IT pass HikiWiki - [ITPASS2010]qpopper のインストールと設定 Diff
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= qpopper のインストールと設定
APOP サービスを提供するため, qpopper をインストールする.
== 4 回生による新 ika 構築にむけての覚書
これまでのところ, ITPASS サーバを POP サーバとして利用している人は皆無ら
しいため, 使いたいという人がでるまで, POP は休止しておく (実際には, 単に
新 ika からはインストールしない) のが良いかもしれない.
== ソースコードのダウンロード
下ではバージョン 4.0.18 をダウンロードしているが,
((<URL:ftp://ftp.qualcomm.com/eudora/servers/unix/popper/>)) でバージョンを確認し, 最新のものをダウンロードすること. ここではバージョン 4.0.18 を使うこととして進めていく.
# cd /usr/local/src
# wget ftp://ftp.qualcomm.com/eudora/servers/unix/popper/qpopper4.0.18.tar.gz
# tar zxvf qpopper4.0.18.tar.gz
# cd qpopper4.0.18
== qpopper を起動するユーザの作成
qpopper を動作させるためのユーザとして, pop を作成する.
# adduser --system --ingroup mail --no-create-home --shell /bin/false --disabled-password --home /nonexistent pop
passwd ファイルに pop ユーザに関する情報を書き込む. 下記の例では UID は 119, GID は 8 となっているが, その部分はインストール時の状況による.
# vipw
pop:x:119:8:Post Office Owner:/nonexistent:/bin/false
ここで,
you may need to modify /etc/shadow for consistency.
というメッセージが出てくるので, vipw -s コマンドで, pop の行が追加されていることを確認する.
== ビルド
# ./configure --prefix=/usr/local/qpopper \
--enable-apop=/usr/local/qpopper/pop.auth \
--enable-popuid=pop \
--enable-shy \
--enable-nonauth-file=/usr/local/qpopper/popusers \
--without-pam --with-gdbm \
--enable-home-dir-mail=Mailbox
APOP のみにしたいため, /usr/local/src/qpopper4.0.18/popper/Makefile を編集し, OS_DEFS の行を以下のように変更する.
OS_DEFS = -DLINUX -DUNIX -DAPOP_ONLY
ビルドする.
# make
== インストール
# make install
ここで, /user/local/src/qpopper4.0.18/Makefile の install の項目に, (インストールディレクトリ )/share/man というディレクトリが作成されていることを確認する.
インストールディレクトリに share という名のディレクトリが作成されていない場合は share ディレクトリを作成し # make install を行う.
また, エラーが出る場合には, /usr/local/src/qpopper4.0.18/popper/Makefile の install の項目の 3 つ目の if 文を 以下のように書き換える.
変更前
@if [ "x${pop_auth}" != "x" ]; then \
@${INSTALL} -s -m 4755 -o ${apop_uid} -g 0 ${pop_auth} \
${installdir}/${pop_auth}; \
@echo "Installed popauth as ${installdir}/${pop_auth} " \
"with uid ${apop_uid}"; \
${installdir}/${pop_auth} -init -safe; \
@echo "Initialized popauth database"; \
fi
変更後
@if [ "x${pop_auth}" != "x" ]; then \
${INSTALL} -s -m 4755 -o ${apop_uid} -g 0 ${pop_auth} \
${installdir}/${pop_auth}; \
echo "Installed popauth as ${installdir}/${pop_auth} " \
"with uid ${apop_uid}"; \
${installdir}/${pop_auth} -init -safe; \
echo "Initialized popauth database"; \
fi
== inetd に登録
# vi /etc/inetd.conf
以下の行を追加する.
pop3 stream tcp nowait root /usr/local/qpopper/sbin/popper popper -s
== 起動
次のコマンドによってinetdを再起動する.
# /etc/init.d/openbsd-inetd restart
== インストールした実行ファイルへのパスの設定
インストールした qpopper の実行ファイル群へパスを通す. ((<[ITPASS2010]パスの設定>)) の ((* <一般ユーザ用コマンドのパス> *)) に ((*/usr/local/qpopper/sbin*)) を追加する.
(大抵, sbin はシステム用コマンドがインストールされる場所であるが, 一般ユーザが使用する pop_auth もインストールされているため, 一般ユーザ用コマンドのパスとして登録する).
== インストールしたマニュアルへのパスの設定
/etc/manpath.config に以下の行を追加する. 詳しくは ((<[ITPASS2010]パスの設定>)) を参照のこと.
MANDATORY_MANPATH /usr/local/qpopper/share/man
MANPATH_MAP /usr/local/qpopper/sbin /usr/local/qpopper/share/man
MANDB_MAP /usr/local/qpopper/share/man /usr/local/qpopper/share/man
== 動作チェック
まず APOP で使用するパスワードを設定する.
ここではユーザを chikuwa0 とした. ここで入力するパスワードはログインパスワードと異なっていてもよい.
> popauth
Changing only APOP password for chikuwa0.
New password: (パスワードを入力)
Retype new password: (パスワードを入力)
次にメールを chikuwa0 宛に送る.
> sudo -s
# mail chikuwa0
Subject: test
aaaaa (CTRL+D)
Cc:
メールがメールスプールにあるかどうかをチェック.
# ls -l /home/chikuwa0/Mailbox
-rw------- 1 chikuwa0 chikuwa0 440 Oct 14 20:08 Mailbox
届いているので,
これを別の適当なホストで ITPASS サーバからメールを APOP で受け取れるように設定する.
== 参考文献
* ((<[ITPASS2009]qpopperのインストールと設定>))
* ((<Qpopper|URL:http://www.emaillab.org/djb/qmail-pop/qpopper.html>))
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= qpopper のインストールと設定
APOP サービスを提供するため, qpopper をインストールする.
== 4 回生による新 ika 構築にむけての覚書
これまでのところ, ITPASS サーバを POP サーバとして利用している人は皆無ら
しいため, 使いたいという人がでるまで, POP は休止しておく (実際には, 単に
新 ika からはインストールしない) のが良いかもしれない.
== ソースコードのダウンロード
下ではバージョン 4.0.18 をダウンロードしているが,
((<URL:ftp://ftp.qualcomm.com/eudora/servers/unix/popper/>)) でバージョンを確認し, 最新のものをダウンロードすること. ここではバージョン 4.0.18 を使うこととして進めていく.
# cd /usr/local/src
# wget ftp://ftp.qualcomm.com/eudora/servers/unix/popper/qpopper4.0.18.tar.gz
# tar zxvf qpopper4.0.18.tar.gz
# cd qpopper4.0.18
== qpopper を起動するユーザの作成
qpopper を動作させるためのユーザとして, pop を作成する.
# adduser --system --ingroup mail --no-create-home --shell /bin/false --disabled-password --home /nonexistent pop
passwd ファイルに pop ユーザに関する情報を書き込む. 下記の例では UID は 119, GID は 8 となっているが, その部分はインストール時の状況による.
# vipw
pop:x:119:8:Post Office Owner:/nonexistent:/bin/false
ここで,
you may need to modify /etc/shadow for consistency.
というメッセージが出てくるので, vipw -s コマンドで, pop の行が追加されていることを確認する.
== ビルド
# ./configure --prefix=/usr/local/qpopper \
--enable-apop=/usr/local/qpopper/pop.auth \
--enable-popuid=pop \
--enable-shy \
--enable-nonauth-file=/usr/local/qpopper/popusers \
--without-pam --with-gdbm \
--enable-home-dir-mail=Mailbox
APOP のみにしたいため, /usr/local/src/qpopper4.0.18/popper/Makefile を編集し, OS_DEFS の行を以下のように変更する.
OS_DEFS = -DLINUX -DUNIX -DAPOP_ONLY
ビルドする.
# make
== インストール
# make install
ここで, /user/local/src/qpopper4.0.18/Makefile の install の項目に, (インストールディレクトリ )/share/man というディレクトリが作成されていることを確認する.
インストールディレクトリに share という名のディレクトリが作成されていない場合は share ディレクトリを作成し # make install を行う.
また, エラーが出る場合には, /usr/local/src/qpopper4.0.18/popper/Makefile の install の項目の 3 つ目の if 文を 以下のように書き換える.
変更前
@if [ "x${pop_auth}" != "x" ]; then \
@${INSTALL} -s -m 4755 -o ${apop_uid} -g 0 ${pop_auth} \
${installdir}/${pop_auth}; \
@echo "Installed popauth as ${installdir}/${pop_auth} " \
"with uid ${apop_uid}"; \
${installdir}/${pop_auth} -init -safe; \
@echo "Initialized popauth database"; \
fi
変更後
@if [ "x${pop_auth}" != "x" ]; then \
${INSTALL} -s -m 4755 -o ${apop_uid} -g 0 ${pop_auth} \
${installdir}/${pop_auth}; \
echo "Installed popauth as ${installdir}/${pop_auth} " \
"with uid ${apop_uid}"; \
${installdir}/${pop_auth} -init -safe; \
echo "Initialized popauth database"; \
fi
== inetd に登録
# vi /etc/inetd.conf
以下の行を追加する.
pop3 stream tcp nowait root /usr/local/qpopper/sbin/popper popper -s
== 起動
次のコマンドによってinetdを再起動する.
# /etc/init.d/openbsd-inetd restart
== インストールした実行ファイルへのパスの設定
インストールした qpopper の実行ファイル群へパスを通す. ((<[ITPASS2010]パスの設定>)) の ((* <一般ユーザ用コマンドのパス> *)) に ((*/usr/local/qpopper/sbin*)) を追加する.
(大抵, sbin はシステム用コマンドがインストールされる場所であるが, 一般ユーザが使用する pop_auth もインストールされているため, 一般ユーザ用コマンドのパスとして登録する).
== インストールしたマニュアルへのパスの設定
/etc/manpath.config に以下の行を追加する. 詳しくは ((<[ITPASS2010]パスの設定>)) を参照のこと.
MANDATORY_MANPATH /usr/local/qpopper/share/man
MANPATH_MAP /usr/local/qpopper/sbin /usr/local/qpopper/share/man
MANDB_MAP /usr/local/qpopper/share/man /usr/local/qpopper/share/man
== 動作チェック
まず APOP で使用するパスワードを設定する.
ここではユーザを chikuwa0 とした. ここで入力するパスワードはログインパスワードと異なっていてもよい.
> popauth
Changing only APOP password for chikuwa0.
New password: (パスワードを入力)
Retype new password: (パスワードを入力)
次にメールを chikuwa0 宛に送る.
> sudo -s
# mail chikuwa0
Subject: test
aaaaa (CTRL+D)
Cc:
メールがメールスプールにあるかどうかをチェック.
# ls -l /home/chikuwa0/Mailbox
-rw------- 1 chikuwa0 chikuwa0 440 Oct 14 20:08 Mailbox
届いているので,
これを別の適当なホストで ITPASS サーバからメールを APOP で受け取れるように設定する.
== 参考文献
* ((<[ITPASS2009]qpopperのインストールと設定>))
* ((<Qpopper|URL:http://www.emaillab.org/djb/qmail-pop/qpopper.html>))
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