[Memo2011]tDiary の導入と運用
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ruby による日記システムである tDiary を構築, 運用するためのメモである.
本作業は ITPASS サーバ (2011 年 8 月時点では Debian lenny) で行っているが, ITPASS サーバ構築とは直接関係のない作業である.
tDiary のセットアップ
最初に一回だけ行う作業
ひとつのサーバに一回だけ行う作業を示す. ITPASS サーバ構築の, Apache の設定が完了しているものとする.
ITPASS サーバの交換後にページが見えなくなった場合は 後述の「ITPASS サーバ交換後の対処」の内容を行うのみでよい.
tDiary のインストール
ここでは簡単のため apt でインストールする.
$ sudo apt-get install tdiary tdiary-contrib tdiary-mode tdiary-plugin tdiary-theme libapache2-mod-ruby Configuration file `/etc/logrotate.d/apache2' ==> File on system created by you or by a script. ==> File also in package provided by package maintainer. What would you like to do about it ? Your options are: Y or I : install the package maintainer's version N or O : keep your currently-installed version D : show the differences between the versions Z : background this process to examine the situation The default action is to keep your current version. *** apache2 (Y/I/N/O/D/Z) [default=N] ? N <----- N を入力 Configuration file `/etc/init.d/apache2' ==> File on system created by you or by a script. ==> File also in package provided by package maintainer. What would you like to do about it ? Your options are: Y or I : install the package maintainer's version N or O : keep your currently-installed version D : show the differences between the versions Z : background this process to examine the situation The default action is to keep your current version. *** apache2 (Y/I/N/O/D/Z) [default=N] ? N <----- N を入力
Apache の設定
/usr/local/apache2/conf/httpd.conf の末尾に以下を追記する.
# tdiary theme(css) Alias /tdiary/theme /usr/share/tdiary/theme <Directory "/usr/share/tdiary/theme"> AllowOverride None Options -Indexes -ExecCGI Order allow,deny Allow from all </Directory> # tdiary document Alias /doc/tdiary /usr/share/doc/tdiary <Directory "/usr/share/doc/tdiary"> AllowOverride None Options -Indexes -ExecCGI Order allow,deny Allow from all </Directory>
設定ファイルの文法をチェックする.
$ sudo apachectl -t
"Syntax OK" とのみ表示されれば問題ない.
Apache を再起動する.
$ sudo /etc/init.d/apache2 restart
各ブログの設置作業
「最初に一回だけ行う作業」が完了している場合, 以下の作業のみを行えばよい.
設置には管理者権限が必要であるが, 普段は一般ユーザ権限のみで運用可能である.
tDiary の設置
ここでは
- ユーザ名: hoge
- 日記データ置き場: /home/hoge/tdiary
- tDiary のファイル置き場: /home/hoge/public_html/diary
とする.
以下で /home/hoge/.htpasswd が作成されるので, 既に同じ名前のファイルがある場合は注意すること.
tDiary のセットアップスクリプトを走らせる. 詳しくは、man tdiary-setup を参照.
$ /usr/bin/tdiary-setup default /home/hoge/public_html/diary Input data_path (default: /home/hoge/data): /home/hoge/tdiary <----- default 以外を指定する場合 Choose English, Japanese, Traditional-Chinese [E/j/z]: j <----- 日本語の場合は 'j' data_path: /home/noda/tdiary language: j Correct? [Y/n]: y Input password for noda in /home/hoge/.htpasswd: xxxxxxxxxx <---- ブログの設定や記事編集に用いるパスワード Input again to confirm: xxxxxxxxxx Install tdiary files into /home/hoge/public_html/diary.
以下のディレクトリが出来ている.
/home/hoge/tdiary # 空ディレクトリ /home/hoge/public_html/diary # いろいろなファイルが作成されている
ファイルの権限設定
所有者とパーミッションの設定を行う.
$ sudo chown -R www-data:hoge /home/hoge/public_html/diary $ sudo chown www-data:hoge /home/hoge/tdiary $ sudo chmod 751 /home/hoge/public_html/diary $ sudo chmod 751 /home/hoge/tdiary $ sudo chmod g+r /home/hoge/public_html/diary/*
Apache の設定
/usr/local/apache2/conf/httpd.conf の末尾に以下を追記する.
<Directory "/home/hoge/public_html/diary"> AllowOverride FileInfo AuthConfig Limit Indexes Options=ExecCGI,FollowSymlinks Options -MultiViews </Directory>
設定ファイルの文法をチェックする.
$ sudo apachectl -t
"Syntax OK" とのみ表示されれば問題ない.
Apache を再起動する.
$ sudo /etc/init.d/apache2 restart
ブラウザで http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/~hoge/diary/ にアクセスして, 「ほげほげ日記」というページが表示されれば成功.
最初に目を通しておく文書
以下のリンクは tdiary の設定が完了している場合のみ有効である.
- README
- リンク切れの場合は /usr/share/doc/tdiary/README.html を参照.
- 日記の書き方
- リンク切れの場合は /usr/share/doc/tdiary/HOWTO-write-tDiary.html を参照.
(option) 記述形式の指定
日記のデフォルトの記述書式は tdiary 形式である. たとえば rd 形式 (hiki の文法に近い) で書きたい場合は /home/hoge/public_html/diary/tdiary.conf の
#@style = 'tDiary'
の行を
@style = 'rd'
に書き換える.
(option) ブラウザ経由の設定
- ブラウザで http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/~hoge/diary/ にアクセスする.
- ページ上部の「追記」を選択すると認証画面になるので, 自分のユーザ名, 先ほど設定したパスワードを入力する.
- 追記画面になるが, ここでは上のほうにある「設定」を選択.
- あとはお好きなように.
(option, 動作未確認) メールで投稿
ITPASS サーバ交換後の対処
tDiary のセットアップは ITPASS サーバ構築の必須項目でないので, ITPASS サーバ交換後はページが見えなくなる.
2011 年度現在では, サーバ再構築がうまくいっているならば, tDiary および各ブログに関する「Apache の設定」を行うだけで 再び見えるようになる. それでも駄目な場合は「tDiary のインストール」を行ってみる.
運用
サイドバーをつける
日記を 2 段組みにしたい場合は, たとえば以下を参考に設定してください.
バージョンアップを自分のブログに反映する
tDiary パッケージのバージョンアップを 自分のブログにも反映させるには
$ sudo /usr/bin/tdiary-setup update /home/hoge/public_html/diary
とする. このあと, 設置時と同じくファイルの所有者や権限の再設定が必要かもしれない.
表示がおかしくなった場合
tDiary のバージョンアップやファイルを直接編集した際に ブラウザでの表示がおかしくなることがある. その場合は /home/hoge/tdiary/cache の中身を削除すると直ることが多いらしい.
パスワードの再設定
~<loginname>/.htpasswd にパスワードをハッシュ化したものが書かれている場合, [TEBIKI]Hikiの編集ユーザのパスワード設定 と同様に
$ htpasswd ~<loginname>/.htpasswd <loginname>
とする.
日記データのバックアップ
日記データは /home/hoge/tdiary にあるので, ここをバックアップすればよい.
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References:[[ITPASS2011]2011年度サーバ構築ログ] [[Memo2011]サーバ交換後の tDiary の設定 (2011-11-05)]