[Memo2008][EPA]ika構築作業ログ(北野,須賀)

Mail サーバ (smtp, pop) のインストールと設定について記します. サーバソフトには Qmail (smtp), Qpopper (pop) を用います. メーリングリスト運用のためのソフトウェアとして, Ezmlm を用います.

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qmailのインストールと設定

qmail 1.03 のインストールと設定を行う.

ソースの取得とコンパイル

ディレクトリを作成する.

# mkdir /var/qmail

ユーザ・グループの追加

# groupadd -g 200 nofiles
# adduser --system --ingroup nofiles --home /var/qmail/alias alias
# adduser --system --ingroup nofiles --home /var/qmail qmaild
# adduser --system --ingroup nofiles --home /var/qmail qmaill
# adduser --system --ingroup nofiles --home /var/qmail qmailp
# groupadd -g 201 qmail
# adduser --system --ingroup qmail --home /var/qmail qmailq
# adduser --system --ingroup qmail --home /var/qmail qmailr
# adduser --system --ingroup qmail --home /var/qmail qmails

ソース, glib 2.3.1 以降用のパッチの取得と展開

# cd /usr/local/src
# wget ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/mail/qmail/qmail-1.03.tar.gz
# tar xvfz qmail-1.03.tar.gz
# wget http://www.stackasterisk.jp/tech/systemConstruction/qmail01/qmail-glibc.patch
# wget http://www.ksknet.net/sample/qmail-date-localtime.patch

さらに, qmail-localに対するパッチが存在しなかったので, <URL:http://www.ornl.gov/its/archives/mailing-lists/qmail/2000/10/msg00696.html> を参考にして qmail-local.c の該当場所を直接 vi などで変更する.

それから存在しないユーザ宛のメールを受け取らないようにするパッチqmail-realrcptto を取得.

# wget http://code.dogmap.org./qmail/qmail-1.03-realrcptto-2006.12.10.patch

パッチ当てとコンパイル, チェックなど

# cd qmail-1.03
# patch  < ../qmail-glibc.patch
# patch -p1 < ../qmail-date-localtime.patch 
# patch -p1 < ../qmail-1.03-realrcptto-2006.12.10.patch
(# patch  < ../qmail-local.patch は直接変更したので省略)
# make
# make man
# make setup
# make check

エラーが出なければOK.

設定

# ./config

このスクリプトは, DNSを使って制御ファイルに以下の情報を書く.

/var/qmail/control/defaulthost        ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp
/var/qmail/control/defaultdomain      epa.scitec.kobe-u.ac.jp
/var/qmail/control/locals             localhost
                                      ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp
/var/qmail/control/me                 ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp
/var/qmail/control/plusdomain         ac.jp
/var/qmail/control/rcpthosts          localhost
                                      ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp

正しく上の情報が書かれていることをcat(1)で確認. 例:

# cat /var/qmail/control/me
ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp

メールの容量制限をする. 以下のように設定することで, 100MB 以上の サイズのメールは拒否される.

# echo 100000000 >> /var/qmail/control/databytes
# chmod 644 /var/qmail/control/databytes

MX (epa.scitec.kobe-u.ac.jp) が向いている場合には以下のようにする.

# echo epa.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/locals
# echo epa.scitec.kobe-u.ac.jp >> /var/qmail/control/rcpthosts
# chmod 644 /var/qmail/control/defaulthost

しばらくは ahs.scitec.kobe-u.ac.jp のメールも自分宛として受け取る.

# echo ika.ahs.scitec.kobe-u.ac.jp >> locals
# echo ahs.scitec.kobe-u.ac.jp     >> locals
# echo ika.ahs.scitec.kobe-u.ac.jp >> rcpthosts
# echo ahs.scitec.kobe-u.ac.jp     >> rcpthosts

また aoe.scitec.kobe-u.ac.jp , cps.scitec.kobe-u.ac.jp のメールも受け取るようにする.

# echo ika.aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> locals
# echo aoe.scitec.kobe-u.ac.jp     >> locals
# echo ika.aoe.scitec.kobe-u.ac.jp >> rcpthosts
# echo aoe.scitec.kobe-u.ac.jp     >> rcpthosts

# echo ika.cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> locals
# echo cps.scitec.kobe-u.ac.jp     >> locals
# echo ika.cps.scitec.kobe-u.ac.jp >> rcpthosts
# echo cps.scitec.kobe-u.ac.jp     >> rcpthosts

これらの情報は qmail-showctl(8) で確認できる.

システムのメールアドレスの転送先を設定する.

root 宛のメールをフォワードする先に epaadmin を指定する. gate の設定がまだで epaadmin のアドレスがない場合は 管理者らのアドレスを記入する.

なお, "_at_" は "@" に読み替えること.

# cd /var/qmail/alias
# echo '&epaadmin_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp' > .qmail-root
# echo '&root' > .qmail-postmaster
# echo '&root' > .qmail-mailer-daemon
# echo '&root' > .qmail-bin
# echo '&root' > .qmail-daemon
# echo '&root' > .qmail-games
# echo '&root' > .qmail-ingres
# echo '&root' > .qmail-nobody
# echo '&root' > .qmail-sys
# echo '&root' > .qmail-uucp
# echo '&root' > .qmail-mail
# chmod 644 .qmail-*

インストールした実行ファイルへのパスの設定

インストールした qmail の実行ファイル群へパスを通す.

[EPA2008]パスの設定 <一般ユーザ用コマンドのパス> /var/qmail/bin を追加する. (システム用コマンドも一般ユーザ用コマンドと同じ場所に インストールされているため, システム用コマンド用の設定を 別途行う必要は無い).

インストールしたマニュアルへのパスの設定

/etc/manpath.config に以下の行を追加する. 詳しくは [EPA2008]パスの設定#man 関連のパスの設定 を参照のこと.

MANDATORY_MANPATH                  /var/qmail/man
MANPATH_MAP        /var/qmail/bin  /var/qmail/man
MANDB_MAP          /var/qmail/man  /var/qmail/man

メールの配送先を設定

/etc/profileに以下を追記

MAIL="$HOME/Mailbox"
MAILDROP="$HOME/Mailbox"
export MAIL MAILDROP

/etc/csh.cshrcに以下を追記

setenv MAIL $HOME/Mailbox
setenv MAILDROP $HOME/Mailbox

/etc/zsh/zshenvに以下を追記

export MAIL="$HOME/Mailbox"
export MAILDROP="$HOME/Mailbox"

起動する

# cp /var/qmail/boot/home /var/qmail/rc

Debian の qmail パッケージから起動スクリプトを持って来て, 大幅に書き換 えたものが qmail から入手できる. これを以下のように /etc/init.d/qmail に置いてパーミッションを設定する.

# wget http://epa.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/epa/qmail/qmail
# cp qmail /etc/init.d/
# chown root:root /etc/init.d/qmail
# chmod 755 /etc/init.d/qmail

以下のコマンドで各 /etc/rc.X ディレクトリからシンボリックリンクを貼る.

# update-rc.d qmail defaults

これで, それぞれのランレベルでスクリプトへのリンクが生成される.

qmailを起動する.

# /etc/init.d/qmail start

配送テスト

qmail-1.03: 配送テスト に従い, 配送テスト (ローカル配送, リモート送り出しテスト) を行う.

[テスト 1] ローカル配送テスト part1

自分に送ってみる. hoge は自分のユーザ名に変え, 以下のコマンドを実行する. ~hoge/Mailbox にメールが送られることを確認.

$ echo to: hoge | /var/qmail/bin/qmail-inject 

[テスト 2] ローカル配送テスト part2

存在しない宛先に送ってみる. バウンスメールが~hoge/Mailbox に送られてく るのなら OK.

$ echo to: nonexistent | /var/qmail/bin/qmail-inject 

ここで, ヘッダのタイムゾーンが -0000ではなくて+0900になっていることを確認しておく. そうなっていないときには, qmail-date-localtime.patchが正しく当たっていない可能性がある.

[テスト 3] リモート送り出しテスト

他のホスト上のアカウントへ送ってみる. 届いていれば OK . 届かなければ, /var/log/syslog を参照して原因を追求する.

$ echo to: hoge_at_gfd-dennou.org | /var/qmail/bin/qmail-inject

作業ログにおける注意: スパム対策のため, 実在のアドレスをそのまま作業ログに記入しないこと. 書く必要がある場合は関係者が分かる範囲で書き換えること.

sendmail の「置き換え」

qmail 1.03: sendmailをqmailへ置き換える, および qmail 1.03: sendmailをシステムから削除する方法 に従う.

ただし, sendmail ではなく, exim がインストールされている場合は, exim を無効にする.

まず, exim4 が起動している場合は停止する.

# /etc/init.d/exim4 stop

exim のブートスクリプトは, /etc/init.d/exim4 で, これに /etc/rc[2-5].d/S20exim, /etc/rc{1,6}.d/K20exim からリンクが張られてい る. これを無効にする.

# chmod 000 /etc/init.d/exim4
# mv /etc/init.d/exim4 /etc/init.d/exim4.bak
# update-rc.d exim4 remove

cron から exim が呼び出される処理を無効にする. /etc/cron.daily/exim4-base の先頭の方に次の行を書き足す. 3 行目の [ と ! の間にはスペースがあることに注意. 詰めて書いてはいけない (man [(1)). (「[」と「と」, 「と」と「!」の間にスペースを入れた)

#!/bin/sh
# by Yasuhiro MORIKAWA, 2007-08-10. We need not exim.
if [ ! -f /etc/exim.conf ]; then
  exit 0
fi

これで, /etc/cron.daily/eximは, /etc/exim.confが存在しない場合には何も せず終了するようになる.

そして, sendmailを置き換える.

# chmod 000 /usr/lib/sendmail
# chmod 000 /usr/sbin/sendmail

# mv /usr/lib/sendmail /usr/lib/sendmail.bak
# mv /usr/sbin/sendmail /usr/sbin/sendmail.bak

# ln -s /var/qmail/bin/sendmail /usr/lib/sendmail
# ln -s /var/qmail/bin/sendmail /usr/sbin/sendmail

次のコマンドでexim4関係のパッケージをholdして, 更新されないようにする.

# echo exim4 hold | dpkg --set-selections
# echo exim4-base hold | dpkg --set-selections
# echo exim4-config hold | dpkg --set-selections
# echo exim4-daemon-light hold | dpkg --set-selections

Debian パッケージの枠組で cron と exim4 (MTA なら何でもよい) は依存関 係があるので, exim4 を消してしまうと cron が利用するメールサーバが Debian パッケージの枠組内では存在しないと認識されてしまう. そのため, exim4 を消さずにあえて残している.

smtp(仮)

後で tcpserver をインストールするので, 最終的にこの設定は不要にな る. とりあえず受信テストのために以下のように inetd を設定する. (とりえあず, をとりあえずに変更した)

/etc/inetd.conf に以下を追加.

smtp stream tcp nowait qmaild /var/qmail/bin/tcp-env tcp-env /var/qmail/bin/qmail-smtpd

/etc/inetd.conf を読み直させるために次を実行する.

# /etc/init.d/openbsd-inetd restart

テストには他のホストから自分のメールアドレスに宛てて送ってみる. 参考: <URL:http://man.qmail.jp/jinstall/test.receive.html>

参考資料

tcpserverのインストールと設定

smtp サービスを提供する上で, tcpserver 越しに qmail-smtpd を動かすため, tcpserver をインストールする. tcpserver はデータベースを持っており, 大規模, 複雑な接続制御が高速に行える.

参考: <URL:http://www.emaillab.org/djb/tcpserver/whatis.html>

inetd からの qmail 起動を停止

テストのために記述していた /etc/inetd.conf の smtp で始まる行をコメントアウトする. そして, inetdを再起動.

# /etc/init.d/openbsd-inetd restart

smtp ポートを listen しているプログラムがないことを確認する.

# netstat -l

ソースの取得と展開, パッチ当てとmake

参考: <URL:http://cyberam.dip.jp/linux_server/mail/qmail_main.html>

# wget http://tools.qmail.jp/ucspi-tcp/ucspi-tcp-0.88.tar.gz
# wget http://cr.yp.to/ucspi-tcp/ucspi-tsp-0.88.tar.gz
(1 つ目がつながりにくい場合は2 つ目でする.)
# wget http://qmail.org/moni.csi.hu/pub/glibc-2.3.1/ucspi-tcp-0.88.errno.patch
# tar xfz ucspi-tcp-0.88.tar.gz
# cd ucspi-tcp-0.88
# patch  -p1 < ../ucspi-tcp-0.88.errno.patch

インストール先を /usr/local/ucspi-tcp に変更. すなわち, conf-home の一行目を /usr/local/ucspi-tcp に書き換える.

# make
# make setup check

インストールした実行ファイルへのパスの設定

インストールされた tcpserver の実行ファイル群へパスを通す.

[EPA2008]パスの設定 <一般ユーザ用コマンドのパス> /usr/local/ucspi-tcp/bin を追加する. (システム用コマンドも一般ユーザ用コマンドと同じ場所に インストールされているため, システム用コマンド用の設定を 別途行う必要は無い).

起動テスト

使いかたは

# tcpserver

とすると出力される. 詳しくは <URL:http://cr.yp.to/ucspi-tcp/tcpserver.html> に書いてある.

qmaildのUID, nofilesのGIDを確認.

$ id qmaild
uid=111(qmaild) gid=200(nofiles) groups=200(nofiles)
(uidの数字は表示されたものに従い 106 を 111 に変更した)

以下を実行し, tcpserverを起動.

# tcpserver -u xxxx -g yyyy 0 smtp /var/qmail/bin/qmail-smtpd &

ここで, xxxx は qmaild の UID, yyyy は nofiles の GID である.

メール受信テストを [EPA2008]qmailのインストールと設定#smtp(仮) のところでやったようにやってみる. すなわち, 他のホストから自分のメールアドレスに宛ててメールを送ってみる.

起動スクリプト作成

起動スクリプトを /etc/init.d/tcpserver に作成する. 中身は tcpserver 起動スクリプト を参照のこと.

# cd /etc/init.d/
# touch tcpserver
# chown root:root tcpserver
# chmod 755 tcpserver
# vi tcpserver

編集後, update-rc.d スクリプトでランレベルごとの設定を 行う.

# update-rc.d tcpserver defaults

ホスト制限設定

smtp 中継を許可するホストを指定する. <URL:http://man.qmail.jp/faq/faq5.html#5.4.> を参考にホストリストファイル tcp.smtp を作成し, そのファイルを 元に CDB データベースファイルを作成する.

今回は /usr/local/ucspi-tcp 以下に etc ディレクトリを作成し, その 中にこれらのファイルを作成する.

# mkdir /usr/local/ucspi-tcp/etc
# cd /usr/local/ucspi-tcp/etc

tcp.smtp を書く. 例えば, 133.30.109.XX という IP アドレスのホスト からの smtp 中継を許可するためには, この 1 行目のように書く. 2 行目の 127. はローカルホストを指す. これは常に書くこと.

133.30.109.XX:allow,RELAYCLIENT=""
127.:allow,RELAYCLIENT="" 

1 行目の 133.30.109.XX は後で設定確認するための作業用である. 作業者がアカウントを持つ他のマシンの IP アドレスを記入する.

次に以下のコマンドを実行する. tcp.smtp を元に tcp.smtp.cdb ができる.

# tcprules tcp.smtp.cdb tcp.smtp.tmp < tcp.smtp

tcpserver 起動スクリプト /etc/init.d/tcpserver の起動行は以下を元に書き直す.

/usr/local/bin/tcpserver -v -x /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp.cdb -u xxxx -g yyyy 0 smtp /var/qmail/bin/qmail-smtpd 2>&1 | /var/qmail/bin/splogger smtpd 3 &

xxxx は qmaild の UID. yyyy は nofiles の GID である.

修正された起動スクリプトは tcpserver 起動スクリプト修正版 においてある

追加された部分を説明すると -x /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp.cdb はデー タベースファイル /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp.cdb を参照させるための 設定である. また, 接続の記録を取るために -v オプションと splogger へ の受け渡しが記述されている.

ホスト制限確認

tcpserver プロセスを再起動する.

# /etc/init.d/tcpserver restart

先ほど /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp に書いた IP アドレス (ここでは, 133.30.109.XX) を持つパソコンから telnet でアクセスし, メールサーバ以外のホストへのメール送信を試みる. (下記のコマンドについては <URL:http://man.qmail.jp/jinstall/test.receive.html> 参照). プロンプト入力時には, 左端に '>' を記してある. 実際には表示されない.

% telnet ika.ahs.scitec.kobe-u.ac.jp 25
Trying 133.30.109.XX...
Connected to ika.ahs.scitec.kobe-u.ac.jp.
Escape character is '^]'.
220 ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp ESMTP
> helo dude
250 domain
> mail <hoge1_at_epa.scitec.kobe-u.ac.jp>
250 ok
> rcpt <hoge2_at_gfd-dennou.org>   # <- 実在のアドレスへ
(アドレスを, <>で囲むのを忘れずに)
250 ok
> data
354 go ahead
> Subject: testing
> 
> This is a test.
> .
250 ok 812345679 qp 12345
> quit
221 domain
Connection closed by foreign host.
%

このメールが届くことを確認すること. 次に, /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp に記述されていない他のホストから同様 の作業を行う. この際には rcpt <hogehoge_at_gfd-dennou.org> を入力した段階で

553 sorry, that domain isn't in my list of allowed rcpthosts (#5.7.1)

というエラーメッセージが返り, メールの送信を拒絶されるはずである. そう ならない場合, ホスト制限がうまく動作していないことになるため, ホスト制限設定 から作業をやり直し, ホスト制限 が行われていることを確認すること.

先程, 作業用に使用していた設定 (tcp.smtp の 1 行目) はもう不要なので削除する. 構成員がこのサーバを SMTP サーバーとして使用する場合は, 接続を許可する IP のリストを書き加えること.

もう一度以下のコマンドを実行して. tcp.smtp.cdb を書き換える.

# tcprules tcp.smtp.cdb tcp.smtp.tmp < tcp.smtp

先程までメールを送れたマシン (IP: 133.30.109.XX) からメールが送れなくなっていることを確認.

ホスト制御データベース更新スクリプト

tcprules などのコマンドを覚えておくのは面倒なので, /usr/local/ucspi-tcp/etc/ 以下に更新スクリプト を置いてある. tcprules を覚えているというのであれば, 以下は必要ない.

/usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp を更新後は

$ /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp_smtp_update.sh update

でデータベースファイルが更新され, tcpserver プロセスが再起動する.

上のスクリプトを実行する.

# /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp_smtp_update.sh update

以下のように表示されれば成功.

Updating /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp.cdb using /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp
/usr/local/ucspi-tcp/bin/tcprules /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp.cdb /usr/local/ucspi-tcp/etc/tcp.smtp.tmp
/etc/init.d/tcpserver restart
Restarting tcpserver
Stopping smtp server: tcpserver
Starting smtp server: tcpserver

Update is successful.

更新したデータベースの内容に応じて正しくメールが送れていることを確認できたら OK.

qpopperのインストールと設定

APOP サービスを提供するため, qpopper をインストールする.

4 回生による新 ika 構築にむけての覚書

これまでのところ, EPA サーバを POP サーバとして 利用している人は皆無らしいため, 使いたいという人がでるまで, POP は休止しておく (実際には, 単に 新 ika からはインストールしない) のが良いかもしれない.

ソースコードのダウンロード

ここでは, 現在は最新の qpopper4.0.14.tar.gz をダウンロードする.

# cd /usr/local/src
# wget ftp://ftp.qualcomm.com/eudora/servers/unix/popper/qpopper4.0.14.tar.gz

qpopper を起動するユーザの作成

qpopper を動作させるためのユーザとして, pop を作成する.

# adduser --system --ingroup mail --no-create-home --shell /bin/false --disabled-password --home /nonexistent pop

passwd ファイルに pop ユーザに関する情報を書き込む. 下記の例では UID は 117, GID は 8 となっているが, その部分はインストール時の状況による.

# vipw

pop:x:117:8:Post Office Owner:/nonexistent:/bin/false

ここで,

you may need to modify /etc/shadow for consistency.

というメッセージが出てくるので, vipw -s コマンドで, pop の行が追加されていることを確認する.

ビルド

# ./qpopper4.0.14.tar.gz/configure --prefix=/usr/local/qpopper \
  --enable-apop=/usr/local/qpopper/pop.auth \
  --enable-popuid=pop \
  --enable-shy \
  --enable-nonauth-file=/usr/local/qpopper/popusers \
  --without-pam --with-gdbm \
  --enable-home-dir-mail=Mailbox

APOP のみにしたいため, popper/Makefile を編集し, OS_DEFS の行を 以下のように変更します.

OS_DEFS         =    -DLINUX -DUNIX -DAPOP_ONLY

ビルドします.

# make

インストール

# make install

をする. その際, /usr/local/src/qpopper4.0.14/popper/Makefile の install の項目の 3 つ目の if 文を 以下のように書き換える.

変更前

@if [ "x${pop_auth}" != "x" ]; then \
        @${INSTALL} -s -m 4755 -o ${apop_uid} -g 0 ${pop_auth} \
                ${installdir}/${pop_auth}; \
        @echo "Installed popauth as ${installdir}/${pop_auth} " \
          "with uid ${apop_uid}"; \
    ${installdir}/${pop_auth} -init -safe; \
    @echo "Initialized popauth database"; \
fi

変更後

@if [ "x${pop_auth}" != "x" ]; then \
        ${INSTALL} -s -m 4755 -o ${apop_uid} -g 0 ${pop_auth} \
                ${installdir}/${pop_auth}; \
        echo "Installed popauth as ${installdir}/${pop_auth} " \
          "with uid ${apop_uid}"; \
    ${installdir}/${pop_auth} -init -safe; \
    echo "Initialized popauth database"; \
fi

inetd に登録

# vi /etc/inetd.conf

以下の行を追加する.

pop3    stream  tcp     nowait  root    /usr/local/qpopper/sbin/popper  popper -s

起動

次のコマンドによってinetdを再起動する.

# /etc/init.d/openbsd-inetd restart

インストールした実行ファイルへのパスの設定

インストールした qpopper の実行ファイル群へパスを通す.

[EPA2008]パスの設定 <一般ユーザ用コマンドのパス> /usr/local/qpopper/sbin を追加する. (大抵, sbin はシステム用コマンドがインストールされる場所であるが, 一般ユーザが使用する pop_auth もインストールされているため, 一般ユーザ用コマンドのパスとして登録する).

インストールしたマニュアルへのパスの設定

/etc/manpath.config に以下の行を追加する. 詳しくは [EPA2008]パスの設定#man 関連のパスの設定 を参照のこと.

MANDATORY_MANPATH                           /usr/local/qpopper/man
MANPATH_MAP        /usr/local/qpopper/sbin  /usr/local/qpopper/man
MANDB_MAP          /usr/local/qpopper/man   /usr/local/qpopper/man

動作チェック

まず APOP で使用するパスワードを設定する. ここではユーザを chikuwa1 とする. ここで入力するパスワードはログインパスワードと異なっていてもよい.

> popauth
Changing only APOP password for chikuwa1.
New password: (パスワードを入力)
Retype new password: (パスワードを入力)

次にメールを chikuwa1 宛に送る.

> sudo -s
# mail chikuwa1
Subject: test
aaaaa (CTRL+D)
Cc: 

メールがメールスプールにあるかどうかをチェック.

# ls -l /home/chikuwa1/Mailbox
-rw------- 1 chikuwa1 chikuwa1 440 Jul 24 09:57 Mailbox

届いているので, これを別の適当なホストで EPA サーバからメールを APOP で受け取れるように設定する. 受け取れたら OK.

参考文献

ezmlmのインストールと設定

サーバ上でメーリングリストを管理できるようにするため, メーリングリスト管理ソフトとして ezmlm を導入する.

ezmlm のインストール

ezmlm とパッチダウンロードと展開

取得元や最新バージョンについては ezmlm オリジナル を参照のこと.

# cd /usr/local/src
# wget http://cr.yp.to/software/ezmlm-0.53.tar.gz

# tar xfvz ezmlm-0.53.tar.gz

ezmlm のパッチあてとビルド

まず, 2.3.1 以降の glibc 上で動くため, というのと log.h を使用するよう, パッチを当てる. パッチは ezmlm パッチ から入手する. パッチは /usr/local/src 以下に置く.

# cd ezmlm-0.53/
# wget http://epa.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/epa/ezmm_2008/ezmlm-glib-log.patch
# patch  < ../ezmlm-glib-log.patch

バイナリファイルのインストール先はこれまでのやり方にあわせ, /usr/local/ezmlm/bin 以下としたいので, conf-bin を以下のように 書き換える.

# vi conf-bin

/usr/local/ezmlm/bin

man のインストール先も以下のように変更する.

# vi conf-man

/usr/local/ezmlm/man

これらのインストール先ディレクトリである /usr/local/ezmlm は先に作って おく必要があるので手動で作成する.

# mkdir /usr/local/ezmlm

conf-qmail に記述されているディレクトリが qmail のソースの取得とコンパイル? で qmail がインストール されているディレクトリと一致していることを確認.

# cat conf-qmail

/var/qmail

# ls /var/qmail
alias/  bin/  boot/  control/  doc/  man/  queue/  rc*  users/

確認が終わったら, make でバイナリを, make man でマニュアルをビルドし, make setup でインストールする.

# make
# make man
# make setup

ezmlm の実行ファイルへのパスの設定

インストールした ezmlm の実行ファイル群へパスを通す.

[EPA2008]パスの設定 <一般ユーザ用コマンドのパス> /usr/local/ezmlm/bin を追加する.

ezmlm のマニュアルへのパスの設定

/etc/manpath.config に以下の行を追加する. 詳しくは [EPA2008]パスの設定#man 関連のパスの設定 を参照のこと.

MANDATORY_MANPATH                        /usr/local/ezmlm/man
MANPATH_MAP        /usr/local/ezmlm/bin  /usr/local/ezmlm/man
MANDB_MAP          /usr/local/ezmlm/man  /usr/local/ezmlm/man

ezmlm のテスト

メーリングリスト (ML) を作成する. 詳細は ezmlm-make の man (日本語訳) 参 照. ここでは, chikuwa9 ユーザで, chikuwa9-testlist というメーリングリスト を作成する.

$ mkdir ~chikuwa9/ezmlm-test
$ ezmlm-make ~chikuwa9/ezmlm-test/testlist ~/.qmail-testlist chikuwa9-testlist ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp

このコマンドにより, ~chikuwa9/ezmlm-test/testlist が作成される.

次に作成した ML に ML 主催者が手動で講読者を追加する. 詳細は ezmlm-sub の man (日本語訳) 参照.

注意: 以降, アドレスの '_at_' は '@' に読み替えること.

$ ezmlm-sub ~chikuwa9/ezmlm-test/testlist chikuwa9_at_ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp

登録されているアドレスは,

$ ezmlm-list ~chikuwa9/ezmlm-test/testlist

で一覧される. 詳細は ezmlm-list の man (日本語訳) を見よ.

登録が終了したら ML へ投稿してみる. 先程登録したアドレスへ届くか確かめる.

$ echo Subject:Ezmlm_Test | qmail-inject chikuwa9-testlist_at_ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp

$ less ~chikuwa9/Mailbox

次に ML の自動処理コマンドを確かめる. 自動処理コマンドの詳細は <URL:http://mlm.qmail.jp/ezmlm/chart.html> を見よ. 始めに投稿アーカイブから 記事を取り出すコマンドを試す. 記事が送られてくるかを確認する. ep ドメ インの MX が張られていない場合は /var/qmail/control/defaulthost をホス ト名までいれたドメイン (フルドメイン) にする必要がある.

$ qmail-inject chikuwa9-testlist-get.1_at_ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp < /dev/null

次に ML 参加者による自動登録抹消を試す. 確認メールが送られてくるのでそ の指示に従い登録抹消する. ep ドメインの MX が張られていない場合 /var/qmail/control/defaulthost をホスト名までいれたドメイン (フルドメ イン) にする必要がある.

$ qmail-inject chikuwa9-testlist-unsubscribe_at_ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp < /dev/null 

登録を抹消できたかどうか確認するため, ML 登録アドレス一覧を見る.

$ ezmlm-list ~chikuwa9/ezmlm-test/testlist

ezmlm-idx のインストール

ezmlm に idx パッチを当てることで, メッセージをまとめて読むのに便利なダイジェスト機能の利用や, Subject の加工ができるようになる.

ezmlm-idx のダウンロード

バージョン 0.40 の ezmlm-idx をダウンロードする. 最新版として既に 6.0.0 まで出ているらしいが ( <URL:http://www.ezmlm.org/archive/> 参照 ), Web にインストールドキュメントがあまり出回っていないため, ここでは0.40 を使うことにする.

# cd /usr/local/src
# wget http://www.ezmlm.org/archive/0.40/ezmlm-idx-0.40.tar.gz

ezmlm のソースコードへのパッチあて

以下の ezmlm-0.53 は ezmlm のパッチあてとビルド で使用された ディレクトリであることを想定している. 特に conf-bin や conf-man などが 変更されているため, 既に ezmlm-0.53 を削除してしまっている場合は上記 のビルド前の設定を行うこと.

# tar xfvz ezmlm-idx-0.40.tar.gz
# cp -r ezmlm-0.53 ezmlm-0.53-patched_by_idx
# mv ezmlm-idx-0.40/* ezmlm-0.53-patched_by_idx/
# rmdir ezmlm-idx-0.40
# cd ezmlm-0.53-patched_by_idx/
# patch < idx.patch

crontab のありかを調べる.

$ which crontab
/usr/bin/crontab 

/usr/bin にあれば先へ進む. 違う場所にある場合は conf-cron にありかを書 き込む.

MySQL (解説は <URL:http://www.mysql.com/> もしくは 日本語マニュアル ) を使う か否かを決定. ここでは使わないこととして先に進む. 使う場合にはこの段 階でやるべき作業がある.

続いて, 以下の作業を行う.

$ make clean
$ make; make man
$ make jp

最後の行は使用言語を選ぶものである. jp は日本語を意味する. これによっ て自動管理要請に ezmlm が応えてユーザに送る文言 (詳細) が日本語になる.

インストール前の ezmlm-idx の動作テスト

一時的にユーザ eztest を作成し (テスト後すぐ削除する), ezmlm-idx のコ マンドバイナリ群が実行できるか確かめる (ezmlm-test コマンド). ezmlm-test を実行する前に ezmlm-idx のコマンドバイナリ群にパスが通って いるかを確認されたい.

# chmod 755 ezmlm-test
# adduser --uid 50000 eztest
# su eztest

ここで su eztest と行ったが sudo コマンドを用いる場合はデフォルトでは 環境変数 $HOME がログインしたユーザとなったままとなり正しく実行されな いので -H オプションをつけて実行する.

$ ./ezmlm-test

  testing ezmlm-idx:    ezmlm-idx-0.40
  Using FQDN host name: epa.scitec.kobe-u.ac.jp
  ezmlm-make (1/2):     OK
  Using RDBMS support:  No.
  testing for qmail:    >=1.02
  ezmlm-reject:         OK
  ezmlm-[un|is]sub[n]:  OK
  ezmlm-send (1/2):     OK
  ezmlm-tstdig:         OK
  ezmlm-weed:           OK
  ezmlm-make (2/2):     OK
  ezmlm-clean (1/2):    removed mod queue entry 3 that wasn't due

上記のように正常に実行されることが確認されたら, exit する.

$ exit

ezmlm-idx のリビルド

MySQL を使わない場合は以下を実行する (使う場合には異なる作業が要る).

# make std
# make

以下を実行して ezmlm-idx のコマンドバイナリを /usr/local/ezmlm/bin 以 下にコピーする.

# make setup 

インストール後の ezmlm-idx の動作テスト

インストールされた ezmlm-test を実行する. /usr/local/ezmlm/bin/ 以下のコマンドバイナリ群にパスが通っているか も同時に確認する.

# su eztest
$ source /etc/profile  # bash の場合
$ echo $PATH
  .... /usr/local/ezmlm/bin   # <- ここにパスが通っていることを確認
$ cd /usr/local/src/ezmlm-0.53-patched_by_idx
$ ./ezmlm-test

  testing ezmlm-idx:    ezmlm-idx-0.40
  Using FQDN host name: epa.scitec.kobe-u.ac.jp
  ezmlm-make (1/2):     OK
  Using RDBMS support:  No.
  testing for qmail:    >=1.02
  ezmlm-reject:         OK
  ezmlm-[un|is]sub[n]:  OK
  ezmlm-send (1/2):     OK
  ezmlm-tstdig:         OK
  ezmlm-weed:           OK
  ezmlm-make (2/2):     OK
  ezmlm-clean (1/2):    removed mod queue entry 3 that wasn't due

$ exit
# userdel -r eztest

ezmlm の自動送信メールのヘッダの設定修正

ezmlm-idx バージョン 0.40 による日本語化だけでは, 自動送信メールのヘッダの Content-type の charset が us-ascii に指定されてしまうため, メーラーによっては日本語が文字化けして表示される.

これを解決するため, /usr/local/ezmlm/bin/ezmlmrc の末尾に

</charset/>
iso-2022-jp

を追加する.

こうすることで, ezmlm-make コマンドで新しくメーリングリストが 作成された際に, 自動送信メールのヘッダの文字コードが iso-2022-jp であると宣言するように設定される. これは ezmlm-idx によってインストールされた 日本語版の自動送信メールのテンプレートと同じ文字コードである.

# cd /usr/local/ezmlm/bin
# cp ezmlmrc ezmlmrc.org
# echo \</charset/\> >> ezmlmrc
# echo iso-2022-jp >> ezmlmrc

自動送信メールの日本語化のテスト

$ mkdir ~chikuwa11/ezmlm-test
$ ezmlm-make ~chikuwa11/ezmlm-test/testlist ~/.qmail-testlist chikuwa11-testlist ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp

testlist ディレクトリ内に charset というファイルが作成されており,

iso-2022-jp

と記述されていることを確認.

$ ezmlm-sub ~chikuwa11/ezmlm-test/testlist chikuwa11_at_ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp

適当なメーラーから chikuwa11-testlist-help_at_ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp 宛に メールを送ると, 日本語のヘルプメッセージが文字化けすることなく表示できた.

参考文献

メーリングリストのプレフィックス設定スクリプトの設置

cps 関連のメーリングリストに流れたメールの件名に番号を振るためのスクリプトを設置する.

prefix.pl の設置

prefix.pl を /usr/local/lib/prefix.pl に設置する. root 所有のため, パーミッションは 755 でよい.

# cp /home/itpass/ftp/epa/ml_prefix/prefix.pl /usr/local/lib/prefix.pl
# chown root:root /usr/local/lib/prefix.pl
# chmod 755 /usr/local/lib/prefix.pl

gate-db-to-ezmlm の変更

この作業は, gate-toroku-system のインストール後に行う.

/usr/local/gate/bin/gate-db-to-ezmlm を以下のように変更する. 文字化けするようであれば, 環境変数を ja_JP.eucjp にする.

変更前

-$domainname='gfd-dennou.org';
+#$domainname='localhost';
+$domainname='epa.scitec.kobe-u.ac.jp';
 #$domainname='localhost';

-$ezmlmlist='/usr/bin/ezmlm-list';
-$ezmlmsub='/usr/bin/ezmlm-sub';
-$ezmlmunsub='/usr/bin/ezmlm-unsub';
+$ezmlmlist='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-list';
+$ezmlmsub='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-sub';
+$ezmlmunsub='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-unsub';

変更後

#$domainname='gfd-dennou.org';
#$domainname='localhost';
$domainname='epa.scitec.kobe-u.ac.jp';
#$domainname='localhost';

#$ezmlmlist='/usr/bin/ezmlm-list';
#$ezmlmsub='/usr/bin/ezmlm-sub';
#$ezmlmunsub='/usr/bin/ezmlm-unsub';
$ezmlmlist='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-list';
$ezmlmsub='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-sub';
$ezmlmunsub='/usr/local/ezmlm/bin/ezmlm-unsub';

メーリングリストのフォワード設定

概要

EPAサーバの特定のアドレスに届くメールを, 電脳サーバで管理しているメーリングリストアドレスに転送する.

具体的には, 以下のように転送する.

  • all_at_epa.scitec.kobe-u.ac... 宛を kobe-s3all_at_gfd-dennou.... へ
  • itpass_at_epa.scitec.kobe-u.ac... 宛を kobe-itpass_at_gfd-dennou... へ
  • fclty_at_epa.scitec.kobe-u.ac... 宛を kobe-fclty_at_gfd-dennou.... へ

ただし, tako -> ika へ EPA サーバが移行するまでは, 以下のように転送されることになる.

  • all_at_ika.epa.scitec.kobe-u.ac... 宛を kobe-s3all_at_gfd-dennou.... へ
  • itpass_at_ika.epa.scitec.kobe-u.ac... 宛を kobe-itpass_at_gfd-dennou... へ
  • fclty_at_ika.epa.scitec.kobe-u.ac... 宛を kobe-fclty_at_gfd-dennou.... へ

設定

/var/qmail/alias/.qmail-{all,fclty} を作成して中身を 以下のようにしておく. パーミッションが揃ってるか確認しておく.

  • /var/qmail/alias/.qmail-all の中身
&kobe-s3all_at_gfd-dennou.org
  • /var/qmail/alias/.qmail-fclty の中身
&kobe-epafclty_at_gfd-dennou.org

itpass_at_ 宛のメールについては itpass ユーザが存在するので, itpass ユーザのホームディレクトリに .qmail を作成し, 中身 は以下のようにする.

  • ~itpass/.qmail の中身
&kobe-itpass_at_gfd-dennou.org

qmail をリスタートする.

# /etc/init.d/qmail restart

テスト

以下のアドレスにメールを送って転送されているかどうかテストする.

  • all_at_ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp
  • itpass_at_ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp
  • fclty_at_ika.epa.scitec.kobe-u.ac.jp

投稿テストが済めば完了.

システムログメールの設定

概要

以下では, EPA サーバのディスクの使用状況やアクセス情報などについて 定期報告をメールで送信するよう設定するためのドキュメントである.

基本的な作戦は以下の通り.

  • cron を利用し, cron で実行された結果をメールで受け取る
  • とりあえずメールを受け取るユーザは現在の EPA サーバ管理人

自作スクリプト用 cron ディレクトリ作成

自作の cron 用スクリプト置き場として, /etc/cron.local を作成する.

# mkdir /etc/cron.local
# mkdir /etc/cron.local/hourly
# mkdir /etc/cron.local/daily
# mkdir /etc/cron.local/weekly
# mkdir /etc/cron.local/monthly

自作スクリプトの設置

定期報告用のスクリプトには自作した以下のものを用いる. それぞれファイルと設置先を記す. なお, この番号は必要に応じて 適宜変更すること.

ここで, 各ファイルに実行権限を与えることをお忘れなく.

crontab の編集

/etc/crontab に以下の 3 行を追加する. 下記で xxx_at_xxx.xx と書いてある部分にはシステム管理者のメールアドレスを 与えること.

25 6    * * *   root    cd / && run-parts --report /etc/cron.local/daily   |mail -s "`hostname -f` daily run outputs" xxx_at_xxx.xx
47 6    * * 7   root    cd / && run-parts --report /etc/cron.local/weekly  |mail -s "`hostname -f` weekly run outputs" xxx_at_xxx.xx
#52 6   1 * *   root    cd / && run-parts --report /etc/cron.local/monthly |mail -s "`hostname -f` monthly run outputs" xxx_at_xxx.xx

システムログの保管期間を 3 ヶ月にする

概要

神戸大学学術情報基盤センター発行のサーバ機器管理ガイドラインに書かれて ある「6.2 日常ログ管理」に従い, システムログが 3 ヶ月間保存されるように 設定する.

Debian では, ログの保存を以下の 2 通りのローテーション方法で行っている.

  • cron を利用する方法
  • logrotate を利用する方法

それぞれの方法でローテーションされるログを 3 ヶ月間保存されるように設定する.

cron を利用する方法

sysklogd を経由して出力されるログは cron を利用してローテーションされ 保存されている. ログが 3 ヶ月間保存されるように, ローテーションを設定 する.

/etc/cron.daily/sysklogd の設定

/etc/cron.daily/sysklogd というスクリプト内の

savelog -g adm -m 640 -u root -c 7 $LOG >/dev/null

の部分を

savelog -g adm -m 640 -u root -c 90 $LOG >/dev/null

に書き換え, ログを 90 世代 (90 日間) 保存するようにする.

/etc/cron.weekly/sysklogd の設定

/etc/cron.weekly/sysklogd というスクリプト内の

savelog -g adm -m 640 -u root -c 4 $LOG >/dev/null

の部分を

savelog -g adm -m 640 -u root -c 12 $LOG >/dev/null

に書き換え, ログを 12 世代 (12 週間) 保存するようにする.

logrotate を利用する方法

sysklogd で出力されないログは logrotate を利用してローテーションされ 保存されている. ログが 3 ヶ月間保存されるように, ローテーションを設定 する.

apache2 の設定

/etc/logrotate.d/apache2 というファイルの

rotete 12

の部分を

weekly
rotate 12

に書き換え, ログを 12 世代 (12 週間) 保存するようにする.

acpid の設定

/etc/logrotate.d/acpid というファイルの

weekly
rotate 4

の部分を

weekly
rotate 12

に書き換え, ログを 12 世代 (12 週間) 保存するようにする.

aptitude の設定

もともと 6 ヶ月間保存する設定になっているので, 編集せずにそのまま維持する.

dpkg の設定

もともと 12 ヶ月 (1 年) 間保存する設定になっているので, 編集せずにそのまま維持する.

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