gate-db-to-shadow は /etc/shadow ファイルを作成するプログラムです。 スーパーユーザの権限で動作する gate-daily(8) から内部的に起動されることを想定しています。 このとき利用される情報源は ユーザデータベース (構造/書式は gate-user-db(5) を参照) の stable (承認済み) 領域、および /etc/passwd ( passwd(5) 参照) と /etc/shadow ( shadow(5) 参照) です。
ログインに用いるパスワードを変更しないために、 gate-db-to-shadow はなるべく既存の shadow(5) エントリを保存するように動作します。
ユーザは /etc/passwd から取得した UID によって 一般ユーザとシステムユーザ ( gate-toroku-system(1) 参照) に分類されます。
システムユーザは gate-toroku-system では管理しないので、 既存の /etc/shadow のシステムユーザの記録はそのまま新しい ファイルに書き出されます。
既存の /etc/shadow から取り出された一般ユーザの記録は、 同じユーザの情報カードが ユーザデータベースの stable (承認済み) 領域に見出されれば そのまま新しいファイルに書き出されます。 そうでないユーザ (たとえばユーザ登録抹消を行うと 情報カードは defunct に移動する) の既存 /etc/shadow エントリは 消える(すなわちログインできなくなる)ことになります。
また、ユーザデータベースの stable 領域に存在するが既存の /etc/shadow に存在しないユーザ (たとえば新規登録時にこのようなユーザが発生します) が見出されれば、新しい shadow エントリが作成されます。