IT pass HikiWiki - [ITPASS2015]RAM の初期不良チェック Diff

  • Added parts are displayed like this.
  • Deleted parts are displayed like this.

{{toc_here}}

[((<計算機とネットワークの手引集>)) へ戻る]

= 概要

ここでは, memtest86+ を用いた, RAM の初期不良チェックの方法を述べる.

== 注意

このドキュメントを作成したメモリテストは, Debian jessie で行った.  

= 準備

チェックする RAM を用意する.

* 今回チェックを行った RAM
  * DDR 1333 4 GB 4 枚


== memtest86+ のインストール

apt を用いて memtest86+ をインストールする.

$ sudo apt-get install memtest86+

== memtest86+ が正しくインストールされたことの確認

memtest86+.bin の存在を確かめる.

$ ls /boot/

== grub の設定

grub のブートメニュー (電源を入れた直後に出る, OS の選択画面) を編集し,
memtest86+ を選択できるようにする.

現在は, インストール時に必要な設定が完了していると思われるが, 以下の内容を確認する
.
  
設定ファイルの名前と場所は, Debian のバージョンによって異なり,

* Debian Squeeze の場合:
/boot/grub/grub.cfg
* Debian wheezy の場合:
/boot/grub/grub.cfg
* Debian jessie の場合:
/boot/grub/grub.cfg

である. 編集するには, スーパーユーザの権限が必要である.
これを以下のように編集する.

設定ファイルの(たぶん) 最下行にある,

...
### END DEBIAN AUTOMAGIC KERNELS LIST ###

のさらに下に,

title     memtest86+
root      (hd0,0)
kernel    /boot/memtest86+.bin

と追記して保存する. 以下注意点である.
* root には, MBR のあるディスクを記入すること.
  * インストールされている OS の root が (hd1,0) ならば, そちらに合わせる.
* kernel には, 先の「memtest86+ が正しくインストールされたことの確認 」で確認した memtest86+.bin のパスを指定すること.

なお 2014 2015 年度のサーバ構築時点で memtest86+ のインストール時にこれらの必要な編集が自動で行われていたが, 上記内容を確認すること.

= 初期不良チェック

== 確認すべきメモリの取り付け

インストールと設定を完了させたのち,
コンピュータの電源を落とす.

$ sudo shutdown -h now

メモリを筺体に取り付ける.
このとき, 確認の対象としないメモリは
取り外しておくこと (余計な時間がかかってしまう.)

== memtest86+ によるメモリチェック

メモリを筺体に取り付けたら電源を入れ, grub の画面で

memtest86+

を選択すると, メモリチェックが自動的に開始される.
所要時間は, 4GB の RAM 一枚あたり, 約 1 時間である.

メモリチェックは, 中断しなければ何回でも繰り返される.
画面の
Pass **
が試行回数,
Error **
が発見されたエラーの数である.
Pass が 1 以上であり, Error が 0 ならば, ひととおりエラーチェックされたことになるが, 複数回試行してはじめて判明するエラーもあるので注意が必要である. [ESC] を押すと再起動する. チェックしたメモリを復元するのを忘れないこと.

なお不良が見つかった場合は適宜買い換えなどの対処を行うこと.

[((<計算機とネットワークの手引集>)) へ戻る]