IT pass HikiWiki - [ITPASS2020]Dovecot のインストールと設定 Diff
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{{toc}}
= dovecot のインストールと設定
== dovecot の取得
dovecot をパッケージからインストール.
# apt-get install dovecot-imapd
== dovecotの設定
dovecot の設定は /etc/dovecot/conf.d 以下のファイルで行う.
以下のように各ファイルにおいて設定する. 必要な部分のコメントアウトを外して設定する (なお, 初めからコメントアウトされている値はデフォルトの値となっている).
# cd /etc/dovecot/conf.d
具体的には以下の通り.
10-auth.conf
disable_plaintext_auth = no #平文でのログインを許す
auth_mechanisms = plain cram-md5
#include auth-system.conf.ext (コメントアウトする)
!include auth-passwdfile.conf.ext
10-mail.conf
mail_location = mbox:~/:INBOX=~/Mailbox #保存形式
mail_privileged_group =mail
mbox_read_locks = flock
mbox_write_locks = dotlock flock
10-master.conf
service imap-login
port = 143
service imap
process_limit = 256
service auth-worker
user = root
10-logging.conf.
log_timestamp = "%Y-%m-%d %H:%M:%S "
auth-passwdfile.conf.ext
passdb
args = scheme=CRAM-MD5 username_format=%u /etc/dovecot.cram-md5 #パスワードの認証方法. dovecot.crma-md5というパスワードファイルからパスワードを読み込む
userdb
args = username_format=%u /etc/dovecot.cram-md5 #ユーザの認証方法. dovecot.cram-md5というパスワードファイルから読み込む
dovecot を再起動.
# service dovecot restart
dovecot の動作を確認.
# service dovecot status
== 認証データベースファイルの作成
パスワードファイルである /etc/dovecot.cram-md5 を書く.
これが CRAM_MD5 の認証データベースファイルとなる. 以下がその書式.であり, #passwd ファイルと同じ形式で書く.
[acount]:{パスワードの形式(plainなら平文,CRAM-MD5ならCRAM_MD5で暗号化されたパスワード}[PASSWORD]:[uid]:[gid]::[home]
[acount]には自分のアカウント名.
PASSWORDが imap 用パスワード. そのまえの{}によって書き方が変わる.
[uid] と [gid] にはそれぞれ自分の uid と gid を入れる. /etc/passwd で確認することができる. 最後の[home]は自分のホーム領域のパス.
具体的には以下の通り.
赤く強調されているところが実際のパスワードとユーザ情報である. xxxxxxxはパスワード.
# CRAM-MD5 authentication database
# Entries are in form <user>:{plain}<password>:<uid>:>gid<::>Home dir<
# or <user>:{CRAM-MD5}<cram_md5 password>:<uid>:>gid<::>Home dir<
# Lines starting with "#" are comments
chikuwaXX:{plain}xxxxxx:4000X:4000X::/home/chikuwaXX
パーミッション, ファイルの所有者を変更する.
# chmod 400 /etc/dovecot.cram-md5
# chown dovecot:dovecot /etc/dovecot.cram-md5
== MD5 認証データベースファイル自動生成
CRAM_MD5 の認証データベースファイル /etc/dovecot.cram-md5 の書き込みには root 権限が要る.
そのため imap 認証のパスワードを各ユーザが編集することはできない.そこで
apop 認証パスワード ~/Maildir/.password を読み出して /etc/cram-md5.pwd を生成するスクリプト dovecotpwdbg を書く置く.
スクリプトは ika の /etc/cron.daily にあるものをコピーする.
$ wget http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~epmail/y2015/dvlop/script/dovecotpwdbg
$ sudo -s
# cp dovecotpwdbg /etc/cron.daily/dovecotpwdbg
パーミッションを変更する.
# chmod 755 /etc/cron.daily/dovecotpwdbg
より頻繁にこのデータベースを更新するために cron を用いる.
# export EDITOR=vi
# crontab -e
以下の一行を追加する.
50 * * * * /etc/cron.daily/dovecotpwdbg
また, パスの設定を変更しなくてはならないので,
$usershow = '/usr/local/bin/gate-user-show';
を
$usershow = '/usr/local/gate/bin/gate-user-show';
に書き換える.
パスワードファイル /etc/dovecot.cram-md5 は新しいものにどんどん書き換えられるため, 一定時間でパスワードが消えることに注意(毎時50分)
== テスト
tako の外のホストから, imap 対応メーラー(例. Thunderbird)を用いて imap サーバを tako に指定して, tako 上の自分のアカウントあてに届いたメールを確認する. メーラの設定は以下の通り.
受信サーバ: IMAP
サーバのホスト名: tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
受信サーバのポート番号: 143
受信サーバのSSL: 接続の保護なし
認証方式: 暗号化されたパスワード認証
== ntpdate との関係
dovecot は ntpdate 等で時刻を調節する際に,5 秒ほどずれているとサービスを停止してしまう. そのため,cron.daly でntpdate を実行させる場合にはdovecot が停止しても restart できるようにする.具体的には /etc/cron.daily/ntpdate に以下の行を追加する.
service dovecot restart > /dev/null 2>&1
書き込んだ後, テストとして, 実行後システムログを確認した.
実行コマンドは
# /etc/cron.daily/ntpdate
# less /var/log/syslog
確認したログは以下の通り,
Nov 24 10:45:44 tako-itpass systemd[1]: dovecot.service: Succeeded.
Nov 24 10:45:44 tako-itpass systemd[1]: Stopped Dovecot IMAP/POP3 email ser
ver.
Nov 24 10:45:44 tako-itpass systemd[1]: Started Dovecot IMAP/POP3 email ser
ver.
Nov 24 10:45:44 tako-itpass dovecot: master: Dovecot v2.3.4.1 (f79e8e7e4) s
tarting up for imap (core dumps disabled)
Dovecot がStopped のあとStarted しており, ちゃんと restart していることが確認できた.
== 参考資料
* ((<[ITPASS2018]Dovecot のインストールと設定>))
* ((<"メールサーバ構築 (qmil, dovecot) (北大 EPnetFaN)"|URL:http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~epmail/y2017/dvlop/qmail.html>))
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= dovecot のインストールと設定
== dovecot の取得
dovecot をパッケージからインストール.
# apt-get install dovecot-imapd
== dovecotの設定
dovecot の設定は /etc/dovecot/conf.d 以下のファイルで行う.
以下のように各ファイルにおいて設定する. 必要な部分のコメントアウトを外して設定する (なお, 初めからコメントアウトされている値はデフォルトの値となっている).
# cd /etc/dovecot/conf.d
具体的には以下の通り.
10-auth.conf
disable_plaintext_auth = no #平文でのログインを許す
auth_mechanisms = plain cram-md5
#include auth-system.conf.ext (コメントアウトする)
!include auth-passwdfile.conf.ext
10-mail.conf
mail_location = mbox:~/:INBOX=~/Mailbox #保存形式
mail_privileged_group =mail
mbox_read_locks = flock
mbox_write_locks = dotlock flock
10-master.conf
service imap-login
port = 143
service imap
process_limit = 256
service auth-worker
user = root
10-logging.conf.
log_timestamp = "%Y-%m-%d %H:%M:%S "
auth-passwdfile.conf.ext
passdb
args = scheme=CRAM-MD5 username_format=%u /etc/dovecot.cram-md5 #パスワードの認証方法. dovecot.crma-md5というパスワードファイルからパスワードを読み込む
userdb
args = username_format=%u /etc/dovecot.cram-md5 #ユーザの認証方法. dovecot.cram-md5というパスワードファイルから読み込む
dovecot を再起動.
# service dovecot restart
dovecot の動作を確認.
# service dovecot status
== 認証データベースファイルの作成
パスワードファイルである /etc/dovecot.cram-md5 を書く.
これが CRAM_MD5 の認証データベースファイルとなる. 以下がその書式.であり, #passwd ファイルと同じ形式で書く.
[acount]:{パスワードの形式(plainなら平文,CRAM-MD5ならCRAM_MD5で暗号化されたパスワード}[PASSWORD]:[uid]:[gid]::[home]
[acount]には自分のアカウント名.
PASSWORDが imap 用パスワード. そのまえの{}によって書き方が変わる.
[uid] と [gid] にはそれぞれ自分の uid と gid を入れる. /etc/passwd で確認することができる. 最後の[home]は自分のホーム領域のパス.
具体的には以下の通り.
赤く強調されているところが実際のパスワードとユーザ情報である. xxxxxxxはパスワード.
# CRAM-MD5 authentication database
# Entries are in form <user>:{plain}<password>:<uid>:>gid<::>Home dir<
# or <user>:{CRAM-MD5}<cram_md5 password>:<uid>:>gid<::>Home dir<
# Lines starting with "#" are comments
chikuwaXX:{plain}xxxxxx:4000X:4000X::/home/chikuwaXX
パーミッション, ファイルの所有者を変更する.
# chmod 400 /etc/dovecot.cram-md5
# chown dovecot:dovecot /etc/dovecot.cram-md5
== MD5 認証データベースファイル自動生成
CRAM_MD5 の認証データベースファイル /etc/dovecot.cram-md5 の書き込みには root 権限が要る.
そのため imap 認証のパスワードを各ユーザが編集することはできない.そこで
apop 認証パスワード ~/Maildir/.password を読み出して /etc/cram-md5.pwd を生成するスクリプト dovecotpwdbg を
スクリプトは ika の /etc/cron.daily にあるものをコピーする.
# cp dovecotpwdbg /etc/cron.daily/dovecotpwdbg
パーミッションを変更する.
# chmod 755 /etc/cron.daily/dovecotpwdbg
より頻繁にこのデータベースを更新するために cron を用いる.
# export EDITOR=vi
# crontab -e
以下の一行を追加する.
50 * * * * /etc/cron.daily/dovecotpwdbg
また, パスの設定を変更しなくてはならないので,
$usershow = '/usr/local/bin/gate-user-show';
を
$usershow = '/usr/local/gate/bin/gate-user-show';
に書き換える.
パスワードファイル /etc/dovecot.cram-md5 は新しいものにどんどん書き換えられるため, 一定時間でパスワードが消えることに注意(毎時50分)
== テスト
tako の外のホストから, imap 対応メーラー(例. Thunderbird)を用いて imap サーバを tako に指定して, tako 上の自分のアカウントあてに届いたメールを確認する. メーラの設定は以下の通り.
受信サーバ: IMAP
サーバのホスト名: tako-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp
受信サーバのポート番号: 143
受信サーバのSSL: 接続の保護なし
認証方式: 暗号化されたパスワード認証
== ntpdate との関係
dovecot は ntpdate 等で時刻を調節する際に,5 秒ほどずれているとサービスを停止してしまう. そのため,cron.daly でntpdate を実行させる場合にはdovecot が停止しても restart できるようにする.具体的には /etc/cron.daily/ntpdate に以下の行を追加する.
service dovecot restart > /dev/null 2>&1
書き込んだ後, テストとして, 実行後システムログを確認した.
実行コマンドは
# /etc/cron.daily/ntpdate
# less /var/log/syslog
確認したログは以下の通り,
Nov 24 10:45:44 tako-itpass systemd[1]: dovecot.service: Succeeded.
Nov 24 10:45:44 tako-itpass systemd[1]: Stopped Dovecot IMAP/POP3 email ser
ver.
Nov 24 10:45:44 tako-itpass systemd[1]: Started Dovecot IMAP/POP3 email ser
ver.
Nov 24 10:45:44 tako-itpass dovecot: master: Dovecot v2.3.4.1 (f79e8e7e4) s
tarting up for imap (core dumps disabled)
Dovecot がStopped のあとStarted しており, ちゃんと restart していることが確認できた.
== 参考資料
* ((<[ITPASS2018]Dovecot のインストールと設定>))
* ((<"メールサーバ構築 (qmil, dovecot) (北大 EPnetFaN)"|URL:http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~epmail/y2017/dvlop/qmail.html>))
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