ITPASS 実習レポート2
~数値計算実習課題~

名前:清水俊平

担当情報実験機名:joho08

ページ更新日:2011年7月26日


課題1

・tex ファイルの URL

 texソースファイル:kadai.tex


 texソースファイル(修正版):kadai-re.tex

・pdf ファイルの URL

 pdfファイル:kadai.pdf


 pdfファイル(修正版):kadai-re.pdf


・参考資料

 Tex Wiki

 LaTeX-コマンド一覧

 LaTeXコマンドシート一覧

 TeXの使い方と書き方


・共同作業者名

 宮田誠也 


・工夫したことや感想など

 分数や記号などを表わすのにわざわざコマンドを打たないといけなかったので、最初は簡単な数式でも表示させるのにとても時間がかかりました。しかし、自分の思った通りに複雑な数式もきれいに書けるので、慣れてくると楽しかったです。自分のパソコンにWinShellをインストールして作業を進めましたが、最新版はUTF-8で書くとコンパイル時にerrorが出たり、バグが多かったりと少し本筋ではないところで時間を使ってしまいました。このTexはこれから論文などを書くのに必須となってくると思うので、少しでもその知識が身についてよかったです。今回は使いませんでしたが、図なども表示できるみたいなので少し試してみたいと思います。


課題2

・実習の目的

 4次のルンゲクッタ法を用いて、中心星-惑星-粒子の運動(円制限3体問題)について実際にシュミレーションする。初期条件などを変化させながら、その結果を図として出力することで、視覚的に運動の様子を観察し考察する。


・軌道図

 m1:中心星の質量
 m2:惑星の質量
 mu1:中心星のx座標
 mu2:惑星のx座標

 (x,y):粒子の初期座標
 (vx,vy):粒子の初速度

 初期条件1…太陽-木星-地球の系を考えた。

 m1 = 1.9891d33 m2 = 1.8986d30
 mu = m2/(m1+m2)
 mu1=1.0d0-mu
 mu2=mu

 x = 1.4960d0 / 5.2026d0
 y = 0.0d0
 vx = 0.0d0
 vy = 1.57d0

 軌道図その1

 考察…粒子は安定して中心星の周りを円軌道している。これは実際の太陽-木星-地球の系の運動を再現していると考えられる。



 初期条件2…初期条件1において下記の値を変更した。

 mu1=1.0d0-mu → mu1=0.5d0-mu
 vx = 0.0d0 → vx = 1.0d0

 軌道図その2

 考察…中心星と惑星の距離を近づけて、粒子にx成分にも初速度を与えた。粒子が中心星の周りを振動していることが読み取れる。これは、惑星からの万有引力が大きくなったことに起因すると考えられる。



 初期条件3…初期条件1において下記の値を変更した。

 mu1=1.0d0-mu → mu1=0.5d0-mu
 vx = 0.0d0 → vx = 2.0d0
 vy = 1.57d0 → vy = 1.0d0

 軌道図その3

 考察…粒子の軌道が安定せず、遠方へ吹き飛ばされていることが分かる。


・参考資料

 ITPASS実習ページ

 GNUPLOTを用いたグラフ作成


・共同作業者名

 特にいません


・工夫したことや感想など

 計算時間を短くしたり、ターミナルのウィンドウを複数開いたりなどして作業の効率化をしました。パラメータを少し変化させただけで大きく軌道が変わることに驚きました。4次のルンゲクッタ法は少し複雑ですが、天体の軌道を考えるときに必要となる考え方なので、しっかりと身に付けたいと思いました。軌道はもっと複雑で色々なものが描けると思うので、試してみたいと思います。


・最後に

 今回の課題もかなり時間がかかり大変でした。しかし、Texの使い方や天体の軌道問題などこれから必要となってくる知識であったので、苦労しながらも有意義なものだったと思います。