetime-perl
    # apt-get install libdatetime-format-strptime-perl


  実行ファイルや man 用ファイル, HTML ファイルは
  /usr/local/gate 以下にインストールされる.

    # apt-get install htroff

  のみパッケージが存在しないと表示された.
  
  ソースパッケージを取得するために, ひとまず /etc/apt/sources.list の先ほど編集した二行を

    deb http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou stable/
    deb-src http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou stable/

  に変更した. この状態で

    # apt-get update
    # apt-get source htroff

  を実行すると,

    htroff-2.0(ディレクトリ), htroff_2.0.diff.gz, htroff_2.0-3.dsc, htroff_2.0.orig.tar.gz

  を得る. これらを用いてバイナリパッケージを作成する.

    # cd htroff-2.0
    # dpkg-buildpackage -us -uc -b -rfakeroot

  を実行. オプションは以下の通り.

    -us -> ソースに署名しない
    -uc -> changelogに署名しない
    -b -> バイナリのみ作成
    -r -> root権限取得コマンド(fakerootは擬似的にroot権限を使えるコマンド)

  その結果,

    htroff_2.0-3_all.deb, htroff_2.0-3_amd64.changes

  が得られた.何のエラーも出なかったため, 依存関係は満たしているようだ.

  後はインストールするだけなので,

    # dpkg -i htroff_2.0-3_all.deb    

  これで, htroff がインストールできた.

  最後に, /etc/apt/sources.list の中の二行を

    deb http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou squeeze/
    deb-src http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou squeeze/

  に変更し,

    # apt-get update

  を実行した.

= gate ユーザへのメールの転送

/home/gate/.qmail に gate 管理者のメールアドレスを書き込んだ. メンバーは上記の ((<URL:#作業用アカウントの作成>)) でグループに加えたものと同じにする.

  # vi /home/gate/.qmail

  &tyubo
  &aynszk
  &ryukih


= make とインストール

以下のコマンドを実行し, make とインストールを行った.

  # su gate
  $ cd ~gate/gate-toroku-system/
  $ perl ./config.pl
  $ make

  $ exit

  $ sudo -s
  # cd ~gate/gate-toroku-system
  # make install

実行ファイルや man 用ファイル, HTML ファイルは /usr/local/gate 以下にインストールされる.

(IP 管理用の設定ファイルも同様の場所に gate-ip.confとしてインストールされる).

== cgi のシンボリックリンク作成

/usr/local/gate/lib/cgi-bin 以下にインストールされる cgi のシンボリックリンクを /usr/local/apache2/cgi-bin 以下に作成した

  # cd /usr/local/apache2/cgi-bin
  # ln -s ../../gate/lib/cgi-bin/gate-*.cgi .


= インストールした実行ファイルへのパスの設定

インストールした gate-toroku-system の実行ファイル群へパスを通した.

((<[ITPASS2010]パスの設定>)) の((* <一般ユーザ用コマンドのパス> *))に ((*/usr/local/gate/bin*)) を, ((* <システム管理用コマンドのパス> *))に ((*/usr/local/gate/sbin*)) を追加した.

= インストールしたマニュアルへのパスの設定

((<[ITPASS2010]パスの設定#man 関連のパスの設定>)) を参照し, /etc/manpath.config に以下の行を追加した.

  MANDATORY_MANPATH                             /usr/local/gate/man/ja
  MANPATH_MAP        /usr/local/gate/bin        /usr/local/gate/man/ja
  MANPATH_MAP        /usr/local/gate/sbin       /usr/local/gate/man/ja
  MANDB_MAP          /usr/local/gate/man/ja     /usr/local/gate/man/ja


= Web インターフェースのチェック

https://new-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/~gate/ にアクセスし,gate 登録システムのインデックスページが見えるか確認した. また, そのページからリンクされている個人申請 (https://new-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/cgi-bin/gate-user-apply.cgi) などに移動し, CGI が動作しているかチェックした.

= ユーザの作成

== /home/gate/userdb 以下のコピー

この作業では ika から tako へ root ログインする必要があるため root ログイン用の公開鍵の設置と root ログインの許可を事前に行う.

=== root ログイン用の公開鍵の設置

* ika に残った, インストール前の tako の情報を削除

  ika の /root/.ssh 以下にある known_hosts のなかの tako に該当する行を削除する. (何番目が tako に該当するかは ika で ssh または rsync のコマンドを実行しようとしたときのエラーからわかる. )

* tako で鍵を作成

   tako-itpass$ sudo -s
   tako-itpass# cd /root
   tako-itpass# ssh-keygen -t dsa
   (鍵はデフォルトの /root/.ssh/id_dsa とする)
   (パスフレーズは空にする)

  tako で作成した公開鍵 tako:/root/.ssh/id_dsa.pub を ika:/root/.ssh/authorized_keys にコピーする. 既に authorized_keys が作成されている場合には, id_dsa.pub の内容を authorized_keys の最後尾に追記する.

=== root ログインの許可

* 次にika 内の root ログインの許可を設定する.
  作業内容については((<[ITPASS2010]sshのインストールと設定#パスワード認証の拒否と root ログインの拒否設定>))を参照.

   PermitRootLogin yes

=== ika のユーザデータベースを tako にコピーする.

* ika の /home/gate/userdb を tako 内の /home/gate/userdb にコピーした.
* まず,  -n オプションを付けて rsync の動作チェックを行った.

  いきなり rsync コマンドを実行すると予期せぬ間違い(転送元と転送先の設定を間違って, 転送先のファイルを全て消してしまう等)が起こりうるため, まずは rsync コマンドに -n オプションをつけて実行する. -n オプションをつけて実行すると, 実際のファイルの転送は行わずに, 転送されるはずのファイルのリストが出力される.

   new-itpass# rsync -n -av --delete ika-itpass:/home/gate/userdb/ /home/gate/userdb/

  * 実際にコピーを行う.

   new-itpass# rsync -av --delete ika-itpass:/home/gate/userdb/ /home/gate/userdb/


* ika内のroot ログインを不許可に設定し直した.

   PermitRootLogin no

== /etc/shadow のコピー

gate-toroku-system では, /etc/shadow に存在しないユーザがデータベース内に居た場合, 初めてユーザを作成したと認識してメールを送信するようになっている.

移行作業の際に大量のメールが送信されないよう, 先に old の /etc/shadow の一部を new の /etc/shadow にコピーする.

* old の /etc/shadow のうち, UID 1000 〜 29999 までの gate-toroku-system で管理されるユーザーについて, そのアカウント名の行をコピーして new の /etc/shadow のファイルに((*追加した*)). 各ユーザに対する uid は /etc/passwd に書かれているので参照した

   # lv /etc/passwd

   root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
   daemon:x:1:1:daemon:/usr/sbin:/bin/sh
   bin:x:2:2:bin:/bin:/bin/sh
   sys:x:3:3:sys:/dev:/bin/sh
         ^ ここが uid

== 最初の保証人ユーザ作成

個人申請 (https://new-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/cgi-bin/gate-user-apply.cgi) にアクセスし, ユーザ登録申請を行った.
保証人は先につくったユーザ "gate" とした.
(今回はアカウント名:ryukihy にした)

/home/gate/userdb/pending の下に登録者のデータベースファイル (申請ログイン名がついたファイル) が生成されているか確認した.

承認を行うために保証人 "gate" の登録システム用パスワードを設定する. gate ユーザの権限で以下のコマンドを実行した.

  # su gate
  $ cd
  $ htpasswd -c ~gate/.gate gate

ここで投入したパスワードを用いてユーザ "gate" として保証人のユーザ登録承認 (https://new-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/cgi-bin/gate-user-accept.cgi) を用いる )を行う. その後, /home/gate/userdb/stable に承認されたユーザのデータベースファイルが移動していることを確認する.
(パスワードは中坊が管理)

= アカウント生成

/home/gate/userdb の中にあるデータベースファイルをシステムに反映させるために,  ルートで /usr/local/gate/lib/gate-daily を起動する.
* gate-daily は /etc/gate/gate.conf を参照するので, 起動前に gate.conf 内の 'ika-itpass' を 'tako-itpass' と書き換え. その後以下を実行した.

      # perl /usr/local/gate/lib/gate-daily

  /etc 内に存在する passwd, group, shadow, sudoers ファイルが更新され, それぞれ .bk を付加した名前のバックアップファイルが生成された. ファイルに登録したユーザの情報が新たに書き込まれていることを確認した.
  また /home に /home/gate/userdb 以下に存在するユーザのディレクトリができていることを確認した.


= デーモンモードでの運用

ユーザ, ホストのデータベースをシステムに反映させるため, デーモンモードでの運用の設定を行った.

* gate-sys.conf の設定

  /etc/gate/gate-sys.conf 中の $USE_DAEMON 変数が 1 であることを確かめた.
    $USE_DAEMON = 1;

* gate-toroku-system 用のポートの作成

  /etc/inetd.conf に以下の一行を付け足した.

    gate stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd /usr/local/gate/lib/gate-daily -N

* ポート番号の設定

  /etc/services に以下の行を付け足した.

    gate              8888/tcp          # gate-toroku-system


* TCP wrapper によるセキュリティ強化

  gate ポートは, 登録サーバからのアクセスさえ受け付けられればその役目を果たす.
  そのため, TCP wrapper を使用してアクセスを登録サーバからのものに限定する.

  特に ITPASS サーバは 1 台での運用なので, 自身からのアクセスのみ許可する.

  * /etc/hosts.deny の編集
  
    まず, 全てのホストからの gate ポートへのアクセスを拒否するよう /etc/hosts.deny に以下の一行を追加した.

      gate-daily: ALL

  * /etc/hosts.allow の編集
  
    登録サーバ自身 (new) からのアクセスは許可するよう, /etc/hosts.allow に以下の一行を追加した.

      gate-daily: 127.0.0.1

* 登録サーバ以外のホストからのアクセスが拒否されるか確認
  以下では google.com で試した場合.

    root@new-itpass:/home/gate# tcpdmatch gate-daily google.com
    client:   hostname nrt04s01-in-f99.1e100.net
    client:   address  66.249.89.99
    server:   process  gate-daily
    matched:  /etc/hosts.deny line 21
    access:   denied

    client:   hostname nrt04s01-in-f104.1e100.net
    client:   address  66.249.89.104
    server:   process  gate-daily
    matched:  /etc/hosts.deny line 21
    access:   denied

  denied と表示されたので拒否されている.

  次に, 登録サーバ自身からのアクセスは許可されているか確認した.

    root@new-itpass:/home/gate# tcpdmatch gate-daily localhost
    client:   hostname localhost
    client:   address  127.0.0.1
    server:   process  gate-daily
    matched:  /etc/hosts.allow line 14
    access:   granted

  granted と表示されたので許可されている.

* inetd を再起動

   # /etc/init.d/openbsd-inetd restart
   Restarting internet superserver: inetd.

* 確認

  CGI から適当なユーザの申請および認証を行う. 認証して数分後に /etc 以下のシステムファイル(passwd ファイルと shadow ファイル)が更新されていることを確認した.

= gate-toroku-system ソースの移動

ソースの名前を変更し, バックアップとして残した.

* /home/gate/gate-toroku-system は必要ないが, バックアップとして以下のように名前を変更して残す

cp -r gate-toroku-system gate-toroku-system_2011-10-24
                                             ^^^^^^^^^^ インストールした日付

= doc ディレクトリのシンボリックリンクを作成

/usr/local/gate/ にある doc ディレクトリのシンボリックリンクを/home/gate/public_html/ に作成した.

#cd /home/gate/public_html/
#ln -s /usr/local/gate/doc
# ls -l
root@new-itpass:/home/gate/public_html# ls -l
合計 64
lrwxrwxrwx 1 root root   19 2010-10-15 19:40 doc -> /usr/local/gate/doc

= ezmlm を使う場合の設定

この作業は, ezmlm のインストール後に行う.


== gate-db-to-ezmlm の設定

sudo になって /usr/local/gate/bin/gate-db-to-ezmlm の「0. 実行ファイル, ドメインの指定」の項目を以下のように変更する.

変更前

$domainname='gfd-dennou.org';
    
$ezmlmlist='/usr/bin/ezmlm-list';
$ezmlmsub='/usr/bin/ezmlm-sub';
$ezmlmunsub='/usr/bin/ezmlm-unsub';

変更後

$domainname='itpass.scitec.kobe-u.ac.jp';

$ezmlmlist='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-list';
$ezmlmsub='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-sub';
$ezmlmunsub='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-unsub';

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