IT pass HikiWiki - [ITPASS2021]ローカルでのバックアップの設定 Diff
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[((<[ITPASS2021]2021年度サーバ構築マニュアル>)) へ戻る]
= 目的
ITPASS サーバでは, 一部の領域 (itpass などグループで使用している領域) に
ついて, 普段は予備サーバへのバックアップを行っている.
(詳しくは ((<[ITPASS2021]サーバ交換作業 1 週間後に行う作業>)) を参照のこと.)
サーバの再構築時は予備サーバにバックアップすることができないので,
冗長性を維持するために, システムがインストールされているディスクとは
別のディスクに, 計算機内でバックアップ (ローカルバックアップ) を取る
ようにしておく.
このとき, 万が一本サーバのディスクが故障したときの復旧を容易にするために,
普段より多めのデータをバックアップしておく.
なお, 通常運用中にはローカルバックアップは行わない.
= 概要
以下では, ローカルバックアップを取る方法について記す.
* ika にバックアップ用のディスクを取り付ける.
* 通常は最初から付いている.
* 1 日 1 回, 以下を除くすべてのバックアップを取るように cron スクリプトを設置する.
* /tmp/, /proc/, /dev/, /sys/ 等のシステム固有なものや一時的に用いるもの
* /home/aquota.user
= 予備ディスクの準備
ここでは予備ディスクの状態を確認する. あるいは, 予備ディスクが利用できる状態でない場合には, 予備ディスクを準備する.
== 現在のディスク使用状態の確認
まず, df コマンドで, 現在のディスク使用状態を確認し, 予備ディスクがマウントされているかどうかを確認する.
例えば,
# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
udev 7.9G 0 7.9G 0% /dev
tmpfs 1.6G 170M 1.5G 11% /run
/dev/sda1 183G 68G 106G 40% /
tmpfs 7.9G 0 7.9G 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
tmpfs 7.9G 0 7.9G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda6 1.6T 531G 1008G 35% /home
/dev/sdb1 183G 61M 173G 1% /bk
/dev/sdb6 704G 73M 668G 1% /home.bk
のような場合には, 現時点で使っているディスクが /dev/sda としてマウントされ, /dev/sdb が予備ディスクとしてマウントされていることがわかる.
(予備ディスクには, バックアップ用のパーティション, /bk, /home.bk, が作られている.)
このように, 既に予備ディスクがマウントされている場合には ((<#バックアップスクリプトの設置|URL:#バックアップスクリプトの設置>)) から作業を続ける.
一方,
# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
udev 7.9G 0 7.9G 0% /dev
tmpfs 1.6G 170M 1.5G 11% /run
/dev/sda1 183G 68G 106G 40% /
tmpfs 7.9G 0 7.9G 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
tmpfs 7.9G 0 7.9G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda6 1.6T 531G 1008G 35% /home
のような場合には, /dev/sda の他にマウントされたディスクが見当たらず, 予備ディスクがマウントされていないことがわかる.
== 予備ディスクの確認とパーティショニングとフォーマット
もし予備ディスクがマウントされていなければ, parted コマンドを用いて, マウントされていないが物理的に接続されているディスクがあるかどうかを確認する.
例えば,
$ sudo parted -l
Model: ATA TOSHIBA MN04ACA4 (scsi)
Disk /dev/sda: 4001GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: gpt
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
1 1049kB 1000GB 1000GB ext4
2 1000GB 1064GB 64.0GB linux-swap(v1)
3 1064GB 1064GB 200MB fat32 boot, esp
4 1064GB 4001GB 2937GB ext4
Model: ATA TOSHIBA MN04ACA4 (scsi)
Disk /dev/sdb: 4001GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: gpt
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
1 1049kB 1000GB 1000GB ext4
2 1000GB 1064GB 64.0GB linux-swap(v1)
3 1064GB 1064GB 200MB fat32 boot, esp
4 1064GB 4001GB 2937GB ext4
のように表示されれば, 現在使用しているディスク /dev/sda の他に /dev/sdb が物理的に接続されており, そこには /dev/sda と同じパーティションが作成されていることがわかる.
つまり, そのディスクをマウントすれば予備ディスクとして利用できる.
その場合には, ((<#fstab の設定 (予備ディスクのマウント)|URL:#fstab の設定 (予備ディスクのマウント)>)) により予備ディスクをマウントして使用する.
もし, /dev/sdb が接続されているにもかかわらず, /dev/sda と同じパーティションが作成されていない場合には, parted コマンドを用いて /dev/sda と同じパーティションを作成する.
また, もし予備ディスクとして使用できるディスクが接続されていない (parted の表示に現れない) 場合には, ika に予備ディスクを (物理的に) 接続し, /dev/sda と同じパーティションを作成する.
その際には, ika で使用されているディスクの容量以上のディスクを用いること.
== fstab の設定 (予備ディスクのマウント)
予備ディスクを /bk, /home.bk にマウントするように設定する.
/bk, /home.bk ディレクトリを作成する.
# mkdir /bk /home.bk
/etc/fstab を書き換えるが, UUID を使って fstab に記述するため,
まずは UUID を調べる.
# blkid
/dev/sda1: UUID="7dbd4073-dbe2-449b-b4c2-115c558bde45" TYPE="ext4" PARTUUID="3912811c-01"
/dev/sdb1: UUID="98d09b12-ee10-4fa0-8f24-a106d87d70e4" TYPE="ext4" PARTUUID="eea62f4a-01"
/dev/sdb5: UUID="20a0ebf4-c201-4c03-a7f4-6f413d0a6e47" TYPE="swap" PARTUUID="eea62f4a-05"
/dev/sdb6: UUID="76ecb23b-ec7c-4fff-aee5-dc1762a08260" TYPE="ext4" PARTUUID="eea62f4a-06"
/dev/sda5: UUID="19b7c577-a724-44b2-a781-977395460aac" TYPE="swap" PARTUUID="3912811c-05"
/dev/sda6: UUID="b12e2259-c65f-4987-97cb-c95b4a8ea86b" TYPE="ext4" PARTUUID="3912811c-06"
ここで表示された, /dev/sdb1, /dev/sdb6 の情報に基づいて, /etc/fstab を
編集する.
# vi /etc/fstab
以下の 4 行を追加した.
# /dev/sdb1 is mounted on /bk
UUID=98d09b12-ee10-4fa0-8f24-a106d87d70e4 /bk ext4 defaults,errors=remount-ro 0 2
# /dev/sdb6 is mounted on /home.bk
UUID=76ecb23b-ec7c-4fff-aee5-dc1762a08260 /home.bk ext4 defaults,usrquota 0 2
/etc/fstab の編集が終了したら, マウントする.
# mount -a
ディスクのマウント状態を確認する.
# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
udev 7.9G 0 7.9G 0% /dev
tmpfs 1.6G 170M 1.5G 11% /run
/dev/sda1 183G 68G 106G 40% /
tmpfs 7.9G 0 7.9G 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
tmpfs 7.9G 0 7.9G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda6 1.6T 531G 1008G 35% /home
/dev/sdb1 183G 61M 173G 1% /bk
/dev/sdb6 704G 73M 668G 1% /home.bk
上の例では, /dev/sdb1, /dev/sdb6 がそれぞれ /bk, /home.bk にマウントされている.
= バックアップスクリプトの設置
バックアップの際には cron を用い, rsync によるバックアップを毎日自動的に行う.
また, その rsync の結果をログに残す.
== バックアップ用スクリプトの用意
バックアップ用スクリプトを以下のように設置する.
* root ディレクトリ用: rsync_localbk_root.sh を, /etc/cron.local/daily/220_rsync_localbk_root へ設置した.
# wget http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/server/2011/system_backup/rsync_localbk_root.sh
# mv rsync_localbk_root.sh /etc/cron.local/daily/220_rsync_localbk_root
* home ディレクトリ用: rsync_localbk_home.sh を, /etc/cron.local/daily/225_rsync_localbk_home へ設置した.
# wget http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/server/2011/system_backup/rsync_localbk_home.sh
# mv rsync_localbk_home.sh /etc/cron.local/daily/225_rsync_localbk_home
(なお, スクリプト先頭の番号は, その他のスクリプトを置いた際, どれを優先して実行するかを決めるためのものである. 若い番号のものほど先に実行される).
設置したスクリプトに実行権限を与える.
# chmod 744 /etc/cron.local/daily/220_rsync_localbk_root
# chmod 744 /etc/cron.local/daily/225_rsync_localbk_home
= crontab の編集
/etc/crontab を編集する. 以下の一行があることを確認し, なければ追加する.
25 6 * * * root cd / && run-parts --report /etc/cron.local/daily |mail -s "`hostname -f` daily run outputs" itpadmin@itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
= バックアップログファイルの作成
ログファイルのためのディレクトリとファイルを作成しておく.
なお, このログファイルの場所は ((<#バックアップ用スクリプトの用意|URL:#バックアップ用スクリプトの用意>))で用意した 220_rsync_localbk_root と 225_rsync_localbk_home 内の LOGFILE を書き換えることで変更できる.
ディレクトリ /var/log/rsync-log がなければ作成し,
その中にログ用のファイルを作成する.
# mkdir /var/log/rsync-log
# cd /var/log/rsync-log
# touch localbk_root.log localbk_home.log
ログファイルのためのファイルを作成する.
# cd /var/log/rsync-log
# touch localbk_root.log localbk_home.log
= バックアップログファイルの logrotate の設定
rsync のログを 1 週間毎に分割する.
/etc/logrotate.d/ 以下に rsync_localbk_root という設定ファイルを作成する.
# vi /etc/logrotate.d/rsync_localbk_root
以下の内容を書き込む.
/var/log/rsync-log/localbk_root.log {
weekly
create 0644 root root
rotate 12
}
同様に rsync_localbk_home も作成する.
# vi /etc/logrotate.d/rsync_localbk_home
以下の内容を書き込む.
/var/log/rsync-log/localbk_home.log {
weekly
create 0644 root root
rotate 12
}
= バックアップのテスト
バックアップをテストする.
# cd /etc/cron.local/daily/
# ./220_rsync_localbk_root
# ./225_rsync_localbk_home
バックアップができているか, 以下のログファイルで確認する.
* /var/log/rsync-log/localbk_root.log
* /var/log/rsync-log/localbk_home.log
= 本サーバから予備サーバへのバックアップの停止
ローカルバックアップが cron によってうまく実行されたことを確認した後, 本サーバから予備サーバへのバックアップを止める.
# chmod 644 /etc/cron.local/daily/230_rsync_itpassbk
# chmod 644 /etc/cron.local/daily/231_rsync_itpassbk
# chmod 644 /etc/cron.local/daily/232_rsync_itpassbk
# chmod 644 /etc/cron.local/daily/233_rsync_itpassbk
# chmod 644 /etc/cron.local/daily/234_rsync_itpassbk
= 参考文献
((<[ITPASS2021]ローカルでのバックアップの設定>))
[((<[ITPASS2021]2021年度サーバ構築マニュアル>)) へ戻る]
[((<[ITPASS2021]2021年度サーバ構築マニュアル>)) へ戻る]
= 目的
ITPASS サーバでは, 一部の領域 (itpass などグループで使用している領域) に
ついて, 普段は予備サーバへのバックアップを行っている.
(詳しくは ((<[ITPASS2021]サーバ交換作業 1 週間後に行う作業>)) を参照のこと.)
サーバの再構築時は予備サーバにバックアップすることができないので,
冗長性を維持するために, システムがインストールされているディスクとは
別のディスクに, 計算機内でバックアップ (ローカルバックアップ) を取る
ようにしておく.
このとき, 万が一本サーバのディスクが故障したときの復旧を容易にするために,
普段より多めのデータをバックアップしておく.
なお, 通常運用中にはローカルバックアップは行わない.
= 概要
以下では, ローカルバックアップを取る方法について記す.
* ika にバックアップ用のディスクを取り付ける.
* 通常は最初から付いている.
* 1 日 1 回, 以下を除くすべてのバックアップを取るように cron スクリプトを設置する.
* /tmp/, /proc/, /dev/, /sys/ 等のシステム固有なものや一時的に用いるもの
* /home/aquota.user
= 予備ディスクの準備
ここでは予備ディスクの状態を確認する. あるいは, 予備ディスクが利用できる状態でない場合には, 予備ディスクを準備する.
== 現在のディスク使用状態の確認
まず, df コマンドで, 現在のディスク使用状態を確認し, 予備ディスクがマウントされているかどうかを確認する.
例えば,
# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
udev 7.9G 0 7.9G 0% /dev
tmpfs 1.6G 170M 1.5G 11% /run
/dev/sda1 183G 68G 106G 40% /
tmpfs 7.9G 0 7.9G 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
tmpfs 7.9G 0 7.9G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda6 1.6T 531G 1008G 35% /home
/dev/sdb1 183G 61M 173G 1% /bk
/dev/sdb6 704G 73M 668G 1% /home.bk
のような場合には, 現時点で使っているディスクが /dev/sda としてマウントされ, /dev/sdb が予備ディスクとしてマウントされていることがわかる.
(予備ディスクには, バックアップ用のパーティション, /bk, /home.bk, が作られている.)
このように, 既に予備ディスクがマウントされている場合には ((<#バックアップスクリプトの設置|URL:#バックアップスクリプトの設置>)) から作業を続ける.
一方,
# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
udev 7.9G 0 7.9G 0% /dev
tmpfs 1.6G 170M 1.5G 11% /run
/dev/sda1 183G 68G 106G 40% /
tmpfs 7.9G 0 7.9G 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
tmpfs 7.9G 0 7.9G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda6 1.6T 531G 1008G 35% /home
のような場合には, /dev/sda の他にマウントされたディスクが見当たらず, 予備ディスクがマウントされていないことがわかる.
== 予備ディスクの確認とパーティショニングとフォーマット
もし予備ディスクがマウントされていなければ, parted コマンドを用いて, マウントされていないが物理的に接続されているディスクがあるかどうかを確認する.
例えば,
$ sudo parted -l
Model: ATA TOSHIBA MN04ACA4 (scsi)
Disk /dev/sda: 4001GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: gpt
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
1 1049kB 1000GB 1000GB ext4
2 1000GB 1064GB 64.0GB linux-swap(v1)
3 1064GB 1064GB 200MB fat32 boot, esp
4 1064GB 4001GB 2937GB ext4
Model: ATA TOSHIBA MN04ACA4 (scsi)
Disk /dev/sdb: 4001GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: gpt
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
1 1049kB 1000GB 1000GB ext4
2 1000GB 1064GB 64.0GB linux-swap(v1)
3 1064GB 1064GB 200MB fat32 boot, esp
4 1064GB 4001GB 2937GB ext4
のように表示されれば, 現在使用しているディスク /dev/sda の他に /dev/sdb が物理的に接続されており, そこには /dev/sda と同じパーティションが作成されていることがわかる.
つまり, そのディスクをマウントすれば予備ディスクとして利用できる.
その場合には, ((<#fstab の設定 (予備ディスクのマウント)|URL:#fstab の設定 (予備ディスクのマウント)>)) により予備ディスクをマウントして使用する.
もし, /dev/sdb が接続されているにもかかわらず, /dev/sda と同じパーティションが作成されていない場合には, parted コマンドを用いて /dev/sda と同じパーティションを作成する.
また, もし予備ディスクとして使用できるディスクが接続されていない (parted の表示に現れない) 場合には, ika に予備ディスクを (物理的に) 接続し, /dev/sda と同じパーティションを作成する.
その際には, ika で使用されているディスクの容量以上のディスクを用いること.
== fstab の設定 (予備ディスクのマウント)
予備ディスクを /bk, /home.bk にマウントするように設定する.
/bk, /home.bk ディレクトリを作成する.
# mkdir /bk /home.bk
/etc/fstab を書き換えるが, UUID を使って fstab に記述するため,
まずは UUID を調べる.
# blkid
/dev/sda1: UUID="7dbd4073-dbe2-449b-b4c2-115c558bde45" TYPE="ext4" PARTUUID="3912811c-01"
/dev/sdb1: UUID="98d09b12-ee10-4fa0-8f24-a106d87d70e4" TYPE="ext4" PARTUUID="eea62f4a-01"
/dev/sdb5: UUID="20a0ebf4-c201-4c03-a7f4-6f413d0a6e47" TYPE="swap" PARTUUID="eea62f4a-05"
/dev/sdb6: UUID="76ecb23b-ec7c-4fff-aee5-dc1762a08260" TYPE="ext4" PARTUUID="eea62f4a-06"
/dev/sda5: UUID="19b7c577-a724-44b2-a781-977395460aac" TYPE="swap" PARTUUID="3912811c-05"
/dev/sda6: UUID="b12e2259-c65f-4987-97cb-c95b4a8ea86b" TYPE="ext4" PARTUUID="3912811c-06"
ここで表示された, /dev/sdb1, /dev/sdb6 の情報に基づいて, /etc/fstab を
編集する.
# vi /etc/fstab
以下の 4 行を追加した.
# /dev/sdb1 is mounted on /bk
UUID=98d09b12-ee10-4fa0-8f24-a106d87d70e4 /bk ext4 defaults,errors=remount-ro 0 2
# /dev/sdb6 is mounted on /home.bk
UUID=76ecb23b-ec7c-4fff-aee5-dc1762a08260 /home.bk ext4 defaults,usrquota 0 2
/etc/fstab の編集が終了したら, マウントする.
# mount -a
ディスクのマウント状態を確認する.
# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
udev 7.9G 0 7.9G 0% /dev
tmpfs 1.6G 170M 1.5G 11% /run
/dev/sda1 183G 68G 106G 40% /
tmpfs 7.9G 0 7.9G 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
tmpfs 7.9G 0 7.9G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda6 1.6T 531G 1008G 35% /home
/dev/sdb1 183G 61M 173G 1% /bk
/dev/sdb6 704G 73M 668G 1% /home.bk
上の例では, /dev/sdb1, /dev/sdb6 がそれぞれ /bk, /home.bk にマウントされている.
= バックアップスクリプトの設置
バックアップの際には cron を用い, rsync によるバックアップを毎日自動的に行う.
また, その rsync の結果をログに残す.
== バックアップ用スクリプトの用意
バックアップ用スクリプトを以下のように設置する.
* root ディレクトリ用: rsync_localbk_root.sh を, /etc/cron.local/daily/220_rsync_localbk_root へ設置した.
# wget http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/server/2011/system_backup/rsync_localbk_root.sh
# mv rsync_localbk_root.sh /etc/cron.local/daily/220_rsync_localbk_root
* home ディレクトリ用: rsync_localbk_home.sh を, /etc/cron.local/daily/225_rsync_localbk_home へ設置した.
# wget http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/server/2011/system_backup/rsync_localbk_home.sh
# mv rsync_localbk_home.sh /etc/cron.local/daily/225_rsync_localbk_home
(なお, スクリプト先頭の番号は, その他のスクリプトを置いた際, どれを優先して実行するかを決めるためのものである. 若い番号のものほど先に実行される).
設置したスクリプトに実行権限を与える.
# chmod 744 /etc/cron.local/daily/220_rsync_localbk_root
# chmod 744 /etc/cron.local/daily/225_rsync_localbk_home
= crontab の編集
/etc/crontab を編集する. 以下の一行があることを確認し, なければ追加する.
25 6 * * * root cd / && run-parts --report /etc/cron.local/daily |mail -s "`hostname -f` daily run outputs" itpadmin@itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
= バックアップログファイルの作成
ログファイルのためのディレクトリとファイルを作成しておく.
なお, このログファイルの場所は ((<#バックアップ用スクリプトの用意|URL:#バックアップ用スクリプトの用意>))で用意した 220_rsync_localbk_root と 225_rsync_localbk_home 内の LOGFILE を書き換えることで変更できる.
ディレクトリ /var/log/rsync-log がなければ作成し,
その中にログ用のファイルを作成する.
# mkdir /var/log/rsync-log
# cd /var/log/rsync-log
# touch localbk_root.log localbk_home.log
ログファイルのためのファイルを作成する.
# cd /var/log/rsync-log
# touch localbk_root.log localbk_home.log
= バックアップログファイルの logrotate の設定
rsync のログを 1 週間毎に分割する.
/etc/logrotate.d/ 以下に rsync_localbk_root という設定ファイルを作成する.
# vi /etc/logrotate.d/rsync_localbk_root
以下の内容を書き込む.
/var/log/rsync-log/localbk_root.log {
weekly
create 0644 root root
rotate 12
}
同様に rsync_localbk_home も作成する.
# vi /etc/logrotate.d/rsync_localbk_home
以下の内容を書き込む.
/var/log/rsync-log/localbk_home.log {
weekly
create 0644 root root
rotate 12
}
= バックアップのテスト
バックアップをテストする.
# cd /etc/cron.local/daily/
# ./220_rsync_localbk_root
# ./225_rsync_localbk_home
バックアップができているか, 以下のログファイルで確認する.
* /var/log/rsync-log/localbk_root.log
* /var/log/rsync-log/localbk_home.log
= 本サーバから予備サーバへのバックアップの停止
ローカルバックアップが cron によってうまく実行されたことを確認した後, 本サーバから予備サーバへのバックアップを止める.
# chmod 644 /etc/cron.local/daily/230_rsync_itpassbk
# chmod 644 /etc/cron.local/daily/231_rsync_itpassbk
# chmod 644 /etc/cron.local/daily/232_rsync_itpassbk
# chmod 644 /etc/cron.local/daily/233_rsync_itpassbk
# chmod 644 /etc/cron.local/daily/234_rsync_itpassbk
= 参考文献
((<[ITPASS2021]ローカルでのバックアップの設定>))
[((<[ITPASS2021]2021年度サーバ構築マニュアル>)) へ戻る]