spmodelライブラリのインストール
まず、これまででインストールした3つのライブラリ:「ispack」「netcdf」「gt4f90io」がそれぞれ絶対パスでどの位置に存在しているかを把握しておく。なぜなら、この直後に行うライブラリの指定で必要だからである。
先ほど展開したspmlの中に移動し、以下のようなコマンドを実行する。
$ ./configure \
--with-ispack=/home/satoki/lib/libisp.a \
--with-netcdf=/home/satoki/netcdf/lib/libnetcdf.a \
--with-gt4f90io=/home/satoki/gt4f90io/lib/libgt4f90io.a \
--prefix=/home/satoki/spmodel
このコマンドの「--with-」以下はこれまでにインストールした3つのライブラリの位置を絶対パスで指定するものである。そして、最後の「prefix」以下は、spmodelライブラリをインストールするディレクトリを指定するものである。ここでは、ディレクトリ「spmodel」内にインストールする。
あとは、コマンド「make」によってインストールすればよい。
$ make
$ make install
以上でインストールは完了した。
最後に、インストールが正常に完了したかを確認するために、サンプルプログラムを1つ動かしてみる。まず、「demo」というディレクトリに入り、そこにある複数のファイルのうち任意の1つ(ここでは「et_diff1.f90」)を以下のコマンドで動かしてみる。
$ make et_diff1.out
$ ./et_diff1.out
すると、同ディレクトリに「et_diff1.nc」というファイルがうまくいけば作成されているはずなので、それを描画ソフト「GAVE」を用いて描画してみる。実際に描いた図は
こちら
$ gave et_diff1.nc