[Memo2022][ITPASS]OS のインストール
概要
Debian の最新版を tako-itpass にインストールする. 2022 年サーバ再構築時には Debian GNU/Linux 11.5.0(Bullseye) が最新版であった.
シャットダウン
この作業を行う前に, itpadmin グループに入れてもらうように, グループの保証人にお願いしておくこと. この時点で管理者権限がなければ, 管理者権限を持っている人に, サーバをシャットダウンしてもらう.
シャットダウンする.
# shutdown -h now
インストール USB メモリの起動
USB メモリを挿し, 電源を入れ, BIOS/UEFI で USB メモリから起動するように指定する. (インストール USB メモリには, Windows ならば例えば rufus というアプリケーションを用いて作成することができる.)
"Installer boot menu" では,
Graphical Install
を選択する.
言語環境の設定
続く選択は, 下の表のように選択する.
設定項目 | 選択する項目 |
Select language | Japanese |
場所 | 日本 |
キーボードの設定 | 日本語 |
ネットワークの設定
(この部分は不要かもしれないが念の為に残しておく)
2018 年度サーバ再構築時には, ネットワークインターフェイスを操作するために非フリーのファームウェアファイル (rtl_nic/rtl8168d-2.fw) が必要であると言われた. リムーバブルメディアが見つからないファームウェアをロードしますか? と問われたので
いいえ
を選択した.
ネットワークインターフェイス
tako-itpass にはマザーボードとネットワークカードの二つのネットワークインターフェイスがある. (2021 年度は) それぞれ
enol: Intel Coorporation Ethernet Connection (7) I219-V
と
enp2s0: Intel Corporation 82574L Gigabit Network Connection
である. 前者をプライベートネットワークに接続し, 後者をグローバルネットワークに接続することにする.
プライマリネットワークインターフェイスには
enp2s0: Intel Corporation 82574L Gigabit Network Connection
を選択する. なお, もう一つの選択肢
enol: Intel Coorporation Ethernet Connection (7) I219-V
はプライベートネットワークに接続する.
その後, 自動で DHCP によるネットワーク設定が始まるが, 失敗する. (グローバルネットワークでは DHCP が提供されていないため. もし成功してしまったら, 接続が意図したとおりになっていないことを意味するので, 失敗するのは正しい.)
その後のネットワークの設定
ネットワークを手動で下の表のように設定する.
設定項目 | 選択する項目 | 備考 |
ネットワークの設定方法 | ネットワークを手動で設定 | |
IP アドレス | 133.30.109.22 | サーバの筐体に貼られているテプラに書かれた IP アドレスを確認すること |
ネットマスク | 255.255.255.0 | |
ゲートウェイ | 133.30.109.254 | |
ネームサーバアドレス | 133.30.14.2 133.30.14.3 133.30.8.2 | |
ホスト名 | tako-itpass | サーバの筐体に貼られているテプラに書かれたホスト名を確認すること |
ドメイン名 | scitec.kobe-u.ac.jp |
ユーザーとパスワードのセットアップ
root パスワードの設定
root のパスワードは, 適切なパスワードを入力する.
root パスワードの管理者は OS をインストールしている者とする. テプラを作り直すときには root パスワード管理者を先頭にすること.
- 2022 年度 tako: 入場 (サーバ移行後, 新 ika)
- 2021 年度 tako: 高橋 (サーバ移行後, 新 ika)
- 2020 年度 tako: 高橋 (サーバ移行後, 新 ika)
- 2018 年度 ika: 高橋 (サーバ移行後, 新 tako)
ユーザーアカウントの設定
あとで消去することを前提に, "test" というアカウント名のテストユーザーを作成する.
新しいユーザーの本名 "test" アカウントのユーザー名 "test" パスワードは適切なもの (クラックされない程度の強度のもの)
なお, テストユーザーは作業用アカウント作成時に消去する予定である. なぜならば, この段階ではユーザー ID を指定してユーザーアカウントを作成できないため, gate-toroku-system で管理しているユーザー ID と衝突して不具合が出る恐れがあるからである.
複数のユーザーが全員 root パスワードを知っている状態は セキュリティ的に問題があると考え, 後から構築作業用のアカウント chikuwaX (ユーザー ID: 4000X) を作成する. OS のインストールが完了した後に行う.
パーティショニング設定
パーティショニングの方法
ディスクのパーティショニングで
手動
を選択する.
その後
SCSI3 (0,0,0) (sda) - 4.0 TB ATA ST4000DM004-2CV1
を選択する.
新しい空のパーティションテーブルを作成するか問われるので,
はい
を選択する.
もう一つの HDD (例えば)
SCSI4 (0,0,0) (sdb) - 4.0 TB ATA ST4000DM004-2CV1
についても同様の操作を行う.
ディスクのパーティショニング
二つのディスクに対し, 下の手順で手動でパーティションを作成する.
- / (ルート) パーティションの作成
- 「新しいパーティションの作成」を選択.
- 新しいパーティションのサイズ
- 下記を確認したうえで「1.0 TB」と入力.
- kernel panic によってメモリとスワップの内容が ルートパーティションに出力されても溢れないよう, システム, メモリ, スワップのサイズより十分大きくする.
- 下記を確認したうえで「1.0 TB」と入力.
- 新しいパーティションの場所
- 「先頭」を選択.
- パーティション設定
- 以下の点を変更.
- マウントポイント: / (ただし, 2 つめのディスクは「マウントしない」)
- 起動フラグ: オフ
- 「パーティションのセットアップを終了」を選択.
- 以下の点を変更.
- スワップパーティションの作成
- サイズ: 「64 GB」
- メモリが 32 GB のため, スワップはその倍のサイズとする.
- 場所: 先頭
- 設定
- 利用方法: 「スワップ領域」
- 「パーティションのセットアップを終了」
- サイズ: 「64 GB」
- EFI システムパーティションの作成
- サイズ: 「200 MB」
- 場所: 先頭
- 「パーティションのセットアップを終了」
- /home パーティションの作成
- サイズ: 「2.9 TB」 (残り全部)
- 設定
- マウントポイント: /home (ただし, 2 つめのディスクは「マウントしない」)
(2022 年のサーバ再構築では,)最終的に下の状態となった.
SCSI3 (0,0,0) (sda) - 4.0 TB ATA ST4000DM004-2CV1 1.0 MB 空き領域 1. 1000.0 GB F ext4 / 2. 64.0 GB F スワップ スワップ 3. 200.3 MB B K ESP 4. 2.9 TB F ext4 /home 859.6 kB 空き領域 SCSI4 (0,0,0) (sda) - 4.0 TB ATA ST4000DM004-2CV1 1.0 MB 空き領域 1. 1000.0 GB F ext4 2. 64.0 GB F スワップ スワップ 3. 200.3 MB B K ESP 4. 2.9 TB F ext4 859.6 kB 空き領域
パーティションの設定が終了後に,
パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み
を選択する.
(2020 年度のサーバ再構築では,) 2 つ目のディスクに関して, 「マウントされないがかまわないか」 といった注意のメッセージが表示されたが, そのまま続行した.
ディスクへの変更の書き込み
ディスクに変更を書き込むの問いには,
はい
を選択する.
パーティション設定とフォーマットが行われるのでしばらく待つ.
ベースシステムのインストール
ベースシステムのインストールをしばらく待つ.
パッケージマネージャーの設定
続く選択は, 下のように選択する.
設定項目 | 選択する項目 |
Debian アーカイブミラーの国 | 日本 |
Debian アーカイブミラー | deb.debian.org |
HTTP プロキシの情報
使用する HTTP プロシキを問われるが, 使用しないので入力欄は空のままとし,
続ける
を選択する.
Debian パッケージ利用調査
Debian パッケージ利用調査への参加については,
はい いいえ
のどちらを選択してもよい.
ソフトウェアの選択
インストールするソフトウェアとしては,
- Debian デスクトップ環境
- SSH サーバ
- 標準システムユーティリティ
を選択する.
Keyword(s):
References:[[ITPASS2022]2022年度サーバ構築ログ]