[ITPASS2014] gate-toroku-system のインストールと設定

概要

神戸大学 地球惑星科学専攻/学科 ITPASS サーバのユーザ管理には gate-toroku-system (神戸 ITPASS サーバ用) を用いる. このソフトウェアは元々北大理学の EP計算機ネットワーク技術支援グループ で開発されたユーザ管理用ソフトウェアで, ITPASS サーバではこれを ITPASS サーバ用に修正を行って導入している (修正したものを以下では神戸版 gate と呼ぶ).

なお, 現在の gate-toroku-system 最新版は電脳サーバで管理されている. また神戸版 gate は, old の gate_toroku_system を当該年度の初版として cvs で管理している.

ここでは, 神戸版 gate のインストールおよび設定と, cvs 管理のための準備を行う.

なお, サーバ運用中の gate の開発やメンテナンスについて [ITPASS2012]gate-toroku-systemの開発とメンテナンス, [ITPASS2014]日々の開発・メンテナンスのための準備? にも目を通しておくこと.

作業用アカウントの作成

  • gate-toroku-system 管理用アカウント: gate を作成する. ユーザ ID は 500 にする(1 -- 999 の間 (システムユーザ領域) であれば他の番号でもよい).

    # adduser --uid 500 --disabled-password gate

    登録の際, フルネームは「Administrator of gate-toroku-system」とする.

  • gate グループに gate 管理者を加える.

    gate 管理者は, [ITPASS2012]gate-toroku-systemの開発とメンテナンスに書かれている開発メンバーと, gate のインストールを行ったメンバーとする.

    以下は 2014 年度の例

    # vigr
    
    gate:x:500:murashin,noda,daisuke,nobesaka,mmiyuki,ryohori
    
    # vigr -s
    
    gate:!::murashin,noda,daisuke,nobesaka,mmiyuki,ryohori

必要なソフトウェアのインストール

gate に必要なパッケージをインストールする.

パッケージの確認

dpkg コマンドを用いて, 必要なパッケージがインストールされていることを確認する([ITPASS2014]debianパッケージの引き継ぎ でインストール済みのはずである). 以下に示す実行例の "hoge" をパッケージ名に読み替えて実行する.

$ dpkg -l | grep hoge
  • 必要なパッケージ: rsync, wget, htroff, cvs, libjcode-pm-perl, libcrypt-passwdmd5-perl, libdatetime-perl, libdatetime-format-strptime-perl
    • htroff が存在しないと表示された場合は, old サーバの /home/murashin 以下に置いてあるものをコピーする.

すべてインストールされていることを確認する.

実行ファイルや man 用ファイル, HTML ファイルは /usr/local/gate 以下にインストールされる.

パッケージが不足している場合

例えば,

# apt-get install htroff

と実行してパッケージが存在しないと表示されたなら, ソースパッケージを取得するために, ひとまず /etc/apt/sources.list の先ほど編集した二行を

deb http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou stable/
                                                              ^^^^^^^
deb-src http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou stable/
                                                                  ^^^^^^^

に変更する. この状態で

# apt-get update
# apt-get source htroff

を実行すると,

htroff-2.0(ディレクトリ), htroff_2.0.diff.gz, htroff_2.0-3.dsc, htroff_2.0.orig.tar.gz

を得る. これらを用いてバイナリパッケージを作成する.

# cd htroff-2.0
# dpkg-buildpackage -us -uc -b -rfakeroot

を実行. オプションは以下の通り.

  • -us -> ソースに署名しない
  • -uc -> changelogに署名しない
  • -b -> バイナリのみ作成
  • -r -> root権限取得コマンド(fakerootは擬似的にroot権限を使えるコマンド)

その結果,

htroff_2.0-3_all.deb, htroff_2.0-3_amd64.changes

が得られる. 何のエラーも出なければ依存関係を満たしている.

後はインストールするだけ,

# dpkg -i htroff_2.0-3_all.deb    

これで, htroff がインストールできる. 最後に, /etc/apt/sources.list の中の二行を元に戻し, update しておく.

# apt-get update

gate ユーザ宛のメールを転送する

  • /home/gate/.qmail に管理者のメールアドレスを書き込む.

    # vi /home/gate/.qmail
    
    &itpadmin

gate-toroku-system のソースの取得と展開

old の /home/gate から gate-toroku-system のソース(gate-toroku-system.tar.gz) を new の /home/gate にコピーし, 展開した. 展開は以下のコマンドで行える.

$ tar xvfz gate-toroku-system.tar.gz

設定ファイルの編集

gate.conf

old の /etc/gate/ の下から gate.conf をコピーし /etc/gate/ の下に置いた. gate.conf 内の $DBSERVER を以下のように編集した.

$DBSERVER = “new-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp";

また, %DB_SHARE_HOSTS が以下のようになっていることを確認する.

%DB_SHARE_HOSTS = (
                'ika-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp','wheel:itpadmin'
#               'dennou-k.kugi.kyoto-u.ac.jp','wheel:dcstaff',
#               'dennou-h.ees.hokudai.ac.jp','wheel:dcstaff',
#               'dennou-q.geo.kyushu-u.ac.jp','wheel:dcstaff'
          );

gate-user.conf

同様にして gate-user.conf をコピーし, $WHEELUSER が 'itpadmin' になって いるか確認する.

$WHEELUSER = 'itpadmin';

gate-toroku-system CGI を動作させるための apache2 設定

CGI の動作に関して, apache2 の設定を確認する.

  • apache を動作させるユーザ, グループ

    • apache がどのユーザ, グループの権限で動作するかは /usr/local/apache2/conf/httpd.conf 内の「 User 」 と「 Group 」で指定される.

    以下はその一例.

    User www-data
    Group www-data
  • 「 User 」,「 Group 」に指定されているユーザやグループが gate.conf の$CGIUSER に指定されているユーザと一致していることを確認した.

    $CGIUSER = "www-data”;
  • /usr/local/apache2/cgi-bin/ の CGI が動作するために /usr/local/apache2/conf/httpd.conf で下記の記述があることを確認する.

    </IfModule>
    
    <IfModule cgid_module>
    #
    # ScriptSock: On threaded servers, designate the path to the UNIX
    # socket used to communicate with the CGI daemon of mod_cgid.
    #
    Scriptsock cgisock  # <-- この行のコメントアウトを解除し, 有効にする
    </IfModule>
    
    #
    # "/usr/local/apache2/cgi-bin" should be changed to whatever your ScriptAliased
    # CGI directory exists, if you have that configured.
    #
    <Directory "/usr/local/apache2/cgi-bin/">
        AllowOverride AuthConfig Limit
        Options +ExecCGI +FollowSymLinks +IncludesNoExec
        Require all granted
    </Directory>
    • さらに, /usr/local/apache2/conf/httpd.conf において, 以下の行もコメントアウトを解除し, 有効にする.

      LoadModule cgid_module modules/mod_cgi.so

make とインストール

make とインストールを行う.

# su gate
$ cd ~gate/gate-toroku-system/
$ perl ./config.pl
$ make

$ exit

$ sudo -s
# cd ~gate/gate-toroku-system
# make install

実行ファイルや man 用ファイル, HTML ファイルは /usr/local/gate 以下にインストールされる. (IP 管理用の設定ファイルも同様の場所に gate-ip.confとしてインストールされる).

cgi のシンボリックリンク作成

/usr/local/gate/lib/cgi-bin 以下にインストールされる cgi のシンボリックリンクを /usr/local/apache2/cgi-bin 以下に作成する.

# cd /usr/local/apache2/cgi-bin
# ln -s ../../gate/lib/cgi-bin/gate-*.cgi .

gate-db-to-sudoers の編集

  • /usr/local/gate/sbin/gate-db-to-sudoers を Defaults で始まる 4 行を追加し, 以下のようにする.
# This is /etc/sudoers file, generated by gate-db-to-sudoers.
# If you are to edit this file, do not edit it directly.

Defaults        env_reset
Defaults        mail_badpass
Defaults        secure_path="/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/
Defaults        mailfrom=root

root   ALL=(ALL) ALL
  • visudo を実行して上と同様に書き替える.

実行ファイルへのパスの設定

インストールした gate-toroku-system の実行ファイル群へパスを通す.

[ITPASS2014]パスの設定 <一般ユーザ用コマンドのパス> /usr/local/gate/bin を, <システム管理用コマンドのパス> /usr/local/gate/sbin を追加する.

マニュアルへのパスの設定

[ITPASS2014]パスの設定#man 関連のパスの設定 を参照し, /etc/manpath.config に以下の行を追加する.

MANDATORY_MANPATH                             /usr/local/gate/man/ja
MANPATH_MAP        /usr/local/gate/bin        /usr/local/gate/man/ja
MANPATH_MAP        /usr/local/gate/sbin       /usr/local/gate/man/ja
MANDB_MAP          /usr/local/gate/man/ja     /usr/local/gate/man/ja

Web インターフェースのチェック

  • https://new-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/~gate/ にアクセスし, gate 登録システムのインデックスページが見えるか確認する.
  • 上記のページからリンクされている個人申請(https://new-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/cgi-bin/gate-user-apply.cgi) などに移動し, CGI が動作しているかチェックする.

ユーザの作成

root ログインの準備

以下の作業では old から new へ root ログインする必要がある. そのため, root ログイン用の鍵の生成・設置と root ログインの許可を行う.

鍵の生成と設置

root ログイン用の鍵を作成・設置する.

マニュアル通りに進めば root ログイン用の鍵はこの段階で作成・設置するはずであるが, 構築作業の何らかの段階で既に鍵を設置している場合は 以下の手順の確認のみ行う.

  • old に残った, 再構築前の new の情報を削除
    • old の /root/.ssh/known_hosts の中の new に該当する行を削除する

      ssh-keygen -F new-itpsass.scitec.kobe-u.ac.jp

      で何行目に該当するかが表示される

      #Host new-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp found: Line 4 type RSA

      ここで複数の鍵が残っている場合があるので何度か ssh-keygen -F を実行し, 鍵が残っていないか確認する. 残っている場合は削除する.

  • old で 鍵を生成する
    • 鍵の置き場とファイル名は, デフォルトの /root/.ssh/id_rsa とする
    • パスフレーズは空にする

      old-itpass# ssh-keygen -t rsa
  • 公開鍵の設置

    old で作成した公開鍵 old:/root/.ssh/id_rsa.pub を new:/root/.ssh/authorized_keys にコピーする. old:/root/.ssh/id_rsa.pub の内容を cat 表示し, メールで new に送信する. このとき改行などが入らないように注意すること.

    /root/.ssh/authorized_keys のパーミッションを変更する

    new-itpass# chmod 600 /root/.ssh/authorized_keys

root ログインの許可

ユーザデータベースのコピー

old の /home/gate/userdb を new の /home/gate/userdb にコピーする

  • まず, -n オプションを付けて rsync の動作チェックを行う.

    いきなり rsync コマンドを実行すると予期せぬ間違い (転送元と転送先の設定を間違って, 転送先のファイルを全て消してしまう等) が起こりうるため, まずは rsync コマンドに -n オプションをつけて実行すること. -n オプションをつけて実行すると, 実際のファイル操作は行わずに, 操作されるはずのファイルのリストが出力される.

    old-itpass# rsync -n -av -e ssh --delete /home/gate/userdb/ new-itpass:/home/gate/userdb/
  • 実際にコピーを行った.

    old-itpass# rsync -av -e ssh --delete /home/gate/userdb/ new-itpass:/home/gate/userdb/

root ログインの設定を戻す

new への root ログインを不許可に設定し直す

# vi /etc/ssh/sshd_config

PermitRootLogin no
        :
PasswordAuthentication no
        :
UsePAM no

ssh デーモンを再起動する.

# /etc/init.d/ssh restart

/etc/shadow のコピー

gate-toroku-system では, /etc/shadow に存在しないユーザがデータベース (/home/gate/userd) に居た場合, 初めてユーザを作成したと認識して 保証人にメールを送信するようになっている.

/home 領域を old からコピーする際 (後日に行う) にこの理由によって大量のメールが送信されないよう, 先に old の /etc/shadow の一部を new の /etc/shadow にコピーしておく.

  • old の /etc/shadow のうち UID 1000 ~ 29999 の gate-toroku-system で管理されるユーザーについて, そのアカウント名の行をコピーして new の/etc/shadow のファイルに追加する. 各ユーザに対する uid は /etc/passwd に書かれているものを確認する.

    # lv /etc/passwd
    
    root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
    daemon:x:1:1:daemon:/usr/sbin:/bin/sh
    bin:x:2:2:bin:/bin:/bin/sh
    sys:x:3:3:sys:/dev:/bin/sh
            ^ ここが uid

最初の保証人ユーザ作成

  • 個人申請 (https://new-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/cgi-bin/gate-user-apply.cgi) にアクセスし, ユーザ登録申請を行う (テスト用なので適当なユーザーでよい)
    • 保証人は先に作ったユーザ "gate" とする
    • 作業完了後にユーザーは削除するのでパスワードを覚えておくこと
  • 登録申請後, /home/gate/userdb/pending の下に申請者の (申請ログイン名がついたファイル) が生成されているか確認する
  • 承認を行うために保証人 "gate" の登録システム用パスワードを設定する
    • gate ユーザに成り代わり, 登録システム用パスワードを設定する

      # su gate
      $ cd
      $ htpasswd -cd ~gate/.gate gate
  • ここで設定したパスワードを使い, "gate" ユーザとして登録申請中のテストユーザを承認する
    • https://new-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/cgi-bin/gate-user-accept.cgi にアクセスして行った
  • その後, 承認したテストユーザのデータベースファイルが /home/gate/userdb/stable へ移動していることを確認する

アカウント生成

/home/gate/userdb の中にあるデータベースファイルをシステムに反映させるために, root 権限で /usr/local/gate/lib/gate-daily を実行した

  • gate-daily は /etc/gate/gate.conf を参照するため, 起動前に gate.conf内の 'old-itpass' を 'new-itpass' と書き換える(二ヵ所)
  • その後以下を実行する

    # perl /usr/local/gate/lib/gate-daily
  • /etc/{passwd, group, shadow} に, 登録したユーザの情報が新たに書き込まれていることを確認する. また /home に /home/gate/userdb 以下に存在するユーザのディレクトリができていることを確認する.

bind の所有グループの変更

[ITPASS2014]bindのインストールと設定#編集したファイルのパーミッション設定 にあるように, bind 関連のファイルの所有グループを itpadmin に変更する.

root@new:/usr/local/bind/etc# chgrp -R itpadmin .

/etc/aliases の変更

/etc/aliases の root に対応するユーザは, インストール時に作ったユーザになっているはずである. test という名前のユーザを作った場合は, 以下の行が存在するはずである.

root: test

これを itpadmin に書き換える.

root: itpadmin

設定を反映するため,

# newaliases

を実行する.

ここで許可がないというメッセージが出るかもしれない. /usr/bin/newaliases は /usr/sbin/exim4 のシンボリックリンクであり, exim4 に実行権限が付与されていないためである. ここでは MTA に exim4 ではなく qmail を使うため, 実行権限を付与する必要はない. /etc/aliases を書き換えると newaliases コマンドを実行するのは 一般的な操作であるため, ここではあえてマニュアルに残しておく.

デーモンモードでの運用

ユーザ, ホストのデータベースをシステムに反映させるため, デーモンモードでの運用の設定を行う.

  • gate-sys.conf の設定

    /etc/gate/gate-sys.conf 中の $USE_DAEMON 変数が 1 であることを確かめる.

    $USE_DAEMON = 1;
  • gate-toroku-system 用のポートの作成

    /etc/inetd.conf に以下の一行を付け足す.

    gate stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd /usr/local/gate/lib/gate-daily -N
  • ポート番号の設定

    /etc/services に以下の行を付け足した.

    gate              8888/tcp          # gate-toroku-system
  • TCP wrapper によるセキュリティ強化

    gate ポートは, 登録サーバからのアクセスさえ受け付けられればその役目を果たす. そのため, TCP wrapper を使用してアクセスを登録サーバからのものに限定する.

    ITPASS サーバは 1 台での運用なので, 自身からのアクセスのみ許可する.

    • /etc/hosts.deny の編集

      まず, 全てのホストからの gate ポートへのアクセスを拒否するよう /etc/hosts.deny に以下の一行を追加する.

      gate-daily: ALL
    • /etc/hosts.allow の編集

      登録サーバ自身 (new) からのアクセスは許可するよう, /etc/hosts.allow に以下の一行を追加する.

      gate-daily: 127.0.0.1
  • 登録サーバ以外のホストからのアクセスが拒否されるか確認する. 以下は google.com で試した場合.

    root@new-itpass:/home/gate# tcpdmatch gate-daily google.com
    client:   hostname nrt04s01-in-f99.1e100.net
    client:   address  66.249.89.99
    server:   process  gate-daily
    matched:  /etc/hosts.deny line 21
    access:   denied
    
    client:   hostname nrt04s01-in-f104.1e100.net
    client:   address  66.249.89.104
    server:   process  gate-daily
    matched:  /etc/hosts.deny line 21
    access:   denied

    denied とあれば拒否されている.

    次に, 登録サーバ自身からのアクセスが許可されているか確認する.

    root@new-itpass:/home/gate# tcpdmatch gate-daily localhost
    client:   hostname localhost
    client:   address  127.0.0.1
    server:   process  gate-daily
    matched:  /etc/hosts.allow line 14
    access:   granted

    granted とあれば許可されている.

  • inetd を再起動する

    # /etc/init.d/openbsd-inetd restart
    Restarting internet superserver: inetd.
  • 確認

    CGI から適当なユーザの申請および認証を行った. 認証して数分後に /etc 以下のシステムファイル(passwd ファイルと shadow ファイル)が更新されていることを確認する.

gate-toroku-system ソースの移動

ソースのバックアップを残す.

  • 以下のように名前を変更してコピーしておく
cp -r gate-toroku-system gate-toroku-system_YYYY-MM-DD
                                           ^^^^^^^^^^^ インストールした日付

doc ディレクトリのシンボリックリンク作成

/usr/local/gate/ にある doc ディレクトリのシンボリックリンクを/home/gate/public_html/ に作成する.

# cd /home/gate/public_html/
# ln -s /usr/local/gate/doc
# ls -l
root@ner-itpass:/home/gate/public_html# ls -l
合計 64
lrwxrwxrwx 1 root root   19 2010-10-15 19:40 doc -> /usr/local/gate/doc

gate-db-to-ezmlm の設定

root になりかわり, /usr/local/gate/bin/gate-db-to-ezmlm の「0. 実行ファイル, ドメインの指定」の項目を以下のように変更する.

変更前

$domainname='gfd-dennou.org';

$ezmlmlist='/usr/bin/ezmlm-list';
$ezmlmsub='/usr/bin/ezmlm-sub';
$ezmlmunsub='/usr/bin/ezmlm-unsub';

変更後

$domainname='itpass.scitec.kobe-u.ac.jp';

$ezmlmlist='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-list';
$ezmlmsub='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-sub';
$ezmlmunsub='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-unsub';

動作確認

概要

ITPASS サーバユーザ登録システム は, 情報の更新時に 設定ファイルである gate.conf, gate-user.conf などをもとに /etc/sudoers を書き換える. 設定ファイルに間違いがあると itpadmin グループ所属ユーザでさえ root になれなくなる.

問題の詳細については [Memo2010][ITPASS] gate 設定ファイル修正ログ を参照されたい.

本稼動時にこれが起こるのを防ぐため, 予め動作確認を行い, 設定ファイルの修正を行う.

確認作業

ITPASS サーバユーザ登録システムのページから登録情報の更新をする.

その後 /var/log/syslog を見て gate が作動したことを確認する. 更新をした時刻に以下のような行があるはずである.

Nov 17 15:04:17 tako-itpass gate-daily[20445]: connect from 127.0.0.1 (127.0.0.1)

また, 同時刻に sudoers ファイルが書き換えられているか確認する.

$ ls -la /etc/sudoers
-r--r----- 1 root root 710 11月 17 15:04 /etc/sudoers

sudoers ファイルに以下の行があることを確認する.

$ sudo less /etc/sudoers
  (省略)
%itpadmin       ALL=(ALL) ALL
  (省略)

念のため, itpadmin グループのユーザが実際に root になれることを確認する.

もし失敗する場合は 設定ファイルの編集 の部分の 設定を見直すこと.

すべての作業が完了したらテストユーザのアカウントを削除しておく.

参考文献

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