[TEBIKI]Windows - Windows Subsystem for Linux 版 TeX 環境構築
Windows (Windows Subsystem for Linux を使用する場合)
Windows ユーザ向けに dennou style をインストールする方法を説明します.
前提
- Windows Subsysem for Linux (WSL) をインストール済み
- WSL 上に TeX Live をインストール済み
以上を満たす環境を用意してください.
dennou-sty のインストール
ここでは二つの方法を示す. どちらでも好きな方法を用いればよい.
debian パッケージを用いる方法
debian パッケージをインストールする方法は [TEBIKI]電脳スタイルファイルのインストール(debian) を参照すること.
ソースからインストールする方法
基礎理論読書会や論文作成等に使われる, 電脳スタイルファイルのインストールを行います.
1. オリジナルの dennou-sty ファイルを手元に持ってきます.
$ curl -O https://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/TeXmacro/dennou/dennou-sty-6-current.tar.gz
2. 手元に持ってきたファイルを tar コマンドを使って展開(解凍)します.
$ tar xvzf dennou-sty-6-current.tar.gz
3. とってきたディレクトリの中の dennous_ty/DOC の中に入ります.
cd dennou_sty/DOC
4. 最近の Tex 環境の文字エンコードは UTF-8 なので, DOC 以下のファイルのエンコーディングを EUC-JP から UTF-8 に変換します.
$ nkf -w --overwrite *.ins
nkf コマンドがない場合は, 以下のようにしてインストールしてください.
$ sudo apt-get install nkf
5. コンパイルします.
$ make
6. 生成されたファイルの文字コードを同様に変換します.
$ nkf -w --overwrite *.drv $ nkf -w --overwrite *.doc
これで必要な文字コードの変換は終了です.
7. Makefile の中身を以下のように編集します.
before
cp *.dvi $(DESTDIR)/$(DOCUMENT_DIR)
after
#cp *.dvi $(DESTDIR)/$(DOCUMENT_DIR)
8. インストールします.
$ sudo make install
9. Tex のインデックスの更新をします.
$ mktexlsr
これで dennou-sty のインストールは完了です.
動作確認
次に動作確認を行います.
1. サーバ上の pedlosky-sample_utf8.tex ファイルを手元に持ってきます.
"<loginname>" はそれぞれ自身の電脳サーバのログイン名に置き換えてください. (実際にコマンドを入力する際には "<" や ">" は不要です).
$ scp <loginname>@dennou-k.gfd-dennou.org:/GFD_Dennou_Club/dc-arch/review/zz1987/Pedlosky_1987_GFD-2ndEd/kobe/tex_sample/pedlosky-sample_utf8.tex .
2. Tex ファイルをコンパイルします.
$ platex pedlosky-sample_utf8.tex
その結果 pedlosky-sample_utf8.dvi というファイルが作成されます.
3. pdf ファイルに変換します.
$ dvipdfmx pedlosky-sample_utf8.dvi
4. できた pdf ファイルを開いて中身を確認します.
これで動作確認は完了です.
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References:[計算機とネットワークの手引集]