[Memo2020][ITPASS]OSの各種設定

chikuwaX アカウントの作成

テストユーザ "test" でログインし, chikuwa0 アカウントを作成した.

$ su root
パスワード:適切なパスワードを入力
# adduser chikuwa0 --uid 40000

テストユーザの削除

OS のインストール時に作成したテストユーザ "test" を uid も含めて削除した.

chikuwa0 でログインし, /etc/deluser.conf を編集した.

$ su root
パスワード:適切なパスワードを入力
# vi /etc/deluser.conf

/etc/deluser.conf を以下のように書き換えた.

REMOVE_HOME = 1
REMOVE_ALL_FILES = 1

この後,

# deluser test

を実行して test を削除した.

アカウントリスト

  • chikuwa0 (40000): 高橋
  • chikuwa1 (40001): 白濱
  • chikuwa2 (40002): 岩谷
  • chikuwa3 (40003): 岡田
  • chikuwa4 (40004): 杉本
  • chikuwa5 (40005): 丸山
  • chikuwa6 (40006):
  • chikuwa7 (40007):
  • chikuwa8 (40008):
  • chikuwa9 (40009):
  • chikuwa10 (40010):

sudo の設定

/etc/sudoers の編集

文末に以下を追加した.

chikuwaX ALL=(ALL) ALL

APT の設定

APT の設定および, セキュリティアップデートを行う.

APT-LINE の修正

  • 既にある sources.list を sources.list.org としてバックアップした.

    # cp /etc/apt/sources.list /etc/apt/sources.list.org
  • sources.list を編集して下のように記述した.

    # vi /etc/apt/sources.list

    deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ buster main contrib non-free deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ buster main contrib non-free

    deb http://security.debian.org/debian-security buster/updates main contrib non-free deb-src http://security.debian.org/debian-security buster/updates main contrib non-free

    deb http://www.gfd-dennou.org/library/cc-env/Linux/debian-dennou buster main deb-src http://www.gfd-dennou.org/library/cc-env/Linux/debian-dennou buster main

GPG 鍵の登録

地球流体電脳倶楽部のパッケージを取得するには apt-key によって鍵を登録する必要がある. APT-LINE の修正と同様, このページを参考にして GPG 鍵を登録した.

debian-keyring を取得した.

# apt install debian-keyring

その後 keyring から公開鍵を取り出し apt-key へ登録した.

# gpg --keyring /usr/share/keyrings/debian-maintainers.gpg \
       --export -a 891D7E07 | sudo apt-key add -

セキュリティアップデート

利用できる Debian のパッケージのリストを更新した.

# apt update

セキュリティアップデートを行った.

# apt upgrade

パスワード認証の拒否と root ログインの拒否設定

ssh サーバの設定を変更する. 公開鍵認証を有効にし, パスワード認証と PAM を無効にした. また root ログインを無効にした.

# vi /etc/ssh/sshd_config

PermitRootLogin no
        :
PasswordAuthentication no
        :
UsePAM no

最後に ssh デーモンを再起動した.

# systemctl restart ssh.service

/etc/init.d/ 以下の不要なネットワークサービスの停止

exim4

exim4 がインストールされていれば再設定する.

# dpkg -l exim4

で, exim4 の行の左端が un と表示されたので, インストールされていないことを確認した.

その他の /etc/init.d 以下から起動される不要なネットワークサービスの停止

下のコマンドにより nfs が起動しているかどうか確認した.

# systemctl | lv

"nfs" の文字を含むサービスは起動していなかった.

/usr/sbin/inetd によって起動されるネットワークサービスの停止

openbsd-inetd をインストールした.

# apt install openbsd-inetd

/etc/inetd.conf のすべてがコメントアウトされていることを確認して, inetd を再起動した.

# systemctl restart inetd

NetworkManager の停止

サーバー運用上, NetworkManager では Network の詳細な設定が難しいと考えられるため, NetworkManager を停止して従来の方法で Network の設定を行う. 以下のように NetworkManager を停止させる.

まず, ネットワーク関係の様々なコマンドを使うために, net-tools, resolvconf パッケージをインストールした.

# apt install net-tools resolvconf

そして, ネットワークインターフェース名を確認した.

# ip addr show
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
  link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
  inet 127.0.0.1/8 scope host lo
     valid_lft forever preferred_lft forever
  inet6 ::1/128 scope host
     valid_lft forever preferred_lft forever
2: eno1: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
  link/ether b4:2e:99:d2:9b:14 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
3: enp2s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
  link/ether 68:05:ca:b9:e0:b2 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
  inet 133.30.109.21/24 brd 133.30.109.255 scope global noprefixroute enp2s0
     valid_lft forever preferred_lft forever
  inet6 fe80::6a05:caff:feb9:e0b2/64 scope link noprefixroute
     valid_lft forever preferred_lft forever

enp2s0 がグローバルネットワークに接続されていることがわかる.

起動時に NetworkManager が立ち上がらないようにした.

# systemctl disable NetworkManager.service

次に, NetworkManager を使わずにネットワークに接続するために, /etc/network/interfaces に以下を追記した.

allow-hotplug enp2s0
iface enp2s0 inet static
      address 133.30.109.21
      netmask 255.255.255.0
      network 133.30.109.0
      broadcast 133.30.109.255
      gateway 133.30.109.254
      dns-nameservers 133.30.14.2 133.30.14.3 133.30.8.2
      dns-search scitec.kobe-u.ac.jp

auto eno1
iface eno1 inet static
      address 10.35.19.151
      netmask 255.255.255.0
      post-up ip rule add from 10.35.19.0/24 table 100 prio 10000
      post-up ip route add default via 10.35.19.254 dev enp8s0 table 100
      post-down ip route del default table 100
      post-down ip rule del table 100 prio 10000

enp2s0 はグローバルネットワークに繋がるインターフェースで, eno1 はプライベートネットワークに繋がるインターフェースである.

/etc/network/interfaces の編集後に OS を再起動する. 再起動後に, 以下によりネットワークに繋がっていることを確認した.

# ping 133.30.109.22
# ping 133.30.109.203

また, NetworkManager が起動していないことを確認した.

# systemctl  

の表示に NetworkManager.service が含まれていなかった.

  • なお, この時, 起動しているネットワークサービスは, networking.service である. と思っていたけれど, networking.service は動いていない. network-online.target とやらが動いているけれど... どういうことでしょう?

OS が認識しているメモリの確認

top コマンドを使って OS が認識しているメモリ容量を確認した.

$ top

として,

top - 15:24:08 up 13 min,  1 user,  load average: 0.00, 0.01, 0.00
Tasks: 121 total,   1 running, 120 sleeping,   0 stopped,   0 zombie
%Cpu(s):  0.0 us,  0.0 sy,  0.0 ni,100.0 id,  0.0 wa,  0.0 hi,  0.0 si,  0.0 st
MiB Mem :  32104.6 total,  31678.6 free,    250.1 used,    175.8 buff/cache
MiB Swap: 122070.0 total, 122070.0 free,      0.0 used.  31494.8 avail Mem

より, 32 GB のメモリが認識されている.

時刻の設定

コンピュータ内の時刻を定常的に正しくしておくための設定を行う.

ntpdate パッケージのインストール

以下のコマンドで ntpdate パッケージをインストールした.

# apt install ntpdate

時刻の修正(手動)

次に, 以下のコマンドで時刻を修正した.

# /usr/sbin/ntpdate-debian

date コマンドで時刻が正しいことを確認した.

cron の設定

次に, /etc/cron.daily/ntpdate を作成し, 上記のような時刻修正コマンドを毎日実行するように設定した.

/etc/cron.daily/ntpdate の内容は以下.

#!/bin/bash
/usr/sbin/ntpdate-debian > /dev/null 2>&1

最後に, このファイルのパーミッションを以下のように設定した.

# chmod 755 /etc/cron.daily/ntpdate

debianパッケージの引き継ぎ

ika に導入されている debian パッケージを全て tako に導入する.

準備

dselect パッケージをインストールした.

# apt install dselect

古いマシンでのインストールパッケージリスト作成

ika に install されている debian パッケージの一覧を取得した.

[ika] $ dpkg --get-selections > old_list.txt

リストの新しいマシンへの転送

リストを tako にコピーした.

リストを元にインストール

tako において, ika で導入されているパッケージをインストールする.

[tako] $ sudo -s
[tako] # dpkg --set-selections < old_list.txt

ここで,

dpkg: 警告: package not in status nor available database at line xx: (パッケージ名)

という警告が大量に表示されたので,

# dselect update

を実行し, パッケージ情報を更新して, OS を再起動した. その後, 再度

[tako] # dpkg --set-selections < old_list.txt

を実行した.

dpkg: warning: package not in status nor available database at line 2260: tracker-gui
dpkg: warning: package not in status nor available database at line 2262: transfig
dpkg: warning: package not in status nor available database at line 2277: uim-common
dpkg: warning: package not in status nor available database at line 2282: uim-qt

という警告が再び表示されたが, 続行した.

[tako] # apt-get dselect-upgrade

GNOME の再インストール (必要に応じて)

パッケージの引き継ぎを行うとき,

[tako] # apt-get dselect-upgrade

上記の作業を行うと, gnome 関連のパッケージが削除されることがある, とのことなので, 念の為に

# apt install gnome

を行った. gnome がインストールされた. 再起動した.

GNOME をデフォルトで立ち上げない

ディスプレイマネージャの設定を変更することで, 起動時にテキストログインできるようにする.

まず /etc/X11/default-display-manager を編集した.

# vi /etc/X11/default-display-manager

ファイル中の下の行

/usr/sbin/gdm3

を下のようにコメントアウト (行頭に # を挿入する) した.

#/usr/sbin/gdm3

さらに, 下のようにして, ディスプレイマネージャの起動設定を変更した.

# cd /lib/systemd/system
# mv gdm.service gdm.service.bk

これによって OS 起動時に gdm が起動しなくなった.

システムの文字コードの設定

デフォルトでは文字コードが UTF-8 にしか対応していないため, EUC にも対応するようにする.

下のようにして文字コード (ロケール) の設定の変更した.

# dpkg-reconfigure locales

"ja_JP.EUC-JP EUC-JP" をチェックして有効にした. その後, デフォルトロケールに "ja_JP.UTF-8" を選択した.

mksigen のインストール

mksigen とは

mksigen は地球流体電脳倶楽部で使われているディレクトリデータベースマネージャである. SIGEN を拡張子に持つファイルやディレクトリ (たとえば hoge というディレクトリには hoge.SIGEN を書く) に所定の書式でメモを書いておくと, mksigen がクロールして目次となる html ファイルを作成してくれる. ITPASS サーバでは, 複数人で共有する資源については, SIGEN ファイルに資源の概要や取扱い上の注意を書いておくようにすること.

mksigen の詳細は mksigen homepage を参照のこと.

システムログの保管期間を 3 ヶ月にする

rsyslog の設定

ログが 3 ヶ月間保存されるように, ローテーションを設定した.

/etc/logrotate.d/rsyslog を開き

rotate 7
daily

= 中略 =

rotate 4
weekly

の部分を

rotate 90
daily

= 中略 =

rotate 12
weekly

に変更した.

aptitude の設定

念のため /etc/logrotate.d/aptitude を開き

rotate 6
monthly

となっていることを確認した.

dpkg の設定

念のため /etc/logrotate.d/dpkg, /etc/logrotate.d/alternatives を開き, dpkg.log, alternatives.log のどちらも

monthly
rotate 12

となっていることを確認した.

Last modified:2020/10/14 16:53:51
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References:[[ITPASS2020]2020年度サーバ構築ログ]