IT pass HikiWiki - [EPA2008]ezmlmのインストールと設定 Diff
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[((<EPAサーバ構築ドキュメント>)) へ戻る]
サーバ上でメーリングリストを管理できるようにするため,
メーリングリスト管理ソフトとして ezmlm を導入する.
== ezmlm のインストール
=== ezmlm とパッチダウンロードと展開
取得元や最新バージョンについては
((<ezmlm オリジナル|URL:http://cr.yp.to/ezmlm.html>))
を参照のこと.
# cd /usr/local/src
# wget http://cr.yp.to/software/ezmlm-0.53.tar.gz
# tar xfvz ezmlm-0.53.tar.gz
=== ezmlm のパッチあてとビルド
まず, 2.3.1 以降の glibc 上で動くため, というのと log.h を使用するよう,
パッチを当てる. パッチは
((<ezmlm パッチ|URL:files/ezmlm-glib-log.patch>))
から入手する. パッチは /usr/local/src 以下に置く.
# cd ezmlm-0.53/
# patch < ../ezmlm-glib-log.patch
バイナリファイルのインストール先はこれまでのやり方にあわせ,
/usr/local/ezmlm/bin 以下としたいので, conf-bin を以下のように
書き換える.
# vi conf-bin
/usr/local/ezmlm/bin
man のインストール先も以下のように変更する.
# vi conf-man
/usr/local/ezmlm/man
これらのインストール先ディレクトリである /usr/local/ezmlm は先に作って
おく必要があるので手動で作成する.
# mkdir /usr/local/ezmlm
conf-qmail に記述されているディレクトリが
((<qmail のソースの取得とコンパイル>)) で qmail がインストール
されているディレクトリと一致していることを確認.
# cat conf-qmail
/var/qmail
# ls /var/qmail
alias/ bin/ boot/ control/ doc/ man/ queue/ rc* users/
確認が終わったら, make でバイナリを, make man でマニュアルをビルドし,
make setup でインストールする.
# make
# make man
# make setup
== ezmlm の実行ファイルへのパスの設定
インストールした ezmlm の実行ファイル群へパスを通す.
((<[EPA2008]パスの設定>)) の((* <一般ユーザ用コマンドのパス> *))
に ((*/usr/local/ezmlm/bin*)) を追加する.
== ezmlm のマニュアルへのパスの設定
/etc/manpath.config に以下の行を追加する.
詳しくは ((<[EPA2008]パスの設定#man 関連のパスの設定>)) を参照のこと.
MANDATORY_MANPATH /usr/local/ezmlm/man
MANPATH_MAP /usr/local/ezmlm/bin /usr/local/ezmlm/man
MANDB_MAP /usr/local/ezmlm/man /usr/local/ezmlm/man
=== ezmlm のテスト
メーリングリスト (ML) を作成する. 詳細は ezmlm-make の man (日本語訳) 参
照. ここでは自分の chikuwa* ユーザで, chikuwa*-testlist というメーリングリストを作成する. 以下では chikuwa1 で作業する.
$ mkdir ~chikuwa1/ezmlm-test
$ ezmlm-make ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist ~/.qmail-testlist chikuwa1-testlist epa.scitec.kobe-u.ac.jp
このコマンドにより, ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist が作成される.
次に作成した ML に ML 主催者が手動で講読者を追加する. 詳細は ezmlm-sub
の man (日本語訳) 参照.
注意: 以降, アドレスの '_at_' は '@' に読み替えること.
$ ezmlm-sub ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist chikuwa1_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp
登録されているアドレスは,
$ ezmlm-list ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist
で一覧される. 詳細は ezmlm-list の man (日本語訳) を見よ.
登録が終了したら ML へ投稿してみる. 先程登録したアドレスへ届くか確かめる.
$ echo Subject:Ezmlm_Test | qmail-inject chikuwa1-testlist_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp
$ less ~chikuwa9/Mailbox
次に ML の自動処理コマンドを確かめる. 自動処理コマンドの詳細は
((<URL:http://mlm.qmail.jp/ezmlm/chart.html>)) を見よ.
始めに投稿アーカイブから
記事を取り出すコマンドを試す. 記事が送られてくるかを確認する. ep ドメ
インの MX が張られていない場合は /var/qmail/control/defaulthost をホス
ト名までいれたドメイン (フルドメイン) にする必要がある.
$ qmail-inject chikuwa1-testlist-get.1_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp < /dev/null
次に ML 参加者による自動登録抹消を試す. 確認メールが送られてくるのでそ
の指示に従い登録抹消する. ep ドメインの MX が張られていない場合
/var/qmail/control/defaulthost をホスト名までいれたドメイン (フルドメ
イン) にする必要がある.
$ qmail-inject username-testlist-unsubscribe_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp < /dev/null
登録を抹消できたかどうか確認するため, ML 登録アドレス一覧を見る.
$ ezmlm-list ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist
== ezmlm-idx のインストール
ezmlm に idx パッチを当てることで,
メッセージをまとめて読むのに便利なダイジェスト機能の利用や,
Subject の加工ができるようになる.
=== ezmlm-idx のダウンロード
バージョン 0.40 の ezmlm-idx をダウンロードする.
最新版として既に 6.0.0 まで出ているらしいが
( ((<URL:http://www.ezmlm.org/archive/>)) 参照 ),
Web にインストールドキュメントがあまり出回っていないため,
0.40 を使ってしまう.
# cd /usr/local/src
# wget http://www.ezmlm.org/archive/0.40/ezmlm-idx-0.40.tar.gz
=== ezmlm のソースコードへのパッチあて
以下の ezmlm-0.53 は ((<ezmlm のパッチあてとビルド|[EPA2008]ezmlmのインストールと設定#ezmlm のパッチあてとビルド>)) で使用された
ディレクトリであることを想定している. 特に conf-bin や conf-man などが
変更されているため, 既に ezmlm-0.53 を削除してしまっている場合は上記
のビルド前の設定を行うこと.
# tar xfvz ezmlm-idx-0.40.tar.gz
# cp -r ezmlm-0.53 ezmlm-0.53-patched_by_idx
# mv ezmlm-idx-0.40/* ezmlm-0.53-patched_by_idx/
# rmdir ezmlm-idx-0.40
# cd ezmlm-0.53-patched_by_idx/
# patch < idx.patch
crontab のありかを調べる.
$ which crontab
/usr/bin/crontab
/usr/bin にあれば先へ進む. 違う場所にある場合は conf-cron にありかを書
き込む.
MySQL (解説は ((<URL:http://www.mysql.com/>)) もしくは
((<日本語マニュアル|URL:http://www.mysql.gr.jp/jpdoc/3.22/manual.ja_toc.html>))
) を使う
か否かを決定. ここでは使わないこととして先に進む. 使う場合にはこの段
階でやるべき作業がある.
$ make clean
$ make; make man
$ make jp
最後の行は使用言語を選ぶものである. jp は日本語を意味する. これによっ
て自動管理要請に ezmlm が応えてユーザに送る文言 (詳細) が日本語になる.
=== インストール前の ezmlm-idx の動作テスト
一時的にユーザ eztest を作成し (テスト後すぐ削除する), ezmlm-idx のコ
マンドバイナリ群が実行できるか確かめる (ezmlm-test コマンド).
ezmlm-test を実行する前に ezmlm-idx のコマンドバイナリ群にパスが通って
いるかを確認されたい.
# chmod 755 ezmlm-test
# adduser --uid 50000 eztest
# su eztest
ここで su eztest と行ったが sudo コマンドを用いる場合はデフォルトでは
環境変数 $HOME がログインしたユーザとなったままとなり正しく実行されな
いので -H オプションをつけて実行する.
$ ./ezmlm-test
testing ezmlm-idx: ezmlm-idx-0.40
Using FQDN host name: epa.scitec.kobe-u.ac.jp
ezmlm-make (1/2): OK
Using RDBMS support: No.
testing for qmail: >=1.02
ezmlm-reject: OK
ezmlm-[un|is]sub[n]: OK
ezmlm-send (1/2): OK
ezmlm-tstdig: OK
ezmlm-weed: OK
ezmlm-make (2/2): OK
ezmlm-clean (1/2): removed mod queue entry 3 that wasn't due
上記のように正常に実行されることが確認されたら, exit する.
$ exit
=== ezmlm-idx のリビルド
MySQL を使わない場合は以下を実行する (使う場合には異なる作業が要る).
# make std
# make
以下を実行して ezmlm-idx のコマンドバイナリを /usr/local/ezmlm/bin 以
下にコピーする.
# make setup
=== インストール後の ezmlm-idx の動作テスト
インストールされた ezmlm-test を実行する.
/usr/local/ezmlm/bin/ 以下のコマンドバイナリ群にパスが通っているか
も同時に確認する.
# su eztest
$ source /etc/profile # bash の場合
$ echo $PATH
.... /usr/local/ezmlm/bin # <- ここにパスが通っていることを確認
$ cd /usr/local/src/ezmlm-0.53-patched_by_idx
$ ./ezmlm-test
testing ezmlm-idx: ezmlm-idx-0.40
Using FQDN host name: epa.scitec.kobe-u.ac.jp
ezmlm-make (1/2): OK
Using RDBMS support: No.
testing for qmail: >=1.02
ezmlm-reject: OK
ezmlm-[un|is]sub[n]: OK
ezmlm-send (1/2): OK
ezmlm-tstdig: OK
ezmlm-weed: OK
ezmlm-make (2/2): OK
ezmlm-clean (1/2): removed mod queue entry 3 that wasn't due
$ exit
# userdel -r eztest
== prefix.pl の設置
cps 関連のメーリングリストに流れたメールの件名に番号を振るため,
((<prefix.pl|URL:http://epa.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/epa/ml_prefix/prefix.pl>))
を /usr/local/lib/prefix.pl に置く.
# cp /home/itpass/ftp/epa/ml_prefix/prefix.pl /usr/local/lib/prefix.pl
# chown root:root /usr/local/lib/prefix.pl
# chmod 755 /usr/local/lib/prefix.pl
== ezmlm の自動送信メールのヘッダの設定修正
ezmlm-idx バージョン 0.40 による日本語化だけでは,
自動送信メールのヘッダの Content-type の charset が
us-ascii に指定されてしまうため,
メーラーによっては日本語が文字化けして表示される.
これを解決するため, /usr/local/ezmlm/bin/ezmlmrc の末尾に
</charset/>
iso-2022-jp
を追加する.
こうすることで, ezmlm-make コマンドで新しくメーリングリストが
作成された際に, 自動送信メールのヘッダの文字コードが iso-2022-jp
であると宣言するように設定される.
これは ezmlm-idx によってインストールされた
日本語版の自動送信メールのテンプレートと同じ文字コードである.
# cd /usr/local/ezmlm/bin
# cp ezmlmrc ezmlmrc.org
# echo \</charset/\> >> ezmlmrc
# echo iso-2022-jp >> ezmlmrc
== 自動送信メールの日本語化のテスト
$ mkdir ~chikuwa1/ezmlm-test
$ ezmlm-make ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist ~/.qmail-testlist chikuwa1-testlist epa.scitec.kobe-u.ac.jp
testlist ディレクトリ内に charset というファイルが作成されており,
iso-2022-jp
と記述されていることを確認.
$ ezmlm-sub ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist chikuwa1_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp
適当なメーラーから
chikuwa1-testlist-help_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp 宛に
メールを送ると,
日本語のヘルプメッセージが文字化けすることなく表示できた.
== 参考文献
* ((<実用qmailサーバ運用・管理術 |URL:http://www.atmarkit.co.jp/flinux/index/indexfiles/index-linux.html#qmail>)) (@IT)
* ((<第 4 回 メーリングリストの構築と運用(前編)|URL:http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/qmail04/qmail04a.html>))
* ((<第 5 回 メーリングリストの構築と運用(後編)|URL:http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/qmail05/qmail05a.html>))
* ((<ezmlm-idx|URL:http://homepage3.nifty.com/Q81/doc/ezmlm-idx.html>))
[((<EPAサーバ構築ドキュメント>)) へ戻る]
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サーバ上でメーリングリストを管理できるようにするため,
メーリングリスト管理ソフトとして ezmlm を導入する.
== ezmlm のインストール
=== ezmlm とパッチダウンロードと展開
取得元や最新バージョンについては
((<ezmlm オリジナル|URL:http://cr.yp.to/ezmlm.html>))
を参照のこと.
# cd /usr/local/src
# wget http://cr.yp.to/software/ezmlm-0.53.tar.gz
# tar xfvz ezmlm-0.53.tar.gz
=== ezmlm のパッチあてとビルド
まず, 2.3.1 以降の glibc 上で動くため, というのと log.h を使用するよう,
パッチを当てる. パッチは
((<ezmlm パッチ|URL:files/ezmlm-glib-log.patch>))
から入手する. パッチは /usr/local/src 以下に置く.
# cd ezmlm-0.53/
# patch < ../ezmlm-glib-log.patch
バイナリファイルのインストール先はこれまでのやり方にあわせ,
/usr/local/ezmlm/bin 以下としたいので, conf-bin を以下のように
書き換える.
# vi conf-bin
/usr/local/ezmlm/bin
man のインストール先も以下のように変更する.
# vi conf-man
/usr/local/ezmlm/man
これらのインストール先ディレクトリである /usr/local/ezmlm は先に作って
おく必要があるので手動で作成する.
# mkdir /usr/local/ezmlm
conf-qmail に記述されているディレクトリが
((<qmail のソースの取得とコンパイル>)) で qmail がインストール
されているディレクトリと一致していることを確認.
# cat conf-qmail
/var/qmail
# ls /var/qmail
alias/ bin/ boot/ control/ doc/ man/ queue/ rc* users/
確認が終わったら, make でバイナリを, make man でマニュアルをビルドし,
make setup でインストールする.
# make
# make man
# make setup
== ezmlm の実行ファイルへのパスの設定
インストールした ezmlm の実行ファイル群へパスを通す.
((<[EPA2008]パスの設定>)) の((* <一般ユーザ用コマンドのパス> *))
に ((*/usr/local/ezmlm/bin*)) を追加する.
== ezmlm のマニュアルへのパスの設定
/etc/manpath.config に以下の行を追加する.
詳しくは ((<[EPA2008]パスの設定#man 関連のパスの設定>)) を参照のこと.
MANDATORY_MANPATH /usr/local/ezmlm/man
MANPATH_MAP /usr/local/ezmlm/bin /usr/local/ezmlm/man
MANDB_MAP /usr/local/ezmlm/man /usr/local/ezmlm/man
=== ezmlm のテスト
メーリングリスト (ML) を作成する. 詳細は ezmlm-make の man (日本語訳) 参
照. ここでは自分の chikuwa* ユーザで, chikuwa*-testlist というメーリングリストを作成する. 以下では chikuwa1 で作業する.
$ mkdir ~chikuwa1/ezmlm-test
$ ezmlm-make ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist ~/.qmail-testlist chikuwa1-testlist epa.scitec.kobe-u.ac.jp
このコマンドにより, ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist が作成される.
次に作成した ML に ML 主催者が手動で講読者を追加する. 詳細は ezmlm-sub
の man (日本語訳) 参照.
注意: 以降, アドレスの '_at_' は '@' に読み替えること.
$ ezmlm-sub ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist chikuwa1_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp
登録されているアドレスは,
$ ezmlm-list ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist
で一覧される. 詳細は ezmlm-list の man (日本語訳) を見よ.
登録が終了したら ML へ投稿してみる. 先程登録したアドレスへ届くか確かめる.
$ echo Subject:Ezmlm_Test | qmail-inject chikuwa1-testlist_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp
$ less ~chikuwa9/Mailbox
次に ML の自動処理コマンドを確かめる. 自動処理コマンドの詳細は
((<URL:http://mlm.qmail.jp/ezmlm/chart.html>)) を見よ.
始めに投稿アーカイブから
記事を取り出すコマンドを試す. 記事が送られてくるかを確認する. ep ドメ
インの MX が張られていない場合は /var/qmail/control/defaulthost をホス
ト名までいれたドメイン (フルドメイン) にする必要がある.
$ qmail-inject chikuwa1-testlist-get.1_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp < /dev/null
次に ML 参加者による自動登録抹消を試す. 確認メールが送られてくるのでそ
の指示に従い登録抹消する. ep ドメインの MX が張られていない場合
/var/qmail/control/defaulthost をホスト名までいれたドメイン (フルドメ
イン) にする必要がある.
$ qmail-inject username-testlist-unsubscribe_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp < /dev/null
登録を抹消できたかどうか確認するため, ML 登録アドレス一覧を見る.
$ ezmlm-list ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist
== ezmlm-idx のインストール
ezmlm に idx パッチを当てることで,
メッセージをまとめて読むのに便利なダイジェスト機能の利用や,
Subject の加工ができるようになる.
=== ezmlm-idx のダウンロード
バージョン 0.40 の ezmlm-idx をダウンロードする.
最新版として既に 6.0.0 まで出ているらしいが
( ((<URL:http://www.ezmlm.org/archive/>)) 参照 ),
Web にインストールドキュメントがあまり出回っていないため,
0.40 を使ってしまう.
# cd /usr/local/src
# wget http://www.ezmlm.org/archive/0.40/ezmlm-idx-0.40.tar.gz
=== ezmlm のソースコードへのパッチあて
以下の ezmlm-0.53 は ((<ezmlm のパッチあてとビルド|[EPA2008]ezmlmのインストールと設定#ezmlm のパッチあてとビルド>)) で使用された
ディレクトリであることを想定している. 特に conf-bin や conf-man などが
変更されているため, 既に ezmlm-0.53 を削除してしまっている場合は上記
のビルド前の設定を行うこと.
# tar xfvz ezmlm-idx-0.40.tar.gz
# cp -r ezmlm-0.53 ezmlm-0.53-patched_by_idx
# mv ezmlm-idx-0.40/* ezmlm-0.53-patched_by_idx/
# rmdir ezmlm-idx-0.40
# cd ezmlm-0.53-patched_by_idx/
# patch < idx.patch
crontab のありかを調べる.
$ which crontab
/usr/bin/crontab
/usr/bin にあれば先へ進む. 違う場所にある場合は conf-cron にありかを書
き込む.
MySQL (解説は ((<URL:http://www.mysql.com/>)) もしくは
((<日本語マニュアル|URL:http://www.mysql.gr.jp/jpdoc/3.22/manual.ja_toc.html>))
) を使う
か否かを決定. ここでは使わないこととして先に進む. 使う場合にはこの段
階でやるべき作業がある.
$ make clean
$ make; make man
$ make jp
最後の行は使用言語を選ぶものである. jp は日本語を意味する. これによっ
て自動管理要請に ezmlm が応えてユーザに送る文言 (詳細) が日本語になる.
=== インストール前の ezmlm-idx の動作テスト
一時的にユーザ eztest を作成し (テスト後すぐ削除する), ezmlm-idx のコ
マンドバイナリ群が実行できるか確かめる (ezmlm-test コマンド).
ezmlm-test を実行する前に ezmlm-idx のコマンドバイナリ群にパスが通って
いるかを確認されたい.
# chmod 755 ezmlm-test
# adduser --uid 50000 eztest
# su eztest
ここで su eztest と行ったが sudo コマンドを用いる場合はデフォルトでは
環境変数 $HOME がログインしたユーザとなったままとなり正しく実行されな
いので -H オプションをつけて実行する.
$ ./ezmlm-test
testing ezmlm-idx: ezmlm-idx-0.40
Using FQDN host name: epa.scitec.kobe-u.ac.jp
ezmlm-make (1/2): OK
Using RDBMS support: No.
testing for qmail: >=1.02
ezmlm-reject: OK
ezmlm-[un|is]sub[n]: OK
ezmlm-send (1/2): OK
ezmlm-tstdig: OK
ezmlm-weed: OK
ezmlm-make (2/2): OK
ezmlm-clean (1/2): removed mod queue entry 3 that wasn't due
上記のように正常に実行されることが確認されたら, exit する.
$ exit
=== ezmlm-idx のリビルド
MySQL を使わない場合は以下を実行する (使う場合には異なる作業が要る).
# make std
# make
以下を実行して ezmlm-idx のコマンドバイナリを /usr/local/ezmlm/bin 以
下にコピーする.
# make setup
=== インストール後の ezmlm-idx の動作テスト
インストールされた ezmlm-test を実行する.
/usr/local/ezmlm/bin/ 以下のコマンドバイナリ群にパスが通っているか
も同時に確認する.
# su eztest
$ source /etc/profile # bash の場合
$ echo $PATH
.... /usr/local/ezmlm/bin # <- ここにパスが通っていることを確認
$ cd /usr/local/src/ezmlm-0.53-patched_by_idx
$ ./ezmlm-test
testing ezmlm-idx: ezmlm-idx-0.40
Using FQDN host name: epa.scitec.kobe-u.ac.jp
ezmlm-make (1/2): OK
Using RDBMS support: No.
testing for qmail: >=1.02
ezmlm-reject: OK
ezmlm-[un|is]sub[n]: OK
ezmlm-send (1/2): OK
ezmlm-tstdig: OK
ezmlm-weed: OK
ezmlm-make (2/2): OK
ezmlm-clean (1/2): removed mod queue entry 3 that wasn't due
$ exit
# userdel -r eztest
== prefix.pl の設置
cps 関連のメーリングリストに流れたメールの件名に番号を振るため,
((<prefix.pl|URL:http://epa.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/epa/ml_prefix/prefix.pl>))
を /usr/local/lib/prefix.pl に置く.
# cp /home/itpass/ftp/epa/ml_prefix/prefix.pl /usr/local/lib/prefix.pl
# chown root:root /usr/local/lib/prefix.pl
# chmod 755 /usr/local/lib/prefix.pl
== ezmlm の自動送信メールのヘッダの設定修正
ezmlm-idx バージョン 0.40 による日本語化だけでは,
自動送信メールのヘッダの Content-type の charset が
us-ascii に指定されてしまうため,
メーラーによっては日本語が文字化けして表示される.
これを解決するため, /usr/local/ezmlm/bin/ezmlmrc の末尾に
</charset/>
iso-2022-jp
を追加する.
こうすることで, ezmlm-make コマンドで新しくメーリングリストが
作成された際に, 自動送信メールのヘッダの文字コードが iso-2022-jp
であると宣言するように設定される.
これは ezmlm-idx によってインストールされた
日本語版の自動送信メールのテンプレートと同じ文字コードである.
# cd /usr/local/ezmlm/bin
# cp ezmlmrc ezmlmrc.org
# echo \</charset/\> >> ezmlmrc
# echo iso-2022-jp >> ezmlmrc
== 自動送信メールの日本語化のテスト
$ mkdir ~chikuwa1/ezmlm-test
$ ezmlm-make ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist ~/.qmail-testlist chikuwa1-testlist epa.scitec.kobe-u.ac.jp
testlist ディレクトリ内に charset というファイルが作成されており,
iso-2022-jp
と記述されていることを確認.
$ ezmlm-sub ~chikuwa1/ezmlm-test/testlist chikuwa1_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp
適当なメーラーから
chikuwa1-testlist-help_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp 宛に
メールを送ると,
日本語のヘルプメッセージが文字化けすることなく表示できた.
== 参考文献
* ((<実用qmailサーバ運用・管理術 |URL:http://www.atmarkit.co.jp/flinux/index/indexfiles/index-linux.html#qmail>)) (@IT)
* ((<第 4 回 メーリングリストの構築と運用(前編)|URL:http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/qmail04/qmail04a.html>))
* ((<第 5 回 メーリングリストの構築と運用(後編)|URL:http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/qmail05/qmail05a.html>))
* ((<ezmlm-idx|URL:http://homepage3.nifty.com/Q81/doc/ezmlm-idx.html>))
[((<EPAサーバ構築ドキュメント>)) へ戻る]