ITPASS 実習Eレポート

名前 野間 光葉

担当情報実験機 joho07

問 1

概要

2020年の質量流線関数(子午面循環)の季節変化の動画を描画するスクリプトを作成した。

スクリプトの URL

問1スクリプト

スクリプトの使い方の解説

1.ターミナルを開き、"$ wget [ソースファイルのURL]"でソースファイルを入手する
2.ターミナルを開き、"$ wget [データのURL]"で南北風の月平均のデータを入手する
3."$ wget [quiz1.rb.txtのURL]"でスクリプトファイルを入手する
4."$ mv quiz1.rb.txt quiz.rb"でスクリプトファイルの拡張子を変換する
5."$ ruby quiz1.rb"でスクリプトを実行する
6.2020年の12か月分の12枚の画像がpng形式で出力、保存される
7."$ convert -delay 100 -loop 0 dcl_*.png movie_msf.gif"で動画ファイルを作成する
8."$ eog movie_msf.gif"で動画が再生される

ソースファイルのURL

ソースファイル

データファイルの URL

南北風の月平均

作成した図 (動画ファイル) へのリンク

問1動画

図から読み取れること

・変化が大きいのは、赤道付近のさらに地表付近であり、おおまかにみると冬(12-4月)は正に、夏(5-11月)は負に変化している(以降、先述の期間を夏、冬とする)。
・低緯度で変化が大きいことから、熱循環は低緯度で大きく生じていることがわかる。
・11月、4月などは中緯度(南北30度)付近に正や負の偏りがある。また、2月には北緯50度付近に負の偏りが見られた。これは、低緯度の循環メカニズムの他に、中緯度でも低緯度での循環より比較的弱い循環メカニズムが存在すると考えられる。

参考資料

(Library)質量流線関数の計算
質量流線関数の計算のソースファイルとサンプルスクリプトを入手した。
color_bar options
カラーバーにオプションを追加した。

工夫したこと, 感想

・サンプルスクリプトを用いて描画したが、繰り返しを行うと途中で中止され、[Bug]Sagmentation faultと表示されたため、色々試した結果、それぞれの設定のコマンドの順番などを変更すると最後まで繰り返しが実行された。なぜ中止されたかはよくわからなかった。
・トーンは一定になるように最大値と最小値を設定した。
・直接は関係がないが、このスクリプトを実行する際、msf(LoadError)と出るので、以下のようにしてからこのスクリプトを実行するようにした。
~$ RUBYLIB=.
~$ export RUBYLIB

問 2

概要

1959年の伊勢湾台風の様子を、気圧をトーンカラーで、風速をベクトル表示でそれぞれ6時間ごとの瞬間値から時間変化がわかるよう動画として描画した。
データの期間としては1959年9月20日0:00UTから同年同月30日18:00UTまでであり、位置は東経105~180度、北緯0~60度に限定した。また、東西風、南北風はどちらも地上10mの値を用いた。

スクリプトの URL

問2スクリプト

スクリプトの使い方の解説

1.ターミナルを開き、"$ wget [データのURL]"で海面気圧、東西風、南北風の1日4回観測したデータを入手する
2."$ wget [quiz2.rb.txtのURL]"でスクリプトファイルを入手する
3."$ mv quiz2.rb.txt quiz.rb"でスクリプトファイルの拡張子を変換する
4."$ ruby quiz2.rb"でスクリプトを実行する
5.画像がpng形式で出力、保存される
6."$ convert -delay 100 -loop 0 dcl_*.png movie_isewan.gif"で動画ファイルを作成する
7."$ eog movie_isewan.gif"で動画が再生される

データファイルの URL

1959年の海面気圧
1959年の東西風
1959年の南北風

作成した図 (動画ファイル) へのリンク

問2動画

図から読み取れること

・台風が発生したとき(99800Pa)より、日本に上陸する26日6時頃に急激に気圧が下がり(98600Pa)、日本列島を通る間、その気圧のままであった。上陸したあとも勢力が衰えなかったことがわかる。
・風向は低気圧の中心に向かって吹いている。また、上陸時点では東側の風速が西側より大きい。台風の進行方向の右側の風が強いことがわかる。
・風速は上陸する前から海上で大きくなり、20m/sを超えている。

参考資料

vector options

工夫したこと, 感想

・地上気象観測では、地上約10mの高さにおける10分間の平均風速を表すので、今回も10mの高さのものを用いた。
・一日に四回観測されているデータがあったので、6時間ごとに画像を作成した。
・海面気圧のトーンはすべての時間において一定になるように設定できた。
・風のベクトルの大きさを一定にした。
・伊勢湾台風が甚大な被害をもたらしたことは明らかである。