[Memo2011][ITPASS] ika 構築作業ログ 11 (Hiki2)

Hikiのページ毎の基本設定

以下では, /home/itpass/hiki に Hiki 用の資源を置くことと仮定し, このページのような Hiki 環境を整えるのに必要な作業を記す.

Hiki によって作成, 変更される資源は CVS によって管理するようにする.

Hiki用ディレクトリの作成

Hiki 用のディレクトリを作成する. (以降では, ユーザは itpass だと仮定しての作業を書いている).

# cd /home/itpass
# mkdir hiki
# chmod 2775 hiki

hikisetup による初期設定

先ほど修正した hikisetup コマンドを用いて, 必要なファイルを /home/itpass/hiki 以下にインストールする. データパスはデフォルトのものを選んだ.

# cd /home/itpass/hiki
# hikisetup --lang ja

INFO: hiki basedir is /home/itpass/hiki
Please input data_path [/home/itpass/hiki/data]:

すると, 以下のようなファイル群が作成された.

# tree -a
.
├── .htaccess
├── data
│     └── text
│            ├── FrontPage
│            ├── InterWikiName
│            ├── SideMenu
│            └── TextFormattingRules
├── hiki.cgi
├── hikiconf.rb
└── theme
       ├── hiki
       │     ├── README
       │     └── hiki.css
       └── hiki_base.css

ディレクトリ構成の変更とパーミッション設定

ディレクトリ構成は以下のようにする.

/home/itpass/hiki/cgi/      cgi 本体や設定ファイル, テーマを格納
                  data/     hiki のデータ (展開される場所)
                  cvsroot/  hiki のデータのリポジトリ

公開の際には, /home/itpass/hiki/cgi に対して /home/itpass/public_html/hiki というシンボリックリンクをはる. Web からは http://133.30.109.21/~itpass/hiki へと アクセスすることで Hiki ページを見ることが出来るようになる.

またパーミッション, 所有者, 所有グループは以下のようにする.

/home/itpass/hiki/          rwxrwsr-x itpass   itpass
                  cgi/      rwxrwsr-x itpass   itpass
                  data/     rwxrwsr-x www-data www-data
                  cvsroot/  rwxrwsr-x www-data www-data

作業例を以下に述べる. ただし, cvsroot に関しては別途 cvs コマンド から作成するため, 下記の [ITPASS2010]Hikiのページ毎の基本設定#cvsroot の作成 を参照のこと.

hikisetup で作成されたファイルの移動

$ cd /home/itpass/hiki
$ mkdir cgi

$ mv .htaccess hiki.cgi hikiconf.rb theme cgi/

$ chmod -R g+w cgi
$ chmod 2775 `find cgi/ -type d`

data ディレクトリのパーミッション設定

data ディレクトリ以下は www-data に書き込み/読み込み権限を渡した.

$ sudo chown -R www-data:www-data data
$ sudo chmod -R g+w data
$ sudo chmod 2775 `find data/ -type d`

public_html 以下からのシンボリックリンクの作成

$ cd /home/itpass/public_html
$ ln -s ../hiki/cgi hiki

CVS のインストール

CVS をシステムにインストールする. Debian の場合には cvs パッケージを インストールすればよい.

# apt-get install cvs

リポジトリの場所を問われた場合, 作成しないと答えた. (後で別途作成するため).

cvsroot の作成

Hiki のデータは CVS で管理する. ここでは CVS データを管理するための CVS レポジトリの作成を行う. 作成は以下のコマンドで可能である.

$ sudo cvs -d /home/itpass/hiki/cvsroot init

作成後, このディレクトリに関しても権限を www-data に渡した.

$ cd /home/itpass/hiki
$ sudo chown -R www-data:www-data cvsroot
$ sudo chmod 2775 `find cvsroot/ -type d`

cvsroot の中身のファイルに関してはグループ書き込み権限は不要である. (ディレクトリに対しては, 上記のようにグループ書き込み権限が必要である).

ファイルへのアクセス制御の設定

/usr/local/apache2/etc/httpd.conf の末尾に

<Directory "/home/itpass/public_html/hiki">
     AllowOverride FileInfo AuthConfig Limit Indexes Options=ExecCGI,FollowSymlinks
</Directory>

という記述があるかどうか確認した. 違っていたので書き換えた. (itpassの場合は既に [ITPASS2010]apache2のインストールと設定#設定ファイルの編集 で作業したはずなので確認するだけでよい)

CGI の基本動作のチェック

Apache を再起動 ([ITPASS2010]apache2のインストールと設定を参照)し,

https://133.30.109.21/~itpass/hiki

へアクセスし, トップページが見えることを確認した.

なお, この初回アクセス時に /home/itpass/hiki/data/ 以下に, cache, info.db, text 等のファイルが自動的に 作成されるはずである. これらに関するパーミッションも再度設定する.

$ cd /home/itpass/hiki
$ sudo chown -R www-data:www-data data
$ sudo chmod -R g+w data
$ sudo chmod 2775 `find data/ -type d`

RD 形式で記述するための作業

RD 形式で記述できるようにする.

/home/itpass/hiki/cgi/hikiconf.rb の末尾に

# RD 形式で記述するための設定
#   header_depth では '=' を <h2> にするよう設定
@style = 'rd+'
@options['rd.header_depth'] = 2

を追加する. header_depth では = を <h2> にするように設定した.

ファイルの書き換えが終われば変更作業は完了である.

https://133.30.109.21/~itpass/hiki

へアクセスしてみる. この際, 「Error! Please edit this page again.」 のようなメッセージが表示される場合には, 一度 data 領域以下を hikisetup による初期設定 の状態に戻す (data および data/backup 以外のファイルやディレクトリを消す) と良い.

当然ながら, まだ CVS 管理していないため, 消したデータは戻らないので, データを書き溜めた後にこれを行う際には注意せよ.

管理者用パスワードの設定

https://133.30.109.21/~itpass/hiki

へアクセスし, 右上の「管理」から環境設定ページへ移動し, 左側の「パスワード」から管理者用パスワードを設定する.

なお, 管理者のアカウント名は admin である. ここでパスワードを設定する と, 以後管理ページに移動するには右上の「ログイン」ボタンからログインす る必要がある. その際にはアカウント名 admin と設定したパスワードが必要 になる. ここで セッションがタイムアウトしたという意味の error が出た為すすめなくなった.

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Last modified:2011/11/18 17:44:59
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References:[[ITPASS2011]2011年度サーバ構築ログ]