IT pass HikiWiki - [Memo2009][ITPASS] tako 構築作業ログ(MAIL3)(清水, 黒田) Diff
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[((<ITPASSサーバ構築ドキュメント>)) へ戻る]
= 10/13 の作業ログ
もう一度, qmail のインストールと設定からの作業を確認した.
== qmail のインストールと設定
qmail 1.03 のインストールと設定を行う.
=== ソースの取得とコンパイル
/var/qmail ディレクトリの作成, ユーザ・グループの追加, ソース, パッチの取得と展開, パッチ当てとコンパイル, チェックは, すでに行なっていることを確認した.
=== 設定
# ./config
を実行した後, /var/qmail/control/defaultdomain の中身が, 「scitec.kobe-u.ac.jp」となっていたので,「itpass.scitec.kobe-u.ac.jp」に変更した.
他のファイルについては, 正しい情報が書かれていることを確認した.
/var/qmail/control/locals localhost
tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
/var/qmail/control/me tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
/var/qmail/control/plusdomain ac.jp
/var/qmail/control/rcpthosts localhost
tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
/var/qmail/control/databytes 100000000
/var/qmail/control/defaulthost tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
また, 以下の作業も行なった.
# echo itpass.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals
# echo itpass.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
# echo ika.aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals
# echo aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals
# echo ika.aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
# echo aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
# echo ika.cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals
# echo cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals
# echo ika.cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
# echo cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
これらの情報を qmail-showctl(8) で確認した.
# /var/qmail/bin/qmail-showctl
=== システムのメールアドレスの転送先を設定する.
root 宛のメールをフォワードする先に epaadmin を指定する.
(まだ epaadmin に代わるグループ名が決まっていないのでとりあえず epaadmin のままにしておく)
gate の設定がまだで epaadmin のアドレスがない場合は
管理者らのアドレスを記入する.
なお, "_at_" は "@" に読み替えること.
/var/qmail/alias/ 以下の
.qmail-root に &mikity_at_itpass.scitec.kobe-u.ac.jp が,
.qmail-mailer-daemon, .qmail-bin, .qmail-daemon, .qmail-games, .qmail-ingres, .qmail-nobody, .qmail-sys, .qmail-uucp, .qmail-mail のそれぞれのファイルに &root が書かれていることを確認した.
=== インストールした実行ファイルへのパスの設定
/etc/profile の一般ユーザ用コマンドのパスに /var/qmail/bin を追加されていることを確認した.
=== インストールしたマニュアルへのパスの設定
/etc/manpath.config に以下の行が追加されていることを確認した.
MANDATORY_MANPATH /var/qmail/man
MANPATH_MAP /var/qmail/bin /var/qmail/man
MANDB_MAP /var/qmail/man /var/qmail/man
=== メールの配送先を設定
/etc/profileに以下を追記
MAIL="$HOME/Mailbox"
MAILDROP="$HOME/Mailbox"
export MAIL MAILDROP
/etc/csh.cshrcに以下を追記
setenv MAIL $HOME/Mailbox
setenv MAILDROP $HOME/Mailbox
=== 起動する
# cp /var/qmail/boot/home /var/qmail/rc
Debian の qmail パッケージから起動スクリプトを持って来て, 大幅に書き換えたものが ((<qmail|URL:../epa/qmail/qmail>)) から入手できる. ただし, wget を行なったディレクトリに qmail というディレクトリがすでにあったため, qmail.1 に保存された. これを /etc/init.d/ 以下に cp した後にファイル名を qmail に変更し /etc/init.d/ に置いてパーミッションを設定する.
# wget http://epa.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/epa/qmail/qmail
# cp ./qmail.1 /etc/init.d/
# cd /etc/init.d
# mv qmail.1 qmail
# chown root:root /etc/init.d/qmail
# chmod 755 /etc/init.d/qmail
さらに, vi などで /etc/init.d/qmail の QMAIL=/var/qmail の上に以下を追記する.
### BEGIN INIT INFO
# Provides: qmail
# Required-Start: $remote_fs
# Required-Stop: $remote_fs
# Should-Start: $network $syslog
# Should-Stop: $network $syslog
# Default-Start: 2 3 4 5
# Default-Stop: 0 1 6
# Short-Description: Start and stop qmail
# Description: qmail is qmail
### END INIT INFO
以下のコマンドで各 /etc/rc.X ディレクトリからシンボリックリンクを貼る.
# update-rc.d qmail defaults
これで, それぞれのランレベルでスクリプトへのリンクが生成される.
qmailを起動する.
# /etc/init.d/qmail start
=== 配送テスト
((<qmail-1.03: 配送テスト|URL:http://man.qmail.jp/jinstall/test.deliver.html>))
に従い, 配送テスト (ローカル配送, リモート送り出しテスト) を行う.
==== [テスト 1] ローカル配送テスト part1
自分に送ってみる. hoge は自分のユーザ名に変え, 以下のコマンドを実行する.
~hoge/Mailbox にメールが送られることを確認.
$ echo to: hoge | /var/qmail/bin/qmail-inject
==== [テスト 2] ローカル配送テスト part2
存在しない宛先に送ってみる. バウンスメールが~hoge/Mailbox に送られてく
るのなら OK.
$ echo to: nonexistent | /var/qmail/bin/qmail-inject
ここで, ヘッダのタイムゾーンが -0000ではなくて+0900になっていることを確認しておく. そうなっていないときには, qmail-date-localtime.patchが正しく当たっていない可能性がある.
==== [テスト 3] リモート送り出しテスト
他のホスト上のアカウントへ送ってみる. 届いていれば OK . 届かなければ,
/var/log/syslog を参照して原因を追求する.
$ echo to: hoge_at_gfd-dennou.org | /var/qmail/bin/qmail-inject
作業ログにおける注意: スパム対策のため, 実在のアドレスをそのまま作業ログに記入しないこと. 書く必要がある場合は関係者が分かる範囲で書き換えること.
=== sendmail の「置き換え」
((<qmail 1.03: sendmailをqmailへ置き換える|URL:http://man.qmail.jp/jinstall/install3.html>)), および
((<qmail 1.03: sendmailをシステムから削除する方法|URL:http://man.qmail.jp/jinstall/remove.sendmail.html >))
に従う.
ただし, sendmail ではなく, exim がインストールされている場合は, exim
を無効にする.
まず, exim4 が起動している場合は停止する.
# /etc/init.d/exim4 stop
exim のブートスクリプトは, /etc/init.d/exim4 で, これに
/etc/rc[2-5].d/S20exim, /etc/rc{1,6}.d/K20exim からリンクが張られてい
る. これを無効にする.
# chmod 000 /etc/init.d/exim4
# mv /etc/init.d/exim4 /etc/init.d/exim4.bak
# update-rc.d exim4 remove
cron から exim が呼び出される処理を無効にする.
/etc/cron.daily/exim4-base の先頭の方に次の行を書き足す.
3 行目の [ と ! の間にはスペースがあることに注意. 詰めて書いてはいけない (man [(1)).
(「[」と「と」, 「と」と「!」の間にスペースを入れた)
#!/bin/sh
# by Yasuhiro MORIKAWA, 2007-08-10. We need not exim.
if [ ! -f /etc/exim.conf ]; then
exit 0
fi
これで, /etc/cron.daily/eximは, /etc/exim.confが存在しない場合には何も
せず終了するようになる.
そして, sendmailを置き換える.
# chmod 000 /usr/lib/sendmail
# chmod 000 /usr/sbin/sendmail
# mv /usr/lib/sendmail /usr/lib/sendmail.bak
# mv /usr/sbin/sendmail /usr/sbin/sendmail.bak
# ln -s /var/qmail/bin/sendmail /usr/lib/sendmail
# ln -s /var/qmail/bin/sendmail /usr/sbin/sendmail
次のコマンドで exim4 関係のパッケージを hold して, 更新されないようにする.
# echo exim4 hold | dpkg --set-selections
# echo exim4-base hold | dpkg --set-selections
# echo exim4-config hold | dpkg --set-selections
# echo exim4-daemon-light hold | dpkg --set-selections
Debian パッケージの枠組で cron と exim4 (MTA なら何でもよい) は依存関
係があるので, exim4 を消してしまうと cron が利用するメールサーバが
Debian パッケージの枠組内では存在しないと認識されてしまう. そのため,
exim4 を消さずにあえて残している.
=== smtp(仮)
後で tcpserver をインストールするので, 最終的にこの設定は不要にな
る. とりあえず受信テストのために以下のように inetd を設定する.
/etc/inetd.conf に以下を追加.
smtp stream tcp nowait qmaild /var/qmail/bin/tcp-env tcp-env /var/qmail/bin/qmail-smtpd
/etc/inetd.conf を読み直させるために次を実行する.
# /etc/init.d/openbsd-inetd restart
テストには他のホストから自分のメールアドレスに宛てて送ってみる. 参考:
((<URL:http://man.qmail.jp/jinstall/test.receive.html>))
== tcpserver のインストールと設定
=== inetd からの qmail 起動を停止
テストのために記述していた /etc/inetd.conf の smtpで始まる行をコメントアウトする. そして,
inetdを再起動.
# /etc/init.d/openbsd-inetd restart
smtp ポートを listen しているプログラムがないことを netstat -l で確認したが, tcp が smtp をlisten していた.
=== ソースの取得と展開, パッチ当てとmake
/etc/local/ 以下に下記のファイルおよびディレクトリがあることを確認した.
* ucspi-tcp-0.88.tar.gz
* ucspi-tcp-0.88/
* ucspi-tcp-0.88.errno.patch
=== 起動テスト
qmaildのUID, nofilesのGIDを確認した.
$ id qmaild
uid=113(qmaild) gid=200(nofiles) groups=200(nofiles)
「inetd からの qmail 起動を停止」で確認したように, tcpserver はすでに起動している.
メール受信テストを ((<[EPA2008]qmailのインストールと設定#smtp(仮)>)) のところでやったようにやってみる. すなわち, 他のホストから自分のメールアドレスに宛ててメールを送ってみる. 届いた.
=== 起動スクリプト作成
/etc/init.d 以下に tcpserver があり, 所有者と所有グループが root で,
パーミッションが 755 であることを確認した. さらに, vi などで /etc/init.d/tcpserver の NAME=tcpserver の上に以下が追記されていることを確認した.
### BEGIN INIT INFO
# Provides: tcpserver
# Required-Start: $remote_fs
# Required-Stop: $remote_fs
# Should-Start: $network $syslog
# Should-Stop: $network $syslog
# Default-Start: 2 3 4 5
# Default-Stop: 0 1 6
# Short-Description: Start and stop tcpserver
# Description: tcpserver is tcpserver
### END INIT INFO
編集後, update-rc.d スクリプトでランレベルごとの設定を行う.
# update-rc.d tcpserver defaults
=== ホスト制限設定
smtp 中継を許可するホストを指定する.
((<URL:http://man.qmail.jp/faq/faq5.html#5.4.>))を参考に
ホストリストファイル tcp.smtp を作成し, そのファイルを元に CDB データ
ベースファイルを作成する.
/usr/local/ucspi-tcp/etc の下に tcp.smtp があることを確認し, 以下を書く.
133.30.XXX.XXX:allow,RELAYCLIENT=""
127.:allow,RELAYCLIENT=""
1 行目の 133.30.110.202 は後で設定確認するための作業用である. 作業者がアカウントを持つ他のマシンの IP アドレスを記入する. ここでは 133.30.110.202 とした.
次に以下のコマンドを実行して, tcp.smtp.cdb を作る.
# tcprules tcp.smtp.cdb tcp.smtp.tmp < tcp.smtp
=== ホスト制限確認
tcpserver プロセスを再起動する.
# /etc/init.d/tcpserver restart
このときに, 以下のようなレスポンスが返ってくる.
Restarting tcpserver
Stopping smtp server: tcpserver
start-stop-daemon: warning: failed to kill 17014: No such process
1 pids were not killed
No process in pidfile `/var/run/tcpserver.pid' found running; none
killed.
Starting smtp server: tcpserver
先ほど /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp に書いた IP アドレスを持つ計算機 (joho02) から
telnet でアクセスし,メールサーバ以外のホストへのメール送信を試みる. (下記のコマンドについては((<URL:http://man.qmail.jp/jinstall/test.receive.html>)) 参照). プロンプト入力時には, 左端に '>' を記してある. 実際には表示されない.
1. /var/qmail/control/rcpthosts にドメインが記載されているアドレスに送信しようとした場合
% telnet tako-itapss.scitec.kobe-u.ac.jp 25
Trying 133.30.109.XX...
Connected to tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp.
Escape character is '^]'.
220 tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp ESMTP
> helo
250 domain
> mail <chikuwa_at_itpass.scitec.kobe-u.ac.jp>
250 ok
> rcpt <chikuwaz_at_ika-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp> # <- 実在のアドレス
を入力
(アドレスを, <>で囲むのを忘れずに)
250 ok
2. /var/qmail/control/rcpthosts にドメインが記載されていないアドレスに送信しようとした場合
% telnet tako-itapss.scitec.kobe-u.ac.jp 25
Trying 133.30.109.XX...
Connected to tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp.
Escape character is '^]'.
220 tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp ESMTP
> helo
250 domain
> mail <chikuwa_at_itpass.scitec.kobe-u.ac.jp>
250 ok
> rcpt <chikuwaz_at_gfd.dennou.org> # <- 実在のアドレスを入力
(アドレスを, <>で囲むのを忘れずに)
553 sorry, that domain isn't in my list of allowed rcpthosts (#5.7.1)
1. の場合は送信できた.
2. の場合は送信できなかった.
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[((<ITPASSサーバ構築ドキュメント>)) へ戻る]
= 10/13 の作業ログ
もう一度, qmail のインストールと設定からの作業を確認した.
== qmail のインストールと設定
qmail 1.03 のインストールと設定を行う.
=== ソースの取得とコンパイル
/var/qmail ディレクトリの作成, ユーザ・グループの追加, ソース, パッチの取得と展開, パッチ当てとコンパイル, チェックは, すでに行なっていることを確認した.
=== 設定
# ./config
を実行した後, /var/qmail/control/defaultdomain の中身が, 「scitec.kobe-u.ac.jp」となっていたので,「itpass.scitec.kobe-u.ac.jp」に変更した.
他のファイルについては, 正しい情報が書かれていることを確認した.
/var/qmail/control/locals localhost
tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
/var/qmail/control/me tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
/var/qmail/control/plusdomain ac.jp
/var/qmail/control/rcpthosts localhost
tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
/var/qmail/control/databytes 100000000
/var/qmail/control/defaulthost tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
また, 以下の作業も行なった.
# echo itpass.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals
# echo itpass.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
# echo ika.aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals
# echo aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals
# echo ika.aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
# echo aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
# echo ika.cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals
# echo cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals
# echo ika.cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
# echo cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
これらの情報を qmail-showctl(8) で確認した.
# /var/qmail/bin/qmail-showctl
=== システムのメールアドレスの転送先を設定する.
root 宛のメールをフォワードする先に epaadmin を指定する.
(まだ epaadmin に代わるグループ名が決まっていないのでとりあえず epaadmin のままにしておく)
gate の設定がまだで epaadmin のアドレスがない場合は
管理者らのアドレスを記入する.
なお, "_at_" は "@" に読み替えること.
/var/qmail/alias/ 以下の
.qmail-root に &mikity_at_itpass.scitec.kobe-u.ac.jp が,
.qmail-mailer-daemon, .qmail-bin, .qmail-daemon, .qmail-games, .qmail-ingres, .qmail-nobody, .qmail-sys, .qmail-uucp, .qmail-mail のそれぞれのファイルに &root が書かれていることを確認した.
=== インストールした実行ファイルへのパスの設定
/etc/profile の一般ユーザ用コマンドのパスに /var/qmail/bin を追加されていることを確認した.
=== インストールしたマニュアルへのパスの設定
/etc/manpath.config に以下の行が追加されていることを確認した.
MANDATORY_MANPATH /var/qmail/man
MANPATH_MAP /var/qmail/bin /var/qmail/man
MANDB_MAP /var/qmail/man /var/qmail/man
=== メールの配送先を設定
/etc/profileに以下を追記
MAIL="$HOME/Mailbox"
MAILDROP="$HOME/Mailbox"
export MAIL MAILDROP
/etc/csh.cshrcに以下を追記
setenv MAIL $HOME/Mailbox
setenv MAILDROP $HOME/Mailbox
=== 起動する
# cp /var/qmail/boot/home /var/qmail/rc
Debian の qmail パッケージから起動スクリプトを持って来て, 大幅に書き換えたものが ((<qmail|URL:../epa/qmail/qmail>)) から入手できる. ただし, wget を行なったディレクトリに qmail というディレクトリがすでにあったため, qmail.1 に保存された. これを /etc/init.d/ 以下に cp した後にファイル名を qmail に変更し /etc/init.d/ に置いてパーミッションを設定する.
# wget http://epa.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/epa/qmail/qmail
# cp ./qmail.1 /etc/init.d/
# cd /etc/init.d
# mv qmail.1 qmail
# chown root:root /etc/init.d/qmail
# chmod 755 /etc/init.d/qmail
さらに, vi などで /etc/init.d/qmail の QMAIL=/var/qmail の上に以下を追記する.
### BEGIN INIT INFO
# Provides: qmail
# Required-Start: $remote_fs
# Required-Stop: $remote_fs
# Should-Start: $network $syslog
# Should-Stop: $network $syslog
# Default-Start: 2 3 4 5
# Default-Stop: 0 1 6
# Short-Description: Start and stop qmail
# Description: qmail is qmail
### END INIT INFO
以下のコマンドで各 /etc/rc.X ディレクトリからシンボリックリンクを貼る.
# update-rc.d qmail defaults
これで, それぞれのランレベルでスクリプトへのリンクが生成される.
qmailを起動する.
# /etc/init.d/qmail start
=== 配送テスト
((<qmail-1.03: 配送テスト|URL:http://man.qmail.jp/jinstall/test.deliver.html>))
に従い, 配送テスト (ローカル配送, リモート送り出しテスト) を行う.
==== [テスト 1] ローカル配送テスト part1
自分に送ってみる. hoge は自分のユーザ名に変え, 以下のコマンドを実行する.
~hoge/Mailbox にメールが送られることを確認.
$ echo to: hoge | /var/qmail/bin/qmail-inject
==== [テスト 2] ローカル配送テスト part2
存在しない宛先に送ってみる. バウンスメールが~hoge/Mailbox に送られてく
るのなら OK.
$ echo to: nonexistent | /var/qmail/bin/qmail-inject
ここで, ヘッダのタイムゾーンが -0000ではなくて+0900になっていることを確認しておく. そうなっていないときには, qmail-date-localtime.patchが正しく当たっていない可能性がある.
==== [テスト 3] リモート送り出しテスト
他のホスト上のアカウントへ送ってみる. 届いていれば OK . 届かなければ,
/var/log/syslog を参照して原因を追求する.
$ echo to: hoge_at_gfd-dennou.org | /var/qmail/bin/qmail-inject
作業ログにおける注意: スパム対策のため, 実在のアドレスをそのまま作業ログに記入しないこと. 書く必要がある場合は関係者が分かる範囲で書き換えること.
=== sendmail の「置き換え」
((<qmail 1.03: sendmailをqmailへ置き換える|URL:http://man.qmail.jp/jinstall/install3.html>)), および
((<qmail 1.03: sendmailをシステムから削除する方法|URL:http://man.qmail.jp/jinstall/remove.sendmail.html >))
に従う.
ただし, sendmail ではなく, exim がインストールされている場合は, exim
を無効にする.
まず, exim4 が起動している場合は停止する.
# /etc/init.d/exim4 stop
exim のブートスクリプトは, /etc/init.d/exim4 で, これに
/etc/rc[2-5].d/S20exim, /etc/rc{1,6}.d/K20exim からリンクが張られてい
る. これを無効にする.
# chmod 000 /etc/init.d/exim4
# mv /etc/init.d/exim4 /etc/init.d/exim4.bak
# update-rc.d exim4 remove
cron から exim が呼び出される処理を無効にする.
/etc/cron.daily/exim4-base の先頭の方に次の行を書き足す.
3 行目の [ と ! の間にはスペースがあることに注意. 詰めて書いてはいけない (man [(1)).
(「[」と「と」, 「と」と「!」の間にスペースを入れた)
#!/bin/sh
# by Yasuhiro MORIKAWA, 2007-08-10. We need not exim.
if [ ! -f /etc/exim.conf ]; then
exit 0
fi
これで, /etc/cron.daily/eximは, /etc/exim.confが存在しない場合には何も
せず終了するようになる.
そして, sendmailを置き換える.
# chmod 000 /usr/lib/sendmail
# chmod 000 /usr/sbin/sendmail
# mv /usr/lib/sendmail /usr/lib/sendmail.bak
# mv /usr/sbin/sendmail /usr/sbin/sendmail.bak
# ln -s /var/qmail/bin/sendmail /usr/lib/sendmail
# ln -s /var/qmail/bin/sendmail /usr/sbin/sendmail
次のコマンドで exim4 関係のパッケージを hold して, 更新されないようにする.
# echo exim4 hold | dpkg --set-selections
# echo exim4-base hold | dpkg --set-selections
# echo exim4-config hold | dpkg --set-selections
# echo exim4-daemon-light hold | dpkg --set-selections
Debian パッケージの枠組で cron と exim4 (MTA なら何でもよい) は依存関
係があるので, exim4 を消してしまうと cron が利用するメールサーバが
Debian パッケージの枠組内では存在しないと認識されてしまう. そのため,
exim4 を消さずにあえて残している.
=== smtp(仮)
後で tcpserver をインストールするので, 最終的にこの設定は不要にな
る. とりあえず受信テストのために以下のように inetd を設定する.
/etc/inetd.conf に以下を追加.
smtp stream tcp nowait qmaild /var/qmail/bin/tcp-env tcp-env /var/qmail/bin/qmail-smtpd
/etc/inetd.conf を読み直させるために次を実行する.
# /etc/init.d/openbsd-inetd restart
テストには他のホストから自分のメールアドレスに宛てて送ってみる. 参考:
((<URL:http://man.qmail.jp/jinstall/test.receive.html>))
== tcpserver のインストールと設定
=== inetd からの qmail 起動を停止
テストのために記述していた /etc/inetd.conf の smtpで始まる行をコメントアウトする. そして,
inetdを再起動.
# /etc/init.d/openbsd-inetd restart
smtp ポートを listen しているプログラムがないことを netstat -l で確認したが, tcp が smtp をlisten していた.
=== ソースの取得と展開, パッチ当てとmake
/etc/local/ 以下に下記のファイルおよびディレクトリがあることを確認した.
* ucspi-tcp-0.88.tar.gz
* ucspi-tcp-0.88/
* ucspi-tcp-0.88.errno.patch
=== 起動テスト
qmaildのUID, nofilesのGIDを確認した.
$ id qmaild
uid=113(qmaild) gid=200(nofiles) groups=200(nofiles)
「inetd からの qmail 起動を停止」で確認したように, tcpserver はすでに起動している.
メール受信テストを ((<[EPA2008]qmailのインストールと設定#smtp(仮)>)) のところでやったようにやってみる. すなわち, 他のホストから自分のメールアドレスに宛ててメールを送ってみる. 届いた.
=== 起動スクリプト作成
/etc/init.d 以下に tcpserver があり, 所有者と所有グループが root で,
パーミッションが 755 であることを確認した. さらに, vi などで /etc/init.d/tcpserver の NAME=tcpserver の上に以下が追記されていることを確認した.
### BEGIN INIT INFO
# Provides: tcpserver
# Required-Start: $remote_fs
# Required-Stop: $remote_fs
# Should-Start: $network $syslog
# Should-Stop: $network $syslog
# Default-Start: 2 3 4 5
# Default-Stop: 0 1 6
# Short-Description: Start and stop tcpserver
# Description: tcpserver is tcpserver
### END INIT INFO
編集後, update-rc.d スクリプトでランレベルごとの設定を行う.
# update-rc.d tcpserver defaults
=== ホスト制限設定
smtp 中継を許可するホストを指定する.
((<URL:http://man.qmail.jp/faq/faq5.html#5.4.>))を参考に
ホストリストファイル tcp.smtp を作成し, そのファイルを元に CDB データ
ベースファイルを作成する.
/usr/local/ucspi-tcp/etc の下に tcp.smtp があることを確認し, 以下を書く.
133.30.XXX.XXX:allow,RELAYCLIENT=""
127.:allow,RELAYCLIENT=""
1 行目の 133.30.110.202 は後で設定確認するための作業用である. 作業者がアカウントを持つ他のマシンの IP アドレスを記入する. ここでは 133.30.110.202 とした.
次に以下のコマンドを実行して, tcp.smtp.cdb を作る.
# tcprules tcp.smtp.cdb tcp.smtp.tmp < tcp.smtp
=== ホスト制限確認
tcpserver プロセスを再起動する.
# /etc/init.d/tcpserver restart
このときに, 以下のようなレスポンスが返ってくる.
Restarting tcpserver
Stopping smtp server: tcpserver
start-stop-daemon: warning: failed to kill 17014: No such process
1 pids were not killed
No process in pidfile `/var/run/tcpserver.pid' found running; none
killed.
Starting smtp server: tcpserver
先ほど /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp に書いた IP アドレスを持つ計算機 (joho02) から
telnet でアクセスし,メールサーバ以外のホストへのメール送信を試みる. (下記のコマンドについては((<URL:http://man.qmail.jp/jinstall/test.receive.html>)) 参照). プロンプト入力時には, 左端に '>' を記してある. 実際には表示されない.
1. /var/qmail/control/rcpthosts にドメインが記載されているアドレスに送信しようとした場合
% telnet tako-itapss.scitec.kobe-u.ac.jp 25
Trying 133.30.109.XX...
Connected to tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp.
Escape character is '^]'.
220 tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp ESMTP
> helo
250 domain
> mail <chikuwa_at_itpass.scitec.kobe-u.ac.jp>
250 ok
> rcpt <chikuwaz_at_ika-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp> # <- 実在のアドレス
を入力
(アドレスを, <>で囲むのを忘れずに)
250 ok
2. /var/qmail/control/rcpthosts にドメインが記載されていないアドレスに送信しようとした場合
% telnet tako-itapss.scitec.kobe-u.ac.jp 25
Trying 133.30.109.XX...
Connected to tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp.
Escape character is '^]'.
220 tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp ESMTP
> helo
250 domain
> mail <chikuwa_at_itpass.scitec.kobe-u.ac.jp>
250 ok
> rcpt <chikuwaz_at_gfd.dennou.org> # <- 実在のアドレスを入力
(アドレスを, <>で囲むのを忘れずに)
553 sorry, that domain isn't in my list of allowed rcpthosts (#5.7.1)
1. の場合は送信できた.
2. の場合は送信できなかった.
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