[Memo2008][EPA]tako作業メモ(納多, 中本)(080307)

[Memo2008][EPA]tako作業メモ(納多, 中本)(080306) から続く.

昨日設定したディスクのパーティションに不都合があったため, パーティションの変更および伴う OS の再インストールと いくつかの初期設定を行いました.

OS のインストール

インストールディスクの起動

インストールディスクを挿入し, 電源を入れると

Press F1 for help, or ENTER to boot:

と表示されるので, 何も入力せずにそのまま「Enter」.

言語環境の設定

Choose language

インストール時に使用する言語を問われるので,

Japanese

を選択.

キーボード配置の選択

キーボード配置を問われるので,

日本 (106 キー)

を選択.

ネットワークの設定

ネットワークインターフェイス

使用するネットワークインターフェイスを問われるので,

eth1: Intel Corporation 82541PI Gigabit Ethernet Controller

を選択.

その後, 自動で DHCP によるネットワーク設定が始まるが, 失敗するようになっている.

ネットワークの設定方法

ネットワークの設定方法を問われるので,

ネットワークを手動で設定

を選択.

IP アドレス

IP アドレスを問われるので, tako 本体のテプラに書いてある IP アドレスを参照し,

133.30.109.21

を入力.

サブネットマスク

サブネットマスクを問われるので,

255.255.255.0

を入力.

ゲートウェイ

ゲートウェイを問われるので,

133.30.109.254

を入力.

ネームサーバアドレス

ネームサーバアドレスを問われるので,

133.30.109.30

を入力.

ホスト名

ホスト名を問われるので,

tako

を入力.

ドメイン名

ドメイン名を問われるので,

epa.scitec.kobe-u.ac.jp

を入力.

パーティショニング設定

パーティショニングの方法

ディスクのパーティショニング方法を問われる.

まず, 以前に設定されていたパーティションを削除する.

SCSI3 (0,0,0) (sda) - 500.1 GB ATA HDS725050KLA360

を選択 (どういうわけか, SCSI1 と SCSI2 は存在せず SCSI 3 と SCSI 4 が存在した) . 新しい空のパーティションテーブルを作成するか問われる.

はい

を選択.

SCSI4 (0,0,0) (sdb) - 500.1 GB ATA HDS725050KLA360

についても同様の操作を行う. 新しいパーティションテーブルを作成した後,

ガイド - ディスク全体を使う

を選択.

パーティションニングするディスクの選択

以下のように表示され, パーティショニングするディスクを問われる.

SCSI3 (0,0,0) (sda) - 500.1 GB
       基/論  500.1 GB     空き領域
SCSI4 (0,0,0) (sdb) - 500.1 GB
       基/論  500.1 GB     空き領域

「SCSI3 (0,0,0) (sda) - 500.1 GB」の下の「空き領域」の行を選択.

ディスクのパーティショニング

手動でパーティションを切る.

  • 空き領域の利用方法
    • 「新しいパーティションの作成」を選択
  • 新しいパーティションのサイズ
    • 「30 GB」を入力.
  • 新しいパーティションのタイプ
    • 「基本パーティション」を選択.
  • 新しいパーティションの場所
    • 「先頭」を選択.
  • パーティション設定
    • 以下に変更
      • マウントポイント: /
      • 起動フラグ: オン
    • 「戻る」を選択.
  • 上と同じ操作を繰り返す
    • スワップ
      • タイプ: 論理
      • サイズ: 「16 GB」(メモリが 8 GB になる予定のため)
      • 場所: 先頭
      • 設定
        • 利用方法: 「スワップ領域」
      • 「戻る」
    • /home
      • タイプ: 論理
      • サイズ: 「454.1 GB」(残り全部)
      • 場所: 先頭
      • 設定
        • マウントポイント: /home

最終的に以下のように表示された.

SCSI3 (0,0,0) (sda) - 500.1 GB
       1. 基本    30.0 GB B f ext3      /
       5. 論理    16.0 GB   f スワップ  スワップ
       6. 論理   454.1 GB   f ext3      /home
SCSI4 (0,0,0) (sdb) - 500.1 GB
       基/論  500.1 GB     空き領域

パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み

を選択.

ディスクへの変更の書き込み

ディスクに変更を書き込むか問われるので,

はい

を選択.

パーティションの初期化が行われるのでしばらく待つ.

時間の設定(UTC に設定しているか)

システムの時間を UTC に設定しているか問われるので,

はい

を選択.

root パスワードの設定

root のパスワードを問われるので, 適切なパスワードを入力する.

root パスワードの管理者は納多とする.

新しいユーザの作成

新しいユーザの本名の設定

新しいユーザの本名を問われるので, 適切な名前を入力する.

新しいユーザ名の設定

新しいユーザ名を問われるので, 適切なユーザ名を入力する.

新しいユーザのパスワードの設定

新しいユーザのパスワードを問われるので, 適切なパスワードを入力する.

ベースシステムのインストールをしばらく待つ.

ネットワークミラーの選択

インストールにネットワークミラーを使用するか問われるので,

はい

を選択.

Debian アーカイブミラーの国

ミラーの国を問われるので,

日本

を選択.

Debian アーカイブミラー

利用するミラーを問われるので,

ftp.jp.debian.org

を選択.

HTTP プロキシの情報

使用する HTTP プロシキを問われるが, 使用しないので入力欄は空のまま

続ける

を選択.

Debian パッケージ利用調査

Debian パッケージ利用調査に参加するか問われるが,

いいえ

を選択.

インストールするソフトウェアの選択

インストールするソフトウェアを問われるが, デフォルトでは

  • デスクトップ環境
  • 標準システム

が選択されている. そのまま

続ける

を選択.

ハードディスクへの GRUB ブートローダーのインストール

GRUB をインストールするか問われるので,

はい

を選択.

インストール完了

インストールが完了したら, CD を取り出し

続ける

を選択.

自動的に再起動が行われる.

最初の再起動後の注意

CUI のログイン画面

tako login:

が表示されると画面が約 1 秒おきに数回明滅し,

Failed to start the X server (your graphical interface).
It is likely that it is not set up correctly.
Would you like to view the X server output to diagnose the problem?

と表示された. X の吐いたログを見るか問われている. 「Yes」「No」どちらを選択しても CUI のログイン画面に辿り着ける (なお, 「Yes」を選択した場合は, ログが表示された後, さらに詳しいログを見るかどうか問われる).

以下が表示される.

The X server is now disabled.
Restart GDM when it is configured correctly.

「Ok」を選択.

CUI のログイン画面になった. X の設定を行うまでは CUI 環境で作業することにする.

sudo の設定

作業ユーザの追加

後で gate-touroku-system によってユーザ管理を行うため, gate-touroku-system に登録されていると衝突しない ユーザ ID, ユーザ名を作業ユーザとして登録する.

# adduser --uid 40001 chikuwa1  # 納多用
# adduser --uid 40002 chikuwa2  # 中本用

もし, インストール時に一般ユーザを登録していた場合は, ユーザ ID の衝突などを避けるためにも削除することが望ましい.

一般ユーザが root 権限を得られるようにするため, sudo の設定を行う.

/etc/sudoers の編集

root でログインし, 以下のコマンドを入力する.

# visudo

GNU nano が立ち上がる.

文末に以下を追加する. 以下, ユーザ名 hoge の場合である.

hoge ALL=(ALL) ALL

追加後, 保存しようとすると

/etc/sudoers.tmp

に書き込むか問われるが, 書き込む.

nano を終了.

ここで,

# ls -a /etc

と入力すると, /etc には sudoers.tmp という名前のファイルは存在しないことが確認される.

先ほど書き込んだ内容は, 実は /etc/sudoers に書き込まれており,

# less /etc/sudoers

で確認できる.

root になれるかの確認

root 権限を持てるようになった一般ユーザでログインし, 以下を入力する.

$ sudo -s

root になれた.

X の設定

GUI 環境で作業するようにするため, X の設定を行う.

まずは root 権限を得る.

$ sudo -s

次に, 以下のコマンドを入力する.

# export LANG=C
# dpkg-reconfigure xserver-xorg

すると, X の設定画面が表示される.

VGA ドライバとして何を選択するのかを問われるので,

vesa

を選択する.

その後, 以下を入力して再起動すると,

# shutdown -r now

GUI のログイン画面が立ち上がる.

不要なネットワークサービスの停止

  • /etc/init.d/ 以下のネットワークサービスの停止

exim4 の再設定を行う.

# export LANG=C
# dpkg-reconfigure exim4-config

設定画面で local delivery only のみになっていることを確認. 他はデフォルトのままにする.

  • その他の /etc/init.d 以下から起動されるネットワークサービスの停止
# cd /etc/rc2.d
# update-rc.d -f portmap remove
# /etc/init.d/portmap stop
# update-rc.d -f hplip remove
# /etc/init.d/hplip stop
# update-rc.d -f bittorrent remove
# /etc/init.d/bittorrent stop
# update-rc.d -f cupsys remove
# /etc/init.d/cupsys stop
# update-rc.d -f nfs-common remove
# /etc/init.d/nfs-common stop
  • /usr/sbin/inetd によって起動されるネットワークサービスの停止

/etc/inetd.conf を編集して不必要なサービスが上がらないようにする.

# vi /etc/inetd.conf

全てコメントアウトし, inetd のプロセスを再起動する.

# /etc/init.d/openbsd-inetd restart

起動するインターネットサービスがないと怒られる (当たり前).

APT の設定修正

apt-line の修正を行う.

# mv /etc/apt/sources.list /etc/apt/sources.list.org
# vi /etc/apt/sources.list

以下を入力する.

deb http://cdn.debian.or.jp/debian etch main contrib non-free
deb-src http://cdn.debian.or.jp/debian etch main contrib non-free

deb http://security.debian.org/ etch/updates main contrib non-free
deb-src http://security.debian.org/ etch/updates main contrib non-free

リストの更新を行う.

# apt-get update

ついでに upgrade を行う.

# apt-get upgrade

時刻の設定

コンピュータ内の時刻を定常的に正しくしておくための設定を行う.

ntpdate パッケージのインストール

ntpdate パッケージをインストールする.

# apt-get install ntpdate

時刻の修正(手動)

以下のコマンドで時刻を修正.

# /usr/sbin/ntpdate-debian

下記のように date コマンドで時刻が正しくなっていることを確認.

# date
Fri Mar  7 22:21:01 JST 2008

CRONの設定

次に, 上記のような時刻修正コマンドを毎日実行するための設定を行う.

# vi /etc/cron.daily/ntpdate

この ntpdate ファイルには以下のように書き込む.

#!/bin/sh
/usr/sbin/ntpdate-debian > /dev/null 2>&1

最後に, このファイルのパーミッションを以下のように設定.

# chmod 755 /etc/cron.daily/ntpdate