IT pass HikiWiki - [Memo2010][ITPASS] tako 構築作業ログ 6 (gate) Diff
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2010/10/15 に gate-toroku-system のインストールと設定を赤松, 高橋で行った. (ロガー: 高橋)
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[((<ITPASSサーバ構築ドキュメント>))へ戻る]
= 作業用アカウントの作成
* gate-toroku-system 管理アカウント gate を作成する.
ユーザ ID は 1 -- 999 の間(システムユーザ領域)に設定する(今回は 500 とした).
# adduser --uid 500 --disabled-password gate
登録の際, フルネームには「Administrator of gate-toroku-system」を用いた.
* gate グループに gate 管理者とスタッフ数名を加える.
gate 管理者については, gate-toroku-systemの開発とメンテナンスの開発メンバーのユーザおよび, gate のインストールを行ったメンバーとする.
# vigr
gate:x:500:murashin,noda,akimitan,takahasu
# vigr -s
gate:!:::murashin,noda,akimitan,takahasu
= gate-toroku-system のソースを取得
gate-toroku-system のソース (gate-toroku-system.tar.gz)
を ika の /home/gate/ から入手し, tako の /home/gate に置いた.
= 必要なソフトウェアのインストール
* まず, gate に必要なパッケージをインストールする. /etc/apt/sources.list の以下の 2 行の "stable" の部分を必要に応じて変更する(今回は lenny のままなので変更なし).
deb http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou stable/
deb-src http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou stable/
^^^^^^
* その後, 以下のコマンドで, 必要なパッケージをインストールされていることを確認した.
# apt-get update
# apt-get install perl-suid rsync wget htroff cvs
# apt-get install libjcode-pm-perl
# apt-get install libcrypt-passwdmd5-perl
# apt-get install libdatetime-perl
# apt-get install libdatetime-format-strptime-perl
実行ファイルや man 用ファイル, HTML ファイルは
/usr/local/gate 以下にインストールされた.
= gate ユーザへのメールの転送
/home/gate/.qmail に gate 管理者およびスタッフ数名のメールアドレスを書き込む. メンバーは上記の ((<URL:#作業用アカウントの作成>)) でグループに加えたものと同じにする.
# vi /home/gate/.qmail
&murashin
&noda
&akimitan
&takahasu
= gate-toroku-system ソースの展開
((<URL:#gate-toroku-system のソースを取得>)) で取得したソースを展開する.
$ cd /home/gate
$ tar xvfz gate-toroku-system.tar.gz
$ cd gate-toroku-system
= gate-toroku-system の設定ファイルを編集
# (ika の gate-toroku-system は, /home/gate/cvsroot/gate-toroku-system/にある)
ika の /etc/gate/ の下から gate.conf をコピーし /etc/gate/ の下におく.
gate.conf の中身を以下のように編集した.
$DBSERVER = "tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp";
= gate-toroku-system CGI を動作させるための apache2 設定
以下では CGI の動作に関して, apache2 の設定について以下を確認する.
* apache を動作させるユーザ, グループ
apache がどのユーザ, グループの権限で動作するかは /usr/local/apache2/conf/httpd.conf 内の「 User 」 および「 Group 」で指定される.
User www-data
Group www-data
この「 User 」,「 Group 」に指定されているユーザ, グループが gate.conf における $CGIUSER に指定されているユーザと一致していることを確認した.
$CGIUSER = "www-data";
* /usr/local/apache2/cgi-bin/ の CGI が動作するために /usr/local/apache2/conf/httpd.conf で下記の記述があることを確認した.
<Directory "/usr/local/apache2/cgi-bin/">
AllowOverride AuthConfig Limit
Options ExecCGI FollowSymLinks IncludesNoExec
</Directory>
= make とインストール
以下のコマンドを実行し, make とインストールを行った.
# su gate
$ cd ~gate/gate-toroku-system/
$ perl ./config.pl
$ make
$ exit
$ sudo -s
# cd ~gate/gate-toroku-system
# make install
実行ファイルや man 用ファイル, HTML ファイルは /usr/local/gate 以下にインストールされる.
(IP 管理用の設定ファイルも同様の場所に gate-ip.confとしてインストールされる).
== cgi のシンボリックリンク作成
/usr/local/gate/lib/cgi-bin 以下にインストールされる cgi のシンボリックリンクを /usr/local/apache2/cgi-bin 以下に作成する.
# cd /usr/local/apache2/cgi-bin
# ln -s ../../gate/lib/cgi-bin/gate-*.cgi .
= インストールした実行ファイルへのパスの設定
インストールした gate-toroku-system の実行ファイル群へパスを通す.
((<[ITPASS2009]パスの設定>)) の((* <一般ユーザ用コマンドのパス> *))に ((*/usr/local/gate/bin*)) を, ((* <システム管理用コマンドのパス> *))に ((*/usr/local/gate/sbin*)) を追加した.
= インストールしたマニュアルへのパスの設定
((<[ITPASS2009]パスの設定#man 関連のパスの設定>)) を参照し, /etc/manpath.config に以下の行を追加した.
MANDATORY_MANPATH /usr/local/gate/man/ja
MANPATH_MAP /usr/local/gate/bin /usr/local/gate/man/ja
MANPATH_MAP /usr/local/gate/sbin /usr/local/gate/man/ja
MANDB_MAP /usr/local/gate/man/ja /usr/local/gate/man/ja
= Web インターフェースのチェック
https://tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/~gate/ にアクセスし,gate 登録システムのインデックスページが見えるか確認した. また, そのページからリンクされている個人申請 (https://tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/cgi-bin/gate-user-apply.cgi) などに移動し, CGI が動作しているかチェックした.
= ユーザの作成
== /home/gate/userdb 以下のコピー
この作業では ika から tako へ root ログインする必要がある.
* 公開鍵の設置
この時点でまだ ika から tako へログインしたことがなかったため, 以下の作業を行った.
まず ika に残った, インストール前の tako の情報を削除する. ika の /root/.ssh 以下にある known_hosts のなかの tako に該当する行を削除した. (何番目が tako に該当するかは ika で rsync のコマンドを実行しようとしたときのエラーからわかった. )
次に tako で鍵を作成した. その際((<[EPA2008b]サーバと予備サーバでのバックアップの設定>))を参照した.
tako-itpass# cd /root
tako-itpass# ssh-keygen -t dsa
(鍵はデフォルトの /root/.ssh/id_dsa とする)
(パスフレーズは空にする)
tako で作成した公開鍵 tako:/root/.ssh/id_dsa.pub を ika:/root/.ssh/authorized_keys にコピーした. 既に authorized_keys が作成されている場合には, id_dsa.pub の内容を authorized_keys の最後尾に追記する.
* root ログインの許可
次に root ログインの許可を設定する.
作業内容については((<[ITPASS2009]sshのインストールと設定#パスワード認証の拒否と root ログインの拒否設定>))を参照.
PermitRootLogin yes
* ika のユーザデータベースを tako にコピーする.
* ika の /home/gate/userdb を tako 内の /home/gate/userdb にコピーする.
* まず, -n オプションを付けて rsync の動作チェックを行う.
#いきなり rsync コマンドを実行すると予期せぬ間違い
#(転送元と転送先の設定を間違って, 転送先のファイルを全て消してしまう等)
#が起こりうるため, まずは rsync コマンドに -n オプションをつけて実行する.
#-n オプションをつけて実行すると, 実際のファイルの転送は行わずに,
#転送されるはずのファイルのリストが出力される.
ika-itpass# rsync -n -av --delete /home/gate/userdb/ tako-itpass:/home/gate/userdb/
* 実際にコピーを行う.
ika-itpass# rsync -av --delete /home/gate/userdb/ tako-itpass:/home/gate/userdb/
* root ログインを不許可に設定し直す.
PermitRootLogin no
== /etc/shadow のコピー
gate-toroku-system では, /etc/shadow に存在しないユーザがデータベース内に居た場合, 初めてユーザを作成したと認識してメールを送信するようになっている.
移行作業の際に大量のメールが送信されないよう, 先に ika の /etc/shadow の一部を tako の /etc/shadow にコピーする.
* ika の /etc/shadow のうち, UID 1000 〜 29999 までの gate-toroku-system で管理されるユーザーについて, そのアカウント名の行をコピーして tako の /etc/shadow のファイルに((*追加する*)). 各ユーザに対する uid は /etc/passwd に書かれているので参照する.
# lv /etc/passwd
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
daemon:x:1:1:daemon:/usr/sbin:/bin/sh
bin:x:2:2:bin:/bin:/bin/sh
sys:x:3:3:sys:/dev:/bin/sh
^ ここが uid
* 今回あやまって tako の /etc/shadow を ika のもので上書きしてしまった.
* しかしバックアップファイル shadow- に書き換える前のものが残っていたので, そのうちのシステムユーザ (uid 1 〜 500) を追加し, 復元した.
== 最初の保証人ユーザ作成
個人申請 (https://tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/cgi-bin/gate-user-apply.cgi) にアクセスし, ユーザ登録申請を行なう.
保証人は先につくったユーザ "gate" とした.
/home/gate/userdb/pending の下に登録者のデータベースファイル (申請ログイン名がついたファイル) が生成されているか確認した.
承認を行うために保証人 "gate" の登録システム用パスワードを設定する. gate ユーザの権限で以下のコマンドを実行する.
# su gate
$ cd
$ htpasswd -c ~gate/.gate gate
ここで投入したパスワードを用いてユーザ "gate" として保証人のユーザ登録承認 (https://tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/cgi-bin/gate-user-accept.cgi) を用いる )を行った. その後, /home/gate/userdb/stable に承認されたユーザのデータベーススファイルが移動していることを確認した.
= アカウント生成
/home/gate/userdb の中にあるデータベースファイルをシステムに反映させるために, ルートで /usr/local/gate/lib/gate-daily を起動する.
* gate-daily は /etc/gate/gate.conf を参照するので, 起動前に gate.conf 内の 'ika-itpass' を 'tako-itpass' と書き換えた. その後以下を実行した.
# perl /usr/local/gate/lib/gate-daily
/etc 内に存在する passwd, group, shadow, sudoers ファイルが更新され, それぞれ .bk を付加した名前のバックアップファイルが生成された. ファイルに登録したユーザの情報が新たに書き込まれていることを確認した.
また /home に /home/gate/userdb 以下に存在するユーザのディレクトリができていることを確認した.
= デーモンモードでの運用
ユーザ, ホストのデータベースをシステムに反映させるため, デーモンモードでの運用の設定を行う.
* gate-sys.conf の設定
/etc/gate/gate-sys.conf 中の $USE_DAEMON 変数が 1 であることを確かめた.
$USE_DAEMON = 1;
* gate-toroku-system 用のポートの作成
/etc/inetd.conf に以下の一行を付け足した.
gate stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd /usr/local/gate/lib/gate-daily -N
* ポート番号の設定
/etc/services に以下の行を付け足した.
gate 8888/tcp # gate-toroku-system
* TCP wrapper によるセキュリティ強化
gate ポートは, 登録サーバからのアクセスさえ受け付けられればその役目を果たす.
そのため, TCP wrapper を使用してアクセスを登録サーバからのものに限定する.
特に ITPASS サーバは 1 台での運用なので, 自身からのアクセスのみ許可する.
* /etc/hosts.deny の編集
まず, 全てのホストからの gate ポートへのアクセスを拒否するよう /etc/hosts.deny に以下の一行を追加した.
gate-daily: ALL
* /etc/hosts.allow の編集
登録サーバ自身 (new) からのアクセスは許可するよう, /etc/hosts.allow に以下の一行を追加した.
gate-daily: 127.0.0.1
* 登録サーバ意外のホストからのアクセスが拒否されるか確認
以下では google.com で試した.
root@tako-itpass:/home/gate# tcpdmatch gate-daily google.com
client: hostname nrt04s01-in-f99.1e100.net
client: address 66.249.89.99
server: process gate-daily
matched: /etc/hosts.deny line 21
access: denied
client: hostname nrt04s01-in-f104.1e100.net
client: address 66.249.89.104
server: process gate-daily
matched: /etc/hosts.deny line 21
access: denied
denied となり拒否されていることを確認した.
次に, 登録サーバ自身からのアクセスは許可されているか確認する.
root@tako-itpass:/home/gate# tcpdmatch gate-daily localhost
client: hostname localhost
client: address 127.0.0.1
server: process gate-daily
matched: /etc/hosts.allow line 14
access: granted
client: hostname localhost
client: address ::1
server: process gate-daily
matched: /etc/hosts.deny line 21
access: denied
IPv4 の方は granted となり, 許可を確認した. IPv6 の方は denied となっているが, 同様のコマンドを ika で実行しても同じであることから問題ないとした.
* inetd を再起動
# /etc/init.d/openbsd-inetd restart
Restarting internet superserver: inetd.
* 確認
CGI から適当なユーザの申請および認証を行った. 認証して数分後に /etc 以下のシステムファイル(passwd ファイルと shadow ファイル)が更新されていることを確認した.
= gate-toroku-system ソースの移動
ソースの名前を変更し, バックアップとして残す.
* /home/gate/gate-toroku-system は必要ないが, バックアップとして以下のように名前を変更して残す
mv gate-toroku-system gate-toroku-system_2010-10-15
^^^^^^^^^^ インストールした日付
= doc ディレクトリのシンボリックリンクを作成
/usr/local/gate/ にある doc ディレクトリのシンボリックリンクを/home/gate/public_html/ に作成する.
#cd /home/gate/public_html/
#ln -s /usr/local/gate/doc
# ls -l
root@tako-itpass:/home/gate/public_html# ls -l
合計 64
lrwxrwxrwx 1 root root 19 2010-10-15 19:40 doc -> /usr/local/gate/doc
= ezmlm を使う場合の設定
この作業は, ezmlm のインストール後に行う.
= DNS の残りの作業
/etc/shadow を ika からコピーしたので, /usr/local/bind/etc 以下のグループを itpadmin に変更した.
root@tako-itpass:/home/gate/public_html# cd /usr/local/bind/etc
root@tako-itpass:/usr/local/bind/etc# chgrp -R itpadmin .
root@tako-itpass:/usr/local/bind/etc# ls -l
合計 16
-rw-r--r-- 1 root itpadmin 665 2010-10-13 14:07 bind.keys
drwxr-sr-x 2 root itpadmin 4096 2010-10-13 20:48 namedb
-rw-r----- 1 root itpadmin 183 2010-10-13 18:02 rndc.conf
-rw------- 1 bind itpadmin 92 2010-10-13 16:27 rndc.key
= 参考文献
* ((<ユーザ関連設定ファイル|URL:http://www.mukuan.org/conf/user_conf.html>))
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= 作業用アカウントの作成
* gate-toroku-system 管理アカウント gate を作成する.
ユーザ ID は 1 -- 999 の間(システムユーザ領域)に設定する(今回は 500 とした).
# adduser --uid 500 --disabled-password gate
登録の際, フルネームには「Administrator of gate-toroku-system」を用いた.
* gate グループに gate 管理者とスタッフ数名を加える.
gate 管理者については, gate-toroku-systemの開発とメンテナンスの開発メンバーのユーザおよび, gate のインストールを行ったメンバーとする.
# vigr
gate:x:500:murashin,noda,akimitan,takahasu
# vigr -s
gate:!:::murashin,noda,akimitan,takahasu
= gate-toroku-system のソースを取得
gate-toroku-system のソース (gate-toroku-system.tar.gz)
を ika の /home/gate/ から入手し, tako の /home/gate に置いた.
= 必要なソフトウェアのインストール
* まず, gate に必要なパッケージをインストールする. /etc/apt/sources.list の以下の 2 行の "stable" の部分を必要に応じて変更する(今回は lenny のままなので変更なし).
deb http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou stable/
deb-src http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou stable/
^^^^^^
* その後, 以下のコマンドで, 必要なパッケージをインストールされていることを確認した.
# apt-get update
# apt-get install perl-suid rsync wget htroff cvs
# apt-get install libjcode-pm-perl
# apt-get install libcrypt-passwdmd5-perl
# apt-get install libdatetime-perl
# apt-get install libdatetime-format-strptime-perl
実行ファイルや man 用ファイル, HTML ファイルは
/usr/local/gate 以下にインストールされた.
= gate ユーザへのメールの転送
/home/gate/.qmail に gate 管理者およびスタッフ数名のメールアドレスを書き込む. メンバーは上記の ((<URL:#作業用アカウントの作成>)) でグループに加えたものと同じにする.
# vi /home/gate/.qmail
&murashin
&noda
&akimitan
&takahasu
= gate-toroku-system ソースの展開
((<URL:#gate-toroku-system のソースを取得>)) で取得したソースを展開する.
$ cd /home/gate
$ tar xvfz gate-toroku-system.tar.gz
$ cd gate-toroku-system
= gate-toroku-system の設定ファイルを編集
# (ika の gate-toroku-system は, /home/gate/cvsroot/gate-toroku-system/にある)
ika の /etc/gate/ の下から gate.conf をコピーし /etc/gate/ の下におく.
gate.conf の中身を以下のように編集した.
$DBSERVER = "tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp";
= gate-toroku-system CGI を動作させるための apache2 設定
以下では CGI の動作に関して, apache2 の設定について以下を確認する.
* apache を動作させるユーザ, グループ
apache がどのユーザ, グループの権限で動作するかは /usr/local/apache2/conf/httpd.conf 内の「 User 」 および「 Group 」で指定される.
User www-data
Group www-data
この「 User 」,「 Group 」に指定されているユーザ, グループが gate.conf における $CGIUSER に指定されているユーザと一致していることを確認した.
$CGIUSER = "www-data";
* /usr/local/apache2/cgi-bin/ の CGI が動作するために /usr/local/apache2/conf/httpd.conf で下記の記述があることを確認した.
<Directory "/usr/local/apache2/cgi-bin/">
AllowOverride AuthConfig Limit
Options ExecCGI FollowSymLinks IncludesNoExec
</Directory>
= make とインストール
以下のコマンドを実行し, make とインストールを行った.
# su gate
$ cd ~gate/gate-toroku-system/
$ perl ./config.pl
$ make
$ exit
$ sudo -s
# cd ~gate/gate-toroku-system
# make install
実行ファイルや man 用ファイル, HTML ファイルは /usr/local/gate 以下にインストールされる.
(IP 管理用の設定ファイルも同様の場所に gate-ip.confとしてインストールされる).
== cgi のシンボリックリンク作成
/usr/local/gate/lib/cgi-bin 以下にインストールされる cgi のシンボリックリンクを /usr/local/apache2/cgi-bin 以下に作成する.
# cd /usr/local/apache2/cgi-bin
# ln -s ../../gate/lib/cgi-bin/gate-*.cgi .
= インストールした実行ファイルへのパスの設定
インストールした gate-toroku-system の実行ファイル群へパスを通す.
((<[ITPASS2009]パスの設定>)) の((* <一般ユーザ用コマンドのパス> *))に ((*/usr/local/gate/bin*)) を, ((* <システム管理用コマンドのパス> *))に ((*/usr/local/gate/sbin*)) を追加した.
= インストールしたマニュアルへのパスの設定
((<[ITPASS2009]パスの設定#man 関連のパスの設定>)) を参照し, /etc/manpath.config に以下の行を追加した.
MANDATORY_MANPATH /usr/local/gate/man/ja
MANPATH_MAP /usr/local/gate/bin /usr/local/gate/man/ja
MANPATH_MAP /usr/local/gate/sbin /usr/local/gate/man/ja
MANDB_MAP /usr/local/gate/man/ja /usr/local/gate/man/ja
= Web インターフェースのチェック
https://tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/~gate/ にアクセスし,gate 登録システムのインデックスページが見えるか確認した. また, そのページからリンクされている個人申請 (https://tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/cgi-bin/gate-user-apply.cgi) などに移動し, CGI が動作しているかチェックした.
= ユーザの作成
== /home/gate/userdb 以下のコピー
この作業では ika から tako へ root ログインする必要がある.
* 公開鍵の設置
この時点でまだ ika から tako へログインしたことがなかったため, 以下の作業を行った.
まず ika に残った, インストール前の tako の情報を削除する. ika の /root/.ssh 以下にある known_hosts のなかの tako に該当する行を削除した. (何番目が tako に該当するかは ika で rsync のコマンドを実行しようとしたときのエラーからわかった. )
次に tako で鍵を作成した. その際((<[EPA2008b]サーバと予備サーバでのバックアップの設定>))を参照した.
tako-itpass# cd /root
tako-itpass# ssh-keygen -t dsa
(鍵はデフォルトの /root/.ssh/id_dsa とする)
(パスフレーズは空にする)
tako で作成した公開鍵 tako:/root/.ssh/id_dsa.pub を ika:/root/.ssh/authorized_keys にコピーした. 既に authorized_keys が作成されている場合には, id_dsa.pub の内容を authorized_keys の最後尾に追記する.
* root ログインの許可
次に root ログインの許可を設定する.
作業内容については((<[ITPASS2009]sshのインストールと設定#パスワード認証の拒否と root ログインの拒否設定>))を参照.
PermitRootLogin yes
* ika のユーザデータベースを tako にコピーする.
* ika の /home/gate/userdb を tako 内の /home/gate/userdb にコピーする.
* まず, -n オプションを付けて rsync の動作チェックを行う.
#いきなり rsync コマンドを実行すると予期せぬ間違い
#(転送元と転送先の設定を間違って, 転送先のファイルを全て消してしまう等)
#が起こりうるため, まずは rsync コマンドに -n オプションをつけて実行する.
#-n オプションをつけて実行すると, 実際のファイルの転送は行わずに,
#転送されるはずのファイルのリストが出力される.
ika-itpass# rsync -n -av --delete /home/gate/userdb/ tako-itpass:/home/gate/userdb/
* 実際にコピーを行う.
ika-itpass# rsync -av --delete /home/gate/userdb/ tako-itpass:/home/gate/userdb/
* root ログインを不許可に設定し直す.
PermitRootLogin no
== /etc/shadow のコピー
gate-toroku-system では, /etc/shadow に存在しないユーザがデータベース内に居た場合, 初めてユーザを作成したと認識してメールを送信するようになっている.
移行作業の際に大量のメールが送信されないよう, 先に ika の /etc/shadow の一部を tako の /etc/shadow にコピーする.
* ika の /etc/shadow のうち, UID 1000 〜 29999 までの gate-toroku-system で管理されるユーザーについて, そのアカウント名の行をコピーして tako の /etc/shadow のファイルに((*追加する*)). 各ユーザに対する uid は /etc/passwd に書かれているので参照する.
# lv /etc/passwd
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
daemon:x:1:1:daemon:/usr/sbin:/bin/sh
bin:x:2:2:bin:/bin:/bin/sh
sys:x:3:3:sys:/dev:/bin/sh
^ ここが uid
* 今回あやまって tako の /etc/shadow を ika のもので上書きしてしまった.
* しかしバックアップファイル shadow- に書き換える前のものが残っていたので, そのうちのシステムユーザ (uid 1 〜 500) を追加し, 復元した.
== 最初の保証人ユーザ作成
個人申請 (https://tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/cgi-bin/gate-user-apply.cgi) にアクセスし, ユーザ登録申請を行なう.
保証人は先につくったユーザ "gate" とした.
/home/gate/userdb/pending の下に登録者のデータベースファイル (申請ログイン名がついたファイル) が生成されているか確認した.
承認を行うために保証人 "gate" の登録システム用パスワードを設定する. gate ユーザの権限で以下のコマンドを実行する.
# su gate
$ cd
$ htpasswd -c ~gate/.gate gate
ここで投入したパスワードを用いてユーザ "gate" として保証人のユーザ登録承認 (https://tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/cgi-bin/gate-user-accept.cgi) を用いる )を行った. その後, /home/gate/userdb/stable に承認されたユーザのデータベーススファイルが移動していることを確認した.
= アカウント生成
/home/gate/userdb の中にあるデータベースファイルをシステムに反映させるために, ルートで /usr/local/gate/lib/gate-daily を起動する.
* gate-daily は /etc/gate/gate.conf を参照するので, 起動前に gate.conf 内の 'ika-itpass' を 'tako-itpass' と書き換えた. その後以下を実行した.
# perl /usr/local/gate/lib/gate-daily
/etc 内に存在する passwd, group, shadow, sudoers ファイルが更新され, それぞれ .bk を付加した名前のバックアップファイルが生成された. ファイルに登録したユーザの情報が新たに書き込まれていることを確認した.
また /home に /home/gate/userdb 以下に存在するユーザのディレクトリができていることを確認した.
= デーモンモードでの運用
ユーザ, ホストのデータベースをシステムに反映させるため, デーモンモードでの運用の設定を行う.
* gate-sys.conf の設定
/etc/gate/gate-sys.conf 中の $USE_DAEMON 変数が 1 であることを確かめた.
$USE_DAEMON = 1;
* gate-toroku-system 用のポートの作成
/etc/inetd.conf に以下の一行を付け足した.
gate stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd /usr/local/gate/lib/gate-daily -N
* ポート番号の設定
/etc/services に以下の行を付け足した.
gate 8888/tcp # gate-toroku-system
* TCP wrapper によるセキュリティ強化
gate ポートは, 登録サーバからのアクセスさえ受け付けられればその役目を果たす.
そのため, TCP wrapper を使用してアクセスを登録サーバからのものに限定する.
特に ITPASS サーバは 1 台での運用なので, 自身からのアクセスのみ許可する.
* /etc/hosts.deny の編集
まず, 全てのホストからの gate ポートへのアクセスを拒否するよう /etc/hosts.deny に以下の一行を追加した.
gate-daily: ALL
* /etc/hosts.allow の編集
登録サーバ自身 (new) からのアクセスは許可するよう, /etc/hosts.allow に以下の一行を追加した.
gate-daily: 127.0.0.1
* 登録サーバ意外のホストからのアクセスが拒否されるか確認
以下では google.com で試した.
root@tako-itpass:/home/gate# tcpdmatch gate-daily google.com
client: hostname nrt04s01-in-f99.1e100.net
client: address 66.249.89.99
server: process gate-daily
matched: /etc/hosts.deny line 21
access: denied
client: hostname nrt04s01-in-f104.1e100.net
client: address 66.249.89.104
server: process gate-daily
matched: /etc/hosts.deny line 21
access: denied
denied となり拒否されていることを確認した.
次に, 登録サーバ自身からのアクセスは許可されているか確認する.
root@tako-itpass:/home/gate# tcpdmatch gate-daily localhost
client: hostname localhost
client: address 127.0.0.1
server: process gate-daily
matched: /etc/hosts.allow line 14
access: granted
client: hostname localhost
client: address ::1
server: process gate-daily
matched: /etc/hosts.deny line 21
access: denied
IPv4 の方は granted となり, 許可を確認した. IPv6 の方は denied となっているが, 同様のコマンドを ika で実行しても同じであることから問題ないとした.
* inetd を再起動
# /etc/init.d/openbsd-inetd restart
Restarting internet superserver: inetd.
* 確認
CGI から適当なユーザの申請および認証を行った. 認証して数分後に /etc 以下のシステムファイル(passwd ファイルと shadow ファイル)が更新されていることを確認した.
= gate-toroku-system ソースの移動
ソースの名前を変更し, バックアップとして残す.
* /home/gate/gate-toroku-system は必要ないが, バックアップとして以下のように名前を変更して残す
mv gate-toroku-system gate-toroku-system_2010-10-15
^^^^^^^^^^ インストールした日付
= doc ディレクトリのシンボリックリンクを作成
/usr/local/gate/ にある doc ディレクトリのシンボリックリンクを/home/gate/public_html/ に作成する.
#cd /home/gate/public_html/
#ln -s /usr/local/gate/doc
# ls -l
root@tako-itpass:/home/gate/public_html# ls -l
合計 64
lrwxrwxrwx 1 root root 19 2010-10-15 19:40 doc -> /usr/local/gate/doc
= ezmlm を使う場合の設定
この作業は, ezmlm のインストール後に行う.
= DNS の残りの作業
/etc/shadow を ika からコピーしたので, /usr/local/bind/etc 以下のグループを itpadmin に変更した.
root@tako-itpass:/home/gate/public_html# cd /usr/local/bind/etc
root@tako-itpass:/usr/local/bind/etc# chgrp -R itpadmin .
root@tako-itpass:/usr/local/bind/etc# ls -l
合計 16
-rw-r--r-- 1 root itpadmin 665 2010-10-13 14:07 bind.keys
drwxr-sr-x 2 root itpadmin 4096 2010-10-13 20:48 namedb
-rw-r----- 1 root itpadmin 183 2010-10-13 18:02 rndc.conf
-rw------- 1 bind itpadmin 92 2010-10-13 16:27 rndc.key
= 参考文献
* ((<ユーザ関連設定ファイル|URL:http://www.mukuan.org/conf/user_conf.html>))
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