[Memo2012][ITPASS]サーバ交換作業1週間後に行う作業
本サーバから予備サーバへのバックアップ設定
準備
以降では, 運用中の ITPASS サーバのホスト名を itpass, 予備サーバを itpassbk と称する. 実際には, 使用するホストの名称に置き換えて作業を行う.
まず, itpass, itpassbk ともに SSH デーモンが立ち上がっていることを確認した.
itpass 側での公開鍵作成
バックアップのための公開鍵を作成した.
itpass$ sudo -s -H itpass# cd /root itpass# ssh-keygen -t dsa (鍵の置き場はデフォルトの /root/.ssh/id_dsa とした) (パスフレーズは空にした)
itpassbk 側の鍵の設置
itpass で作成した公開鍵 itpass:/root/.ssh/id_dsa.pub を itpassbk:/root/.ssh/authorized_keys (無かったので新たに作成した) の最後尾に追記した. ここで itpass から直接追記しようとすると, itpassbk 側の root パスワードが必要になるので, 一旦 itpassbk の自分のディレクトリに鍵を置いた後, itpassbk で root となり authorized_key に追記する.
しかし, このままでは itpass で root を取られると itpassbk もそのまま乗っ取られることが考えられるため, 公開鍵認証の際にはバックアップ以外の動作をできないよう, また itpass 以外からのアクセスを受け付けないよう制限をかける. そのために, 上記で設置した authorized_keys 内の itpassbk の公開鍵の行の冒頭に以下を加えた. なお, 見やすさのため改行してあるが, 一行で書くこと. またカンマの前後に空白は開けないこと. そして, 最後の "no-agent-forwarding" と公開鍵の冒頭に書いてある "ssh-dss" または "ssh-rsa" の間には空白を一文字入れること.
command="rsync --server -vvlogDtpre.iLsf --delete . /home/",no-pty, from="ika-itpass.scitec.kobe-u.ac.jp",no-port-forwarding, no-X11-forwarding,no-agent-forwarding
これをauthorized_keys 内のitpassbk の公開鍵の行の冒頭に加えた.
itpassbk 側の通信許可
最近の OpenSSH では, デフォルトでは root のログインを許可しないため, 設定を変更する. /etc/ssh/sshd_config の
PermitRootLogin no
という部分を
PermitRootLogin forced-commands-only
に変更したのち,
itpassbk# /etc/init.d/ssh restart
として設定を反映させた. これにより, #itpassbk 側の鍵の設置 で指定したコマンドでのみログインを許可することとなる.
itpass 側でのデータ転送用スクリプトの設置
バックアップスクリプトを置くディレクトリの確認
オリジナルの cron 用スクリプトは /etc/cron.local/daily に置く. 確認した. もしこのディレクトリがなければ [ITPASS2011a]システムログメールの設定 が行われていない可能性があるので システムログメールの作業担当者に連絡すること.
バックアップ用スクリプトの用意
rsync_itpassbk.sh をダウンロードした. これを /etc/cron.local/daily/230_rsync_itpassbk に設置する.
# wget
http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/server/2011/system_backup/rsync_itpassbk.sh
# mv rsync_itpassbk.sh /etc/cron.local/daily/230_rsync_itpassbk
/etc/cron.local/daily/230_rsync_itpassbk に実行権限を設定する.
# chmod 755 /etc/cron.local/daily/230_rsync_itpassbk
バックアップスクリプトの書き換え
+BKSUBDIRS="aoelab cps epalab itpass gate"
のcps の部分を消した.
hiki データバックアップスクリプトの設置
rsync_itpassbk.sh を /etc/cron.local/weekly/210_rsync_localbk_hiki に設置した.
# wget
http://itpass.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/server/2011/system_backup/rsync_localbk_hiki.sh
# mv rsync_localbk_hiki.sh /etc/cron.local/weekly/210_rsync_localbk_hiki
/etc/cron.local/weekly/210_rsync_localbk_hiki に実行権限を設定する.
# chmod 755 /etc/cron.local/weekly/210_rsync_localbk_hiki
crontab の編集
/etc/crontab を編集した. 以下の 2 行があることを確認した.
25 6 * * * root cd / && run-parts --report /etc/cron.local/daily 47 6 * * 7 root cd / && run-parts --report /etc/cron.local/weekly
バックアップログファイルの作成
ログファイルのためのディレクトリとファイルを作成.
# mkdir /var/log/rsync-log # touch /var/log/rsync-log/itpassbk.log # touch /var/log/rsync-log/localbk_hiki.log
バックアップログファイルの logrotate の設定
/etc/logrotate.d/ 以下に rsync_itpassbk という設定ファイルを作成した.
# vi /etc/logrotate.d/rsync_itpassbk
以下の内容を書き込んだ.
/var/log/rsync-log/itpassbk.log { weekly create 0644 root root rotate 12 }
/etc/logrotate.d/ 以下に rsync_localbk_hiki という設定ファイルを作成した.
# vi /etc/logrotate.d/rsync_localbk_hiki
以下の内容を書き込んだ.
/var/log/rsync-log/localbk_hiki.log { monthly create 0644 root root rotate 12 }
itpassbk のローカルバックアップの停止
220_rsync_localbk_root, 225_rsync_localbk_home の実行権限を外した.
# cd /etc/cron.local/daily/ # chmod a-x 220_rsync_localbk_root 225_rsync_localbk_home
不要なファイルの削除
~itpass/public_html/ の test という名前のディレクトリを削除した.
再構築作業用 chikuwa* ユーザの削除
userdel -r [アカウント名]
で, chikuwa1, 2, 3, 9 を削除した. * visudo から chikuwa1, 2, 3, 9 を削除した.
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References:[[ITPASS2012]2012年度サーバ構築ログ]