[Memo2009][ITPASS] tako 構築作業ログ(MAIL1)(清水, 黒田)
Mail サーバ (smtp, pop) のインストールと設定について記します. サーバソフトには Qmail (smtp), Qpopper (pop) を用います. メーリングリスト運用のためのソフトウェアとして, Ezmlm を用います.
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10/10 の作業ログ
qmailのインストールと設定
qmail 1.03 のインストールと設定を行う.
ソースの取得とコンパイル
ディレクトリを作成する.
# mkdir /var/qmail
ユーザ・グループを追加する. qmail は専用のアカウントとグループを作成してその権限で起動する.
# groupadd -g 200 nofiles # adduser --system --ingroup nofiles --home /var/qmail/alias alias # adduser --system --ingroup nofiles --home /var/qmail qmaild # adduser --system --ingroup nofiles --home /var/qmail qmaill # adduser --system --ingroup nofiles --home /var/qmail qmailp # groupadd -g 201 qmail # adduser --system --ingroup qmail --home /var/qmail qmailq # adduser --system --ingroup qmail --home /var/qmail qmailr # adduser --system --ingroup qmail --home /var/qmail qmails
ソース, glib 2.3.1 以降用のパッチの取得と展開
# cd /usr/local/src # wget ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/mail/qmail/qmail-1.03.tar.gz # tar xvfz qmail-1.03.tar.gz # wget http://www.stackasterisk.jp/tech/systemConstruction/qmail01/qmail-glibc.patch # wget http://www.ksknet.net/sample/qmail-date-localtime.patch
さらに, qmail-localに対するパッチが存在しなかったので, <URL:http://www.ornl.gov/its/archives/mailing-lists/qmail/2000/10/msg00696.html> を参考にして qmail-local.c の該当場所を直接 vi などで変更する.
[変更前]
while ((k > i) && (cmds.s[k - 1] == ' ') || (cmds.s[k - 1] == '\t')) cmds.s[--k] = 0;
[変更後]
while ((k > i) && ((cmds.s[k - 1] == ' ') || (cmds.s[k - 1] == '\t'))) cmds.s[--k] = 0;
それから存在しないユーザ宛のメールを受け取らないようにするパッチqmail-realrcptto を取得.
# wget http://code.dogmap.org./qmail/qmail-1.03-realrcptto-2006.12.10.patch
パッチ当てとコンパイル, チェックなど
# cd qmail-1.03 # patch < ../qmail-glibc.patch # patch -p1 < ../qmail-date-localtime.patch # patch -p1 < ../qmail-1.03-realrcptto-2006.12.10.patch (# patch < ../qmail-local.patch は直接変更したので省略) # make # make man # make setup # make check
エラーが出なければOK.
設定
# ./config
このスクリプトは, DNSを使って制御ファイルに以下の情報を書く.
/var/qmail/control/defaultdomain scitec.kobe-u.ac.jp /var/qmail/control/locals localhost tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp /var/qmail/control/me tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp /var/qmail/control/plusdomain ac.jp /var/qmail/control/rcpthosts localhost tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
正しく上の情報が書かれていることをcat(1)で確認. 例:
# cat /var/qmail/control/me tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
メールの容量制限をする. 以下のように設定することで, 100MB 以上のサイズのメールは拒否される.
# echo 100000000 >> /var/qmail/control/databytes # chmod 644 /var/qmail/control/databytes
MX (itpass.scitec.kobe-u.ac.jp) が向いている場合には以下のようにする.
# echo itpass.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals # echo itpass.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
また, 以下の作業も行なう
# echo tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/defaulthost # chmod 644 /var/qmail/control/defaulthost
また aoe.scitec.kobe-u.ac.jp , cps.scitec.kobe-u.ac.jp のメールも受け取るようにする.
# echo ika.aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals # echo aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals # echo ika.aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts # echo aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts # echo ika.cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals # echo cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals # echo ika.cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts # echo cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
これらの情報は qmail-showctl(8) で確認できる.
# /var/qmail/bin/qmail-showctl
システムのメールアドレスの転送先を設定する.
root 宛のメールをフォワードする先に epaadmin を指定する. (まだ epaadmin に代わるグループ名が決まっていないのでとりあえず epaadmin のままにしておく) gate の設定がまだで epaadmin のアドレスがない場合は管理者らのアドレスを記入する.
なお, "_at_" は "@" に読み替えること.
# cd /var/qmail/alias # echo '&mikity_at_itpass.scitec.kobe-u.ac.jp' > .qmail-root # echo '&root' > .qmail-postmaster # echo '&root' > .qmail-mailer-daemon # echo '&root' > .qmail-bin # echo '&root' > .qmail-daemon # echo '&root' > .qmail-games # echo '&root' > .qmail-ingres # echo '&root' > .qmail-nobody # echo '&root' > .qmail-sys # echo '&root' > .qmail-uucp # echo '&root' > .qmail-mail # chmod 644 .qmail-*
インストールした実行ファイルへのパスの設定
インストールした qmail の実行ファイル群へパスを通す.
[Memo2009][ITPASS] tako 構築作業ログ(WWW 1)(山元, 辻野)#パスの設定 の <一般ユーザ用コマンドのパス> に /var/qmail/bin を追加する. (システム用コマンドも一般ユーザ用コマンドと同じ場所にインストールされているため, システム用コマンド用の設定を別途行う必要は無い).
インストールしたマニュアルへのパスの設定
/etc/manpath.config に以下の行を追加する. 詳しくは [Memo2009][ITPASS] tako 構築作業ログ(WWW 1)(山元, 辻野)#パスの設定#man 関連のパスの設定 を参照のこと.
MANDATORY_MANPATH /var/qmail/man MANPATH_MAP /var/qmail/bin /var/qmail/man MANDB_MAP /var/qmail/man /var/qmail/man
メールの配送先を設定
/etc/profileに以下を追記
MAIL="$HOME/Mailbox" MAILDROP="$HOME/Mailbox" export MAIL MAILDROP
/etc/csh.cshrcに以下を追記
setenv MAIL $HOME/Mailbox setenv MAILDROP $HOME/Mailbox
起動する
# cp /var/qmail/boot/home /var/qmail/rc
Debian の qmail パッケージから起動スクリプトを持って来て, 大幅に書き換えたものが qmail から入手できる. ただし, wget を行なったディレクトリ (/var) に qmail というディレクトリがすでにあったため, qmail.1 に保存された. これを /etc/init.d/ 以下に cp した後にファイル名を qmail に変更し /etc/init.d/ に置いてパーミッションを設定した.
# wget http://epa.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/epa/qmail/qmail # cp qmail.1 /etc/init.d/ # cd /etc/init.d # mv qmail.1 qmail # chown root:root /etc/init.d/qmail # chmod 755 /etc/init.d/qmail
さらに, vi などで /etc/init.d/qmail の QMAIL=/var/qmail の上に以下を追記する.
以下のコマンドで各 /etc/rc.X ディレクトリからシンボリックリンクを貼る.
# update-rc.d qmail defaults
これで, それぞれのランレベルでスクリプトへのリンクが生成される.
qmailを起動する.
# /etc/init.d/qmail start
配送テスト
qmail-1.03: 配送テストに従い, 配送テスト (ローカル配送, リモート送り出しテスト) を行う.
[テスト 1] ローカル配送テスト part1
自分に送ってみる. hoge は自分のユーザ名に変え, 以下のコマンドを実行する. ~hoge/Mailbox にメールが送られることを確認.
$ echo to: hoge | /var/qmail/bin/qmail-inject
[テスト 2] ローカル配送テスト part2
存在しない宛先に送ってみる. バウンスメールが~hoge/Mailbox に送られてくるのなら OK.
$ echo to: nonexistent | /var/qmail/bin/qmail-inject
ここで, ヘッダのタイムゾーンが -0000ではなくて+0900になっていることを確認しておく. そうなっていないときには, qmail-date-localtime.patchが正しく当たっていない可能性がある.
[テスト 3] リモート送り出しテスト
他のホスト上のアカウントへ送ってみる. 届いていれば OK . 届かなければ, /var/log/syslog を参照して原因を追求する.
$ echo to: hoge_at_gfd-dennou.org | /var/qmail/bin/qmail-inject
作業ログにおける注意: スパム対策のため, 実在のアドレスをそのまま作業ログに記入しないこと. 書く必要がある場合は関係者が分かる範囲で書き換えること.
sendmail の「置き換え」
qmail 1.03: sendmailをqmailへ置き換える, および qmail 1.03: sendmailをシステムから削除する方法 に従う.
ただし, sendmail ではなく, exim がインストールされている場合は, exim を無効にする.
まず, exim4 が起動している場合は停止する.
# /etc/init.d/exim4 stop
exim のブートスクリプトは, /etc/init.d/exim4 で, これに /etc/rc[2-5].d/S20exim, /etc/rc{1,6}.d/K20exim からリンクが張られている. これを無効にする.
# chmod 000 /etc/init.d/exim4 # mv /etc/init.d/exim4 /etc/init.d/exim4.bak # update-rc.d exim4 remove
cron から exim が呼び出される処理を無効にする. /etc/cron.daily/exim4-base の先頭の方に次の行を書き足す. 3 行目の [ と ! の間にはスペースがあることに注意. 詰めて書いてはいけない (man [(1)). (「[」と「と」, 「と」と「!」の間にスペースを入れた)
#!/bin/sh # by Yasuhiro MORIKAWA, 2007-08-10. We need not exim. if [ ! -f /etc/exim.conf ]; then exit 0 fi
これで, /etc/cron.daily/eximは, /etc/exim.confが存在しない場合には何もせず終了するようになる. そして, sendmailを置き換える.
# chmod 000 /usr/lib/sendmail # chmod 000 /usr/sbin/sendmail # mv /usr/lib/sendmail /usr/lib/sendmail.bak # mv /usr/sbin/sendmail /usr/sbin/sendmail.bak # ln -s /var/qmail/bin/sendmail /usr/lib/sendmail # ln -s /var/qmail/bin/sendmail /usr/sbin/sendmail
次のコマンドでexim4関係のパッケージをholdして, 更新されないようにする.
# echo exim4 hold | dpkg --set-selections # echo exim4-base hold | dpkg --set-selections # echo exim4-config hold | dpkg --set-selections # echo exim4-daemon-light hold | dpkg --set-selections
Debian パッケージの枠組で cron と exim4 (MTA なら何でもよい) は依存関 係があるので, exim4 を消してしまうと cron が利用するメールサーバが Debian パッケージの枠組内では存在しないと認識されてしまう. そのため, exim4 を消さずにあえて残している.
smtp(仮)
後で tcpserver をインストールするので, 最終的にこの設定は不要になる. とりあえず受信テストのために以下のように inetd を設定する.
/etc/inetd.conf に以下を追加.
smtp stream tcp nowait qmaild /var/qmail/bin/tcp-env tcp-env
/var/qmail/bin/qmail-smtpd
/etc/inetd.conf を読み直させるために次を実行する.
# /etc/init.d/openbsd-inetd restart
テストには他のホストから自分のメールアドレスに宛てて送ってみる.
参考:<URL:http://man.qmail.jp/jinstall/test.receive.html>
参考資料
- EP サーバ構築ドキュメント: qmail によるメールサーバ構築
- [Memo2008][EPA]ika構築作業ログ(北野,須賀)
- qmailのインストール (glib に関するパッチを配布)
- qmail の起動と停止
tcpserverのインストールと設定
smtp サービスを提供する上で, tcpserver 越しに qmail-smtpd を動かすため, tcpserver をインストールする.tcpserver はデータベースを持っており, 大規模, 複雑な接続制御が高速に行える.
参考: <URL:http://www.emaillab.org/djb/tcpserver/whatis.html>
inetd からの qmail 起動を停止
テストのために記述していた /etc/inetd.conf の smtpで始まる行をコメントアウトする. そして, inetdを再起動.
# /etc/init.d/openbsd-inetd restart
smtp ポートを listen しているプログラムがないことを確認する.
# netstat -l
ソースの取得と展開, パッチ当てとmake
参考: <URL:http://cyberam.dip.jp/linux_server/mail/qmail_main.html>
# wget http://tools.qmail.jp/ucspi-tcp/ucspi-tcp-0.88.tar.gz # wget http://cr.yp.to/ucspi-tcp/ucspi-tsp-0.88.tar.gz (1 つ目がつながりにくい場合は2 つ目でする.) # wget http://qmail.org/moni.csi.hu/pub/glibc-2.3.1/ucspi-tcp-0.88.errno.patch # tar xfz ucspi-tcp-0.88.tar.gz # cd ucspi-tcp-0.88 # patch -p1 < ../ucspi-tcp-0.88.errno.patch
インストール先を /usr/local/ucspi-tcp に変更. すなわち, conf-home の一行目を /usr/local/ucspi-tcp に書き換える.
# make # make setup check
インストールした実行ファイルへのパスの設定
インストールされた tcpserver の実行ファイル群へパスを通す.
[Memo2009][ITPASS] tako 構築作業ログ(WWW 1)(山元, 辻野)#パスの設定 の <一般ユーザ用コマンドのパス> に /usr/local/ucspi-tcp/bin を追加する. (システム用コマンドも一般ユーザ用コマンドと同じ場所にインストールされているため, システム用コマンド用の設定を別途行う必要は無い).
起動テスト
使いかたは
# tcpserver
とすると出力される. 詳しくは<URL:http://cr.yp.to/ucspi-tcp/tcpserver.html>に書いてある.
qmaildのUID, nofilesのGIDを確認.
$ id qmaild uid=113(qmaild) gid=200(nofiles) groups=200(nofiles) (uid の数字は表示されたものに従い 106 を 113 に変更した)
以下を実行し, tcpserverを起動.
# tcpserver -u xxxx -g yyyy 0 smtp /var/qmail/bin/qmail-smtpd &
ここで, xxxx は qmaild の UID, yyyy は nofiles の GID である.
メール受信テストを [EPA2008]qmailのインストールと設定#smtp(仮) のところでやったようにやってみる. すなわち, 他のホストから自分のメールアドレスに宛ててメールを送ってみる.
起動スクリプト作成
起動スクリプトを /etc/init.d/tcpserver に作成する. 中身は tcpserver 起動スクリプトを参照のこと.
# cd /etc/init.d/ # touch tcpserver # chown root:root tcpserver # chmod 755 tcpserver # vi tcpserver
vi などで /etc/init.d/qmail の NAME=tcpserver の上に以下を追記する.
編集後, update-rc.d スクリプトでランレベルごとの設定を行う.
# update-rc.d tcpserver defaults
ホスト制限設定
smtp 中継を許可するホストを指定する. <URL:http://man.qmail.jp/faq/faq5.html#5.4.>を参考にホストリストファイル tcp.smtp を作成し, そのファイルを元に CDB データベースファイルを作成する.
今回は /usr/local/ucspi-tcp 以下に etc ディレクトリを作成し, その 中にこれらのファイルを作成する.
# mkdir /usr/local/ucspi-tcp/etc # cd /usr/local/ucspi-tcp/etc
tcp.smtp を書く. 例えば, 133.30.109.XX という IP アドレスのホスト からの smtp 中継を許可するためには, この 1 行目のように書く. 2 行目の 127. はローカルホストを指す. これは常に書くこと.
133.30.109.XX:allow,RELAYCLIENT="" 127.:allow,RELAYCLIENT=""
1 行目の 133.30.109.XX は後で設定確認するための作業用である. 作業者がアカウントを持つ他のマシンの IP アドレスを記入する. ここでは 133.30.110.203 とした.
次に以下のコマンドを実行する. tcp.smtp を元に tcp.smtp.cdb ができる.
# tcprules tcp.smtp.cdb tcp.smtp.tmp < tcp.smtp
tcpserver 起動スクリプト /etc/init.d/tcpserver の起動行は以下を元に書き直す.
/usr/local/bin/tcpserver -v -x /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp.cdb -u xxxx -g yyyy 0 smtp /var/qmail/bin/qmail-smtpd 2>&1 | /var/qmail/bin/splogger smtpd 3 &
xxxx は qmaild の UID. yyyy は nofiles の GID である.
修正された起動スクリプトは tcpserver 起動スクリプト修正版においてある
追加された部分を説明すると -x /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp.cdb はデータベースファイル /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp.cdb を参照させるための設定である. また, 接続の記録を取るために -v オプションと splogger への受け渡しが記述されている.
ホスト制限確認
tcpserver プロセスを再起動する.
# /etc/init.d/tcpserver restart
このときに, 以下のようなレスポンスが返ってくる.
Restarting tcpserver Stopping smtp server: tcpserver start-stop-daemon: warning: failed to kill 17014: No such process 1 pids were not killed No process in pidfile `/var/run/tcpserver.pid' found running; none killed. Starting smtp server: tcpserver
- start-stop-daemon: warning: failed to kill 17014: No such process
1 pids were not killed
について
- 何度か, # /etc/init.d/tcpserver restart を実行したが, start-stop-daemon: warning: failed to kill 17014: No such process kill の横の値が毎回異なっている
- No process in pidfile `/var/run/tcpserver.pid' found running; none killed.
について
- /etc/init.d/tcpserver の,
stop) echo "Stopping smtp server: $NAME" start-stop-daemon --stop --pidfile $PIDFILE --oknodo rm -f $PIDFILE ;;
が原因だと思われるが, どのように修正してよいかわからない.
しかし, とりあえず先に進んでみることにする.
先ほど /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp に書いた IP アドレス (ここでは例として, 133.30.110.203 とした) を持つパソコンから telnet でアクセスし, メールサーバ以外のホストへのメール送信を試みる. 今回の確認作業では rcpthosts に ika-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp を追加し, tcp.smtp に書いた IP アドレスを持つ PC とそうでない PC の両方から ika-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp のドメインを持つアドレスにメールを送信した. ika を構築する時は tcpthosts に tako-itass.scitec.kobe-u.ac.jp を追加して確認するとよい. (下記のコマンドについては <URL:http://man.qmail.jp/jinstall/test.receive.html> 参照). プロンプト入力時には, 左端に '>' を記してある. 実際には表示されない.
133.30.110.203 という IP アドレスを持つパソコン (joho03) から telnet でアクセス
% telnet tako-itapss.scitec.kobe-u.ac.jp 25 Trying 133.30.109.21... Connected to tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp. Escape character is '^]'. 220 tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp ESMTP > helo 250 domain > mail <0613413s_at_stu.kobe-u.ac.jp> 250 ok > rcpt <hoge@ika-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp> <- 実在のアドレスへ (アドレスを, <>で囲むのを忘れずに) 250 ok ・・・
このメールが届くことを確認すること. 次に, /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp に記述されていない他のホストから同様の作業を行う.
/usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp に書いていない IP アドレスを持つパソコンから telnet でアクセス
% telnet tako-itapss.scitec.kobe-u.ac.jp 25 Trying 133.30.109.21... Connected to tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp. Escape character is '^]'. 220 tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp ESMTP > helo 250 domain > mail <0613413s_at_stu.kobe-u.ac.jp> 250 ok > rcpt <hoge@ika-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp> <- 実在のアドレスへ (アドレスを, <>で囲むのを忘れずに) 553 sorry, that domain isn't in my list of allowed rcpthosts (#5.7.1) ・・・
となり, rcpt <hogehoge_at_gfd-dennou.org> を入力した段階で
553 sorry, that domain isn't in my list of allowed rcpthosts (#5.7.1)
というエラーメッセージが返り, メールの送信を拒絶された. こうならない場合, ホスト制限がうまく動作していないことになるため, ホスト制限設定 から作業をやり直し, ホスト制限が行われていることを確認すること.
参考資料
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References:[[ITPASS2009]2009年度サーバ構築ログ]