[TEBIKI]century裸族のインテリジェントビルNAS(CRIB35NAS)のセットアップ

「century 裸族のインテリジェントビル NAS」(CRIB35NAS) の 利用方法について示す.

準備

以下を用意する

  • 設定ツールの CD (NAS に付属)
  • 組み立て済みの NAS
  • CD が読み込めるノート PC
  • DHCP で IP アドレスを配布できるルーター
    • 508 号室の無線 LAN ルーターでOK
  • LAN ケーブル 1 本 (PC とルーター接続用)

NAS およびノート PC を有線でルーターに接続する. NAS は初期設定では DHCP で IP を取得するようになっているためである. ノート PC に設定ツールをインストールし、起動すると 同じネットワーク内の NAS が検出される. これで NAS の設定ができるようになる.

NAS の設定

基本的に添付のマニュアルに従う. 以下はマニュアルに書いていない点だけを記している.

  • IP アドレスを固定のものにする
  • 領域の名前は home2 にしておく
  • サービスは NFS 以外は停止する
  • NFS の設定は以下のようにした
    • ゲストホストアクセス側には一切チェックを入れない
    • ホストアクセスにホスト (ここでは tako-itpass) の IP アドレスのみを記入
      • シンクモードにチェックが入るが, そのままにしておく
      • 「Root を許可」にチェックを入れる
        • これを入れないと root ユーザでもファイルのモードや所有者の変更ができなくなってしまう
  • 以下のソフトウェア・アップデートを適用しておく
  • 一旦 NAS の IP アドレスを設定してしまえば、以下のアドレスからアクセスできる.
    • http://(IPアドレス)/Home.do
  • 「メンテナンス」の「アラート」に管理者のメールアドレスを記入すると, 何かあったときにメールが送られるようになる
    • SMTP サーバ: itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
    • SMTP ポート: 25
    • 「警告レプリケーション」の「レシピ」: 管理者のメールアドレス (アカウント名@itpass... で動作確認済)

ホストの設定

ここでは tako-itpass (Debian squeeze) に /home2 としてマウントすることにする.

マウント元ディレクトリの作成

# mkdir /home2

必要なパッケージのインストール

# apt-get install nfs-kernel-server

を参考に /etc/exports の末尾に以下を追記する.

/home2 (ネットワークの範囲)(rw,sync,no_root_squash)

この意味は以下の通り.

  • /home2: 共有するディレクトリのパス
  • (ネットワークの範囲): アクセスを受け付けるネットワークの範囲. たとえば 192.168.0.0/24
  • rw: 読み書き可
  • sync: 同期する
  • no_root_squash: root 特権有効

必要なサービスを起動する

# /etc/init.d/portmap start
# /etc/init.d/nfs-common start
# /etc/init.d/nfs-kernel-server start

再起動したときもサービスが起動するように設定する.

# cd /etc/init.d
# insserv -d portmap
# insserv -d nfs-common
# insserv -d nfs-kernel-server

NAS のパスを取得する.

# showmount -e (NAS の IP アドレス)
Export list for (NAS の IP アドレス):
/var/nfs/home2 (tako の IP アドレス)

/var/nfs/home2 であることが分かる. (everyone) はどのマシンからもマウントできることを意味する. もし IP アドレスが表示されていれば, その IP アドレスのマシンからしかマウントできない. これを変えるには NAS 側の設定変更が必要になる.

/etc/fstab の末尾に以下を記入する.

(NAS の IP アドレス):/var/nfs/home2 /home2 nfs rw,rsize=8192,wsize=8192 0 0

マウントする.

# mount -a

df コマンドを実行して /home2 が見えており, かつ /home2 以下で読み書きできれば成功である.

Last modified:2012/12/17 13:24:34
Keyword(s):
References:[計算機とネットワークの手引集]