IT pass HikiWiki - [TEBIKI]Mac 版 TeX 環境構築 Diff
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= Mac (Home brew を使ってパッケージ管理をしている場合)
Mac ユーザ向けに TeX Live と dennou style をインストールする方法を説明します.
== 前提
* Homebrew をインストール済み
* Homebrew-Cask をインストール済み
以上を満たす環境を用意してください.
== TeX Live のインストール
1. Homebrew で MacTeX をインストールします.
$ brew cask install mactex
インストールが進んでいくとパスワードを求められるので, ログインしているアカウントのパスワードを入力します.
mactex was successfully installed!
と表示されれば成功です.
2. tlmgr コマンドを使うための PATH を通します. bash を使用している人は ~/.bash_profile に以下のような記述を書き加えてください. もし .bash_profile が存在しない場合は, 新しく作ってください.
export PATH=/usr/local/texlive/2019/bin/x86_64-darwin:$PATH
ちなみに, tlmgr は TeXLive のパッケージマネージャーです.
以下のコマンドで .bash_profile の変更を反映させます.
$ source ~/.bash_profile
3. tlmgr でアップデートをかけます.
$ sudo tlmgr update --self --all
4. tlmgr でデフォルトの用紙サイズを A4 に設定します.
$ sudo tlmgr paper a4
これで TeX Live のインストールは完了です.
== dennou-sty のインストール
基礎理論読書会や論文作成等に使われる, 電脳スタイルファイルのインストールを行います.
1. オリジナルの dennou-sty ファイルを手元に持ってきます.
$ curl -O https://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/TeXmacro/dennou/dennou-sty-6-current.tar.gz
2. 手元に持ってきたファイルを tar コマンドを使って展開(解凍)します.
$ tar xvzf dennou-sty-6-current.tar.gz
3. とってきたディレクトリの中の dennous_ty/DOC の中に入ります.
cd dennou_sty/DOC
4. 最近の Tex 環境の文字エンコードは UTF-8 なので, DOC 以下のファイルのエンコーディングを EUC-JP から UTF-8 に変換します.
$ nkf -w --overwrite *.ins
nkf コマンドがない場合は, 以下のようにしてインストールしてください.
$ brew install nkf
5. コンパイルします.
$ make
6. 生成されたファイルの文字コードを同様に変換します.
$ nkf -w --overwrite *.drv
$ nkf -w --overwrite *.doc
これで必要な文字コードの変換は終了です.
7. Makefile の中身を 2 箇所以下のように編集します.
*(1)before
TEXMF_DIR=texmf/tex/generic/dennou-sty-6
*(1)after
TEXMF_DIR=usr/local/texlive/texmf-local/tex/platex/dennou-sty-6
*(2)before
cp *.dvi $(DESTDIR)/$(DOCUMENT_DIR)
*(2)after
#cp *.dvi $(DESTDIR)/$(DOCUMENT_DIR)
8. インストールします.
$ sudo make install
9. Tex のインデックスの更新をします.
$ mktexlsr
これで dennou-sty のインストールは完了です.
==動作確認
次に動作確認を行います.
1. サーバ上の pedlosky-sample_utf8.tex ファイルを手元に持ってきます.
"<loginname>" はそれぞれ自身の電脳サーバのログイン名に置き換えてください. (実際にコマンドを入力する際には "<" や ">" は不要です).
$ scp <loginname>@dennou-k.gfd-dennou.org:/GFD_Dennou_Club/dc-arch/review/zz1987/Pedlosky_1987_GFD-2ndEd/kobe/tex_sample/pedlosky-sample_utf8.tex .
2. Tex ファイルをコンパイルします.
$ platex pedlosky-sample_utf8.tex
その結果 pedlosky-sample_utf8.dvi というファイルが作成されます.
3. pdf ファイルに変換します.
$ dvipdfmx pedlosky-sample_utf8.dvi
4. できた pdf ファイルを開いて中身を確認します.
$ open pedlosky-sample_utf8.pdf
これで動作確認は完了です.
= Mac (Home brew を使ってパッケージ管理をしている場合)
Mac ユーザ向けに TeX Live と dennou style をインストールする方法を説明します.
== 前提
* Homebrew をインストール済み
* Homebrew-Cask をインストール済み
以上を満たす環境を用意してください.
== TeX Live のインストール
1. Homebrew で MacTeX をインストールします.
$ brew cask install mactex
インストールが進んでいくとパスワードを求められるので, ログインしているアカウントのパスワードを入力します.
mactex was successfully installed!
と表示されれば成功です.
2. tlmgr コマンドを使うための PATH を通します. bash を使用している人は ~/.bash_profile に以下のような記述を書き加えてください. もし .bash_profile が存在しない場合は, 新しく作ってください.
export PATH=/usr/local/texlive/2019/bin/x86_64-darwin:$PATH
ちなみに, tlmgr は TeXLive のパッケージマネージャーです.
以下のコマンドで .bash_profile の変更を反映させます.
$ source ~/.bash_profile
3. tlmgr でアップデートをかけます.
$ sudo tlmgr update --self --all
4. tlmgr でデフォルトの用紙サイズを A4 に設定します.
$ sudo tlmgr paper a4
これで TeX Live のインストールは完了です.
== dennou-sty のインストール
基礎理論読書会や論文作成等に使われる, 電脳スタイルファイルのインストールを行います.
1. オリジナルの dennou-sty ファイルを手元に持ってきます.
$ curl -O https://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/TeXmacro/dennou/dennou-sty-6-current.tar.gz
2. 手元に持ってきたファイルを tar コマンドを使って展開(解凍)します.
$ tar xvzf dennou-sty-6-current.tar.gz
3. とってきたディレクトリの中の dennous_ty/DOC の中に入ります.
cd dennou_sty/DOC
4. 最近の Tex 環境の文字エンコードは UTF-8 なので, DOC 以下のファイルのエンコーディングを EUC-JP から UTF-8 に変換します.
$ nkf -w --overwrite *.ins
nkf コマンドがない場合は, 以下のようにしてインストールしてください.
$ brew install nkf
5. コンパイルします.
$ make
6. 生成されたファイルの文字コードを同様に変換します.
$ nkf -w --overwrite *.drv
$ nkf -w --overwrite *.doc
これで必要な文字コードの変換は終了です.
7. Makefile の中身を 2 箇所以下のように編集します.
*(1)before
TEXMF_DIR=texmf/tex/generic/dennou-sty-6
*(1)after
TEXMF_DIR=usr/local/texlive/texmf-local/tex/platex/dennou-sty-6
*(2)before
cp *.dvi $(DESTDIR)/$(DOCUMENT_DIR)
*(2)after
#cp *.dvi $(DESTDIR)/$(DOCUMENT_DIR)
8. インストールします.
$ sudo make install
9. Tex のインデックスの更新をします.
$ mktexlsr
これで dennou-sty のインストールは完了です.
==動作確認
次に動作確認を行います.
1. サーバ上の pedlosky-sample_utf8.tex ファイルを手元に持ってきます.
"<loginname>" はそれぞれ自身の電脳サーバのログイン名に置き換えてください. (実際にコマンドを入力する際には "<" や ">" は不要です).
$ scp <loginname>@dennou-k.gfd-dennou.org:/GFD_Dennou_Club/dc-arch/review/zz1987/Pedlosky_1987_GFD-2ndEd/kobe/tex_sample/pedlosky-sample_utf8.tex .
2. Tex ファイルをコンパイルします.
$ platex pedlosky-sample_utf8.tex
その結果 pedlosky-sample_utf8.dvi というファイルが作成されます.
3. pdf ファイルに変換します.
$ dvipdfmx pedlosky-sample_utf8.dvi
4. できた pdf ファイルを開いて中身を確認します.
$ open pedlosky-sample_utf8.pdf
これで動作確認は完了です.