作業の跡 1

〜準備作業とSPMODELに必要となる資源のインストール

レポート02トップへ

目次
1.ISPACK ライブラリのインストール
2.NetCDF ライブラリのインストール
3.gt4f90io ライブラリのインストール


ここでは、課題を行うための準備作業については割愛させていただく。詳しく知りたい方は、以下のリンクを御覧になるようにお願いしたい。

神戸大学ITPASS [Exp2008]数値計算ライブラリインストール課題

まずは下準備として、ホームディレクトリ以下に、mkdirコマンドを用いて各種ライブラリのインストール先としてディレクトリ"lib"を作成しておく。その中へライブラリをインストールしていくこととする。また各種ライブラリをダウンロード、保存するためのディレクトリとして"report02"というディレクトリを作成する。

ディレクトリ"report02"に移動

$ cd report02

1. ISPACK ライブラリのインストール

・まずは、以下のコマンドを用いてISPACKライブラリをダウンロードする。なお、このライブラリのソースはこのページから手に入る。

$ wget http://www.gfd-dennou.org/library/ispack/ispack.tar.gz

・ダウンロードしたファイルを解凍する。

$ tar zxf ispack.tar.gz

・ディレクトリ"ispack-0.71"が生成されるので、そこへ移動する。

$ cd ispack-0.71

何をしたらいいのかよくわからなかったので、とりあえず"ls"コマンドで中身を見てみると"README"(私を読んで)というファイルがあるので、この声にしたがって"less"コマンドを用いて"README"を読んでみることにする。すると、何やらMkincludeというファイルを、"vi"等のコマンドでいじればいいことがわかる(実際は辻野君はじめ先人達の残したレポートを参考にしたんですが)。いじる箇所は以下。

1. DIRS: 「-mpi」が付いているものを消去する。 DIRSはライブラリ化したいパッケージを列挙しているので、ここでは必要なパッケージのみを書くこととする。 2. DESTDIR= . → DESTDIR= /home/tyamada/lib ライブラリの置き場所のディレクトリを表しているので、ここでは上記のように指定する。 3. FC= g77 → FC= g95 Fortranのコンパイラ名を指定する。この課題では"G95 Fortran"を用いるので、上記のように変更する。

・その後、ディレクトリ"ispack-0.71"において以下のコマンドを実行する。

$ make; make static

・この時、fepack.f内の143行目に関して怒られるので、fepack.fのあるディレクトリ"./fepack/src"に移動し、fepack.fの中身を以下のようにviコマンドで書き換える。

$ cd fepack/src
$ vi fepack.f

143行目にある「DD(I)=RD」の前に空白が6つ来るように右へ5マス移動させる。


・その後、ディレクトリ"ispack-0.71"に戻り、先ほどのコマンドを実行する。

$ cd ../..
$ make; make static

すると、先ほど指定したディレクトリ /home/tyamada/lib 以下に、「libisp.a」というファイルが生成される。これで、ISPACKは無事インストール完了かと思われる。


2. NetCDF ライブラリのインストール 

ディレクトリ"report02"に移動しておく。

$ cd ~/report02

・まずは、以下のコマンドを用いてNetCDFライブラリをダウンロードする。なお、このライブラリのソースはここから手に入る。

$ wget ftp://ftp.unidata.ucar.edu/pub/netcdf/netcdf-3.6.2.tar.gz

・ダウンロードしたファイルを解凍し、解凍されたディレクトリ"netcdf-3.6.2"へ移動。

$ tar xvfz netcdf-3.6.2.tar.gz
$ cd netcdf-3.6.2


・環境変数 FC に使用するコンパイラのコマンドを指定する。g95を利用する場合は以下のように指定する(カレントディレクトリで次のように打つ)。

$ FC=g95 ; export FC

・その後、以下のようなコマンドを実行してインストールを行う。

$ ./configure --prefix=/home/tyamada
$ make check
$ make install

すると、先ほどconfigureで指定したディレクトリ"home/tyamada"にnetcdfのライブラリが生成される。

これにてめでたくnetcdfライブラリのインストールが完了したかと思われる。



3. gt4f90io ライブラリのインストール    *必ずnetcdfライブラリのインストールを行ってから作業してね。

ディレクトリ"report02"に移動しておく。

$ cd ~/report02

・まずは、以下のコマンドを用いてgt4f90ioライブラリをダウンロード・解凍し、その後解凍されたディレクトリ"gt4f90io-20080729"に移動する。なお、このライブラリのソースはこのページの"gt4f90ioのTGZパッケージ"から入手できる。

$ wget http://www.gfd-dennou.org/library/gtool4/gt4f90io/gt4f90io_current.tgz
$ tar zxf gt4f90io_current.tgz
$ cd gt4f90io-20080729


・次に、環境変数FCに使用するFortranコンパイラ(この課題ではg95)を指定する。

$ FC=g95 ; export FC

・そして以下のコマンドを実行し、Config.mkというファイルを作成する。

$ ./configure --with-netcdf=/home/tyamada/lib/libnetcdf.a --prefix=/home/tyamada

"--with-netcdf="以下に、ビルドに必要なnetCDFライブラリを指定する。すなわち、netCDFライブラリを先にインストールしておかないとgt4f90ioはインストールできないので、作業の順番に注意されたし。

また、"--prefix="以下に実行ファイルのインストール先のディレクトリを指定する。


・それから以下のコマンドを実行し、gt4f90ioライブラリをインストールする。

$ make install

・最後に、以下のコマンドを実行しエラーが生じずに " *** Compilation and installation are succeeded !! *** " というメッセージが表示されれば、無事にgt4f90ioライブラリのインストールは完了と相成る。

$ make test-installed

作業の跡2へ