[Memo2008][EPA]ika構築作業ログ2(塩原,島津)

  • 以下は gate-toroku-system の構築作業ログである.

1017(金)

gate-toroku-system のソースを取得

gate-toroku-system のソースは EPA サーバ(tako)の以下のパスに置かれている. ここからソースを入手し, /home/gate 以下に置く.

/home/gate/gate-toroku-system.tar.gz

必要なソフトウェアのインストール

まず, gate に必要なパッケージをインストールする. 以下の 2 行を /etc/apt/sources.list に追加.

deb http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou stable/
deb-src http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/Linux/debian-dennou stable/

その後, 以下のコマンドで, 必要なパッケージをインストールする.

# apt-get update
# apt-get install perl-suid rsync wget htroff cvs
# apt-get install libjcode-pm-perl
# apt-get install libcrypt-passwdmd5-perl
# apt-get install libdatetime-perl
# apt-get install libdatetime-format-strptime-perl

以上の 5 つのパッケージは以前行った[[EPA2008]導入されている debian パッケージの引き継ぎ]の際にインストース済み.

作業用アカウントの作成

今回は既に gate-toroku-system ソースの置き場として作成済みだが, 本来はこの段階で, gate-toroku-system 管理アカウント gate を作成する. ユーザ ID は 1 -- 999 の間(システムユーザ領域)に設定する.

# adduser --uid 500 --disabled-password gate

この時, フルネームを「Administrator of gate-toroku-system」と入力.

gate グループに gate 開発メンバーを加える.

# vigr

gate:x:500:morikawa,murashin,uwabami,noda,tnyorai

# vigr -s

gate:!::500:morikawa,murashin,uwabami,noda,tnyorai

gate ユーザへのメールの転送

/home/gate/.qmail に gate 管理者のメールアドレスを書き込む.

# vim /home/gate/.qmail

&morikawa_at_gfd-dennou.org
&murashin_at_gfd-dennou.org
&uwabami_at_gfd-dennou.org
&noda_at_gfd-dennou.org
&tnyorai_at_gfd-dennou.org

gate-toroku-system ソースの展開

gate-toroku-system のソースを取得 で取得した ソースを展開する.

$ cd /home/gate
$ tar xvfz gate-toroku-system.tar.gz
$ cd gate-toroku-system

gate-toroku-system の設定ファイルを編集

  • include/gate.conf

$DBSERVER が以下のようになっていることを確認.

# データベースサーバ (CGI が動作するホスト)
#
#   個々のマシンが、「自身がデータベースサーバであるか」といったことにも
#   使用するため、データベースサーバ内で "hostname -f" で得られる
#   結果と同じになっている必要があります。

        $DBSERVER = "ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp";

gate-toroku-system CGI を動作させるための apache2 設定

CGI の動作に関して, apache2 の設定について確認. apache2 の設定ファ イルは /usr/local/apache2/conf/httpd.conf である.

  • apache を動作させるユーザ, グループ

    User www-data
    Group www-data 

    gate.conf における $CGIUSER に指定されているユーザ

    $CGIUSER = "www-data"; 

以上 2 つが一致していることを確認.

  • gate システム用 CGI 置き場

インストール先は /usr/local/gate/lib/cgi-bin とし,

そこに置かれたファイルのシンボリックリンクを
/usr/local/apache2/cgi-bin/ に置く.

  $BASEDIR = '/usr/local/gate';           # Debian 化されたら /usr
  $CGIBINDIR = "$BASEDIR/lib/cgi-bin";
  • /usr/local/apache2/cgi-bin/ の CGI が動作するために

    /usr/local/apache2/cgi-bin/ 以下の CGI が動作するために, httpd.conf で以下のように記述されていることを確認.

    <Directory "/usr/local/apache2/cgi-bin/">
        AllowOverride AuthConfig Limit
        Options ExecCGI FollowSymLinks IncludesNoExec
    </Directory>

make とインストール

  • 以下のコマンドを実行

    # su gate
    $ cd ~gate/gate-toroku-system/
    $ perl ./config.pl
    $ make
    
    $ exit
    
    $ sudo -s
    # cd ~gate/gate-toroku-system
    # make install

実行ファイルや man 用ファイル, HTML ファイルは /usr/local/gate 以下にインストールされる.

cgi のシンボリックリンク作成

/usr/local/gate/lib/cgi-bin 以下にインストールされた cgi の シンボリックリンクを /usr/local/apache2/cgi-bin 以下に作成.

# cd /usr/local/apache2/cgi-bin
# ln -s ../../gate/lib/cgi-bin/gate-*.cgi .

インストールした実行ファイルへのパスの設定

インストールした gate-toroku-system の実行ファイル群へパスを通す.

[EPA2008]パスの設定 <一般ユーザ用コマンドのパス> /usr/local/gate/bin を, <システム管理用コマンドのパス> /usr/local/gate/sbin を追加.

インストールしたマニュアルへのパスの設定

/etc/manpath.config に以下の行を追加する. 詳しくは [EPA2008]パスの設定#man 関連のパスの設定 を参照のこと.

MANDATORY_MANPATH                             /usr/local/gate/man/ja
MANPATH_MAP        /usr/local/gate/bin        /usr/local/gate/man/ja
MANPATH_MAP        /usr/local/gate/sbin       /usr/local/gate/man/ja
MANDB_MAP          /usr/local/gate/man/ja     /usr/local/gate/man/ja

Web インターフェースのチェック

<URL:https://ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp/~gate/> にアクセスし, gate 登録システムのインデックスページが見えるかチェックする. また, そのページからリンクされている [個人申請] などに移動し, CGI が動作していることをチェック.

ユーザの作成

登録によってユーザを登録し, 動作をチェックする.

ユーザデータベースのコピー

今回は, これまで使用していたホスト (tako) から新たに構築している

ホスト (ika) へユーザデータベースをコピーする.

認証の設定

EPA サーバは公開鍵認証によるログインのみ 許可するため, tako で作成した公開鍵を ika に登録する.

/etc/ssh/sshd_config 内の

PermitRootLogin forced-commands-only

PermitRootLogin yes

に書き換え, その後

# /etc/init.d/ssh restart

として設定を反映させる.

/home/gate/userdb 以下のコピー

tako 内の /home/gate/userdb を ika 内の /home/gate/userdb に コピーする. コマンドでコピーが可能である.

tako# rsync -n -av --delete /home/gate/userdb/ ika:/home/gate/userdb/

で動作チェックの後,

tako# rsync -av --delete /home/gate/userdb/ ika:/home/gate/userdb/

を行う.

認証を元に戻す

認証の設定 にて行った設定を元に戻す.

具体的には以下のとおり. /etc/ssh/sshd_config 内の

PermitRootLogin forced-commands-only

PermitRootLogin no

に書き換え, その後

# /etc/init.d/ssh restart

として設定を反映させる.

/etc/shadow のコピー

移行作業の際に大量のメールが送信されないよう, 先に tako の /etc/shadow の一部を ika の /etc/shadow にコピーする.

gate-toroku-system で管理されるユーザは UID 1000 〜 29999 までであるため, tako の /etc/passwd 内でユーザ名と UID とを比較することで コピーすべきユーザを調べた後, tako 内の /etc/shadow を開き, gate-toroku-system で管理されるユーザのエントリのみ ika 内の /etc/shadow にコピーする.

(2) 最初の保証人ユーザ作成

[個人申請] を参照し, 'tnyorai1'の登録申請を行なう. 保証人は先につくったユーザ"gate"として登録.

/home/gate/userdb/pending の下に登録者のデータベースファイル (申請ログイン名がついたファイル) が生成されているのを確認.

登録申請の認証を行うために保証人"gate"の登録システム用パスワードを設定する. gate ユーザの権限で以下のコマンドを実行.

# su gate
$ cd 
$ htpasswd -c ~gate/.gate gate 

ここで設定したパスワードを用いてユーザ "gate" として保証人の ( [ユーザ登録承認] を用いる ) 承認を行なう. /home/gate/userdb/stable に承認されたユーザのデータベースファ イルが移動しているのを確認.

gate-sys.conf の $USE_DAEMON が以下のように設定されている場合,

$USE_DAEMON = 1;                # 1 がデーモンモード, 0 がクロン

承認時に以下のような警告メッセージが表示される. これは下記の デーモンモードでの運用 で解消されるはずなのでほっておく.

/usr/local/gate/bin/gate-user-accept: To localhost, connect failed:
   Connection refused at /usr/local/gate/lib/gate-common.pl line ....

アカウント生成

/home/gate/userdb の中にあるデータベースファイルをシステムに反映させるために ルートで /usr/local/gate/lib/gate-daily を起動する.

# perl /usr/local/gate/lib/gate-daily

/etc 内に存在する passwd, group, shadow, sudoers ファイルが更新され, それぞれ .bk を付加した名前の バックアップ ファイルが生成される. これらの変更点を確認し, 登録した ユーザの情報が新たに書き込まれていることを確認.

また /home には /home/gate/userdb 以下に存在するユーザのディレクトリが できているのを確認.

デーモンモードでの運用

ユーザ, ホストのデータベースをシステムに反映させる方法として デーモン モードとクロンモードがある. ika ではデーモンモードで運用する.

  • gate-sys.conf の設定

    /etc/gate/gate-sys.conf 中の $USE_DAEMON 変数が 1 というのを確かめる.

    $USE_DAEMON = 1; 
  • gate-toroku-system 用のポートの作成

    /etc/inetd.conf に以下の一行を付け足す.

    gate stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd /usr/local/gate/lib/gate-daily -N
  • ポート番号の設定

    /etc/services に以下の行を付け足す.

    gate              8888/tcp          # gate-toroku-system
  • TCP wrappers によるセキュリティ強化
TCP wrappers を使用して, アクセスを登録サーバからのものに限定する.


 * /etc/hosts.deny の編集

   /etc/hosts.deny に以下の一行を追加し, 全てのホストからの 
   gate ポートへのアクセスを拒否する.

     gate-daily: ALL

 * /etc/hosts.allow の編集

   /etc/hosts.allow に以下の一行を追加し, 登録サーバ自身からの
   アクセスのみは受け付けるようにする.

     gate-daily: 127.0.0.1

 /etc/hosts.deny と /etc/hosts.allow の設定に間違いがないことを確認す
 る. 

   # tcpdmatch gate-daily joho01 

 結果, access: denied と表示されればアクセスが正常に拒否されている.
 次に, 登録サーバ自身からのアクセスは受け付けられているか確認する.

   # tcpdmatch gate-daily localhost

 結果, access: granted と表示される.
  • inetd を再起動

    # /etc/init.d/openbsd-inetd restart
  • 確認

    CGI からユーザの申請および認証を行う. 認証して数分後に /etc 以下のシステムファイルが更新される.

gate-toroku-system の動作確認

ika にて以下のコマンドを実行する

# perl /usr/local/gate/lib/gate-daily

以下のファイルが生成されているか確認

  • /etc/passwd
  • /etc/shadow
  • /etc/group
  • /etc/sudoers

gate-toroku-system ソースの移動

インストールが完了したら, ソースを移動すること.

$ cd /home/gate
$ mv gate-toroku-system gate-toroku-system_2008-10-17
                                           ^^^^^^^^^^
                                           インストールした日付

ezmlm を使う場合の設定

gate-db-to-ezmlm の設定

/usr/local/gate/bin/gate-db-to-ezmlm を以下のように変更する.

  • 変更前

    ##############################################
    #
    # 0. 実行ファイル, ドメインの指定
    #
    $domainname='gfd-dennou.org';
    
    $ezmlmlist='/usr/bin/ezmlm-list';
    $ezmlmsub='/usr/bin/ezmlm-sub';
    $ezmlmunsub='/usr/bin/ezmlm-unsub';
    
    #
    # 0. エラー処理
  • 変更後

    ###############################################
    #
    # 0. 実行ファイル, ドメインの指定
    #
    #$domainname='gfd-dennou.org';
    $domainname='epa.scitec.kobe-u.ac.jp';
    
    
    #$ezmlmlist='/usr/bin/ezmlm-list';
    #$ezmlmsub='/usr/bin/ezmlm-sub';
    #$ezmlmunsub='/usr/bin/ezmlm-unsub';
    $ezmlmlist='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-list';
    $ezmlmsub='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-sub';
    $ezmlmunsub='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-unsub';
    
    #
    # 0. エラー処理
Last modified:2008/10/22 20:05:38
Keyword(s):
References:[[EPA2008]2008年度後期サーバ構築ログ]