プログラムの実行
これまでにインストールしたライブラリを用いて、spmodelのプログラム集から任意のプログラムを実際に動かしてみる。
まず、
spmodelのサンプルプログラム集
より、任意のプログラムをダウンロードしておく。ここでは、「2次元球面モデル:球面調和関数展開」内の「2次元回転球面浅水方程式」のサンプルプログラムを実行する。
具体的には、以下のコマンドでダウンロードする。
$ wget http://www.gfd-dennou.org/library/spmodel/2d-sphere-w/shallow/topography/f90/spshallow_topo_linear.f90
ダウンロードしたファイルを以下のコマンドで実行する。
$ spmfrt spshallow_topo_linear.f90
すると、以下のようなエラーが出る。
bash: spmfrt: command not found
そこで、このコマンド(スクリプトファイル)が存在する場所を探し、以下のようなコマンドを実行して「spmfrt」というコマンドを認識させる。ここでは、
/home/satoki/spmodel/bin/
という場所に存在するので(おそらく、spmodelライブラリをインストールしたときに作成されたものなので、これまでの方法でライブラリをインストールしたのなら、自分のホームディレクトリに作ったspmodelをインストールする用のディレクトリ内に入っていると思われる。)、以下のようなコマンドで環境変数を書き換える。
$ export PATH=$PATH:/home/satoki/spmodel/bin
これは、いままでの「PATH」に新しく、「:以下」で指定したファイルも追加するという操作である。
これで、コマンド「spmfrt」が使用できるようになったはずなので、もう一度コマンド
$ spmfrt spshallow_topo_linear.f90
を実行し、さらに、
$ ./a.out
というコマンドを実行する。すると「it = ...」という記述が一定時間おきに表示され、プログラムが実行されていることがわかる。その後、
*** MESSAGE [HistoryClose] *** "spshallow_topo_linear.nc" is closed
という表記が現れ、プログラムが終了する。この後、カレントディレクトリを見ると、プログラムを実行したことによって得られたデータファイル「spshallow_topo_linear.nc」ができあがっているはずである。このデータファイルを描画ソフトGAVEで描画してみる。コマンド
$ gave spshallow_topo_linear.nc
を実行して、得られたデータから図を作成してみる。実際に、GAVEの設定を以下のようにして描いた図が、
こちら
である。ただし、この図はGAVEのツールバー「Tools」の「Movie」を用いたアニメーションの図の1つである。
Variable = zeta
Action = Map