1.ISPACK のインストール

  1. ホームディレクトリの下にISPACK ライブラリを保存するためのディレクトリを作る。
  2. ここでは、is-lib という名前のディレクトリを作るとする。

    $ mkdir is-lib

  3. ISPACK の資源をwget コマンドでダウンロードし、tar コマンドで解凍する。
  4. $ wget http://www.gfd-dennou.org/library/ispack/ispack.tar.gz
    $ tar zxf ispack.tar.gz

  5. ispack-0.71 というディレクトリができるので、そこに移動する。
  6. $ cd ispack-0.71

  7. ディレクトリ内の Mkinclude ファイルを自分の環境に合わせて vi コマンドで編集する。
  8. 具体的な編集内容は、以下のとおり。

    DIRS: インストールするライブラリ。ここで必要なライブラリだけ残す。今回は「-mpi」とつくファイルのみを消す。

    DESTDERS: ライブラリを置くディレクトリ。ここは先ほど作ったディレクトリ ~/is-lib を指定する。

    FC: Fortran コンパイラ名。ここを g95 にする。

    MPIFC: Fortran77 で書かれたMPIプログラムをコンパイル するためのコンパイラ名。mpif95 となっているが、これを消す。

  9. インストールする。
  10. ispack-0.71 ディレクトリにおいて、以下のコマンドを実行する。

    $ make; make static

    すると、次のようなエラー表示が出る。

     In file fepack.f:143
    
     DD(I)=RD
      1
    Error: Non-numeric character in statement label at (1)
    In file fepack.f:143
    
     DD(I)=RD
             1
    Error: Unexpected STATEMENT FUNCTION statement at (1)

    これは、「fepack.f というファイルの143行目に不具合がある。」という意味なので、fepack.f ファイルのある fepack/src ディレクトリに移動し、vi コマンドで fepack.f ファイルを編集する。

    $ cd ./fepack/src
    $ vi fepack.f


    編集する内容

    143行目: DD(I)=RD                      (変更前)
           ↓
    143行目:      DD(I)=RD                 (変更後)
            (DD の前に5マス空白を入れる。) 

    編集が完了したら、ispack-0.71 ディレクトリに戻り、make; make static コマンドを実行する。
    これで、DESTDERS の部分で指定した is-lib ディレクトリに ISPACK ライブラリ libisp.a が正常にインストールされるはずである。

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