[ITPASS2014]OSのインストール

概要

Debian GNU/Linux 7.6.0(wheezy) を ITPASS サーバにインストールする. インストールディスクには, 「Debian GNU/Linux 7.6.0 インストール用 DVD (debian-7.6.0-amd64-netinst.iso)」を使用する. これより新しいものがある場合はそれを用いる.

シャットダウン

この作業を行う前に, itpadmin グループに入れてもらうように, グループの保証人にお願いしておく. この時点で管理者権限がなければ, 管理者権限を持っている人に, サーバをシャットダウンしてもらう.

# shutdown -h now

インストールディスクの起動

インストールディスクを挿入し, 電源を入れると

Press any key to continue ...

と表示されるので, どれかのキーを押す.

"Installer boot menu" が表示されるので,

Graphical Install

を指定.

言語環境の設定

Select language

インストール時に使用する言語を問われるので,

Japanese

を選択.

場所の選択

場所を問われるので,

日本

を選択.

キーボード配置の選択

キーボード配置を問われるので,

日本語

を選択.

ネットワークの設定

ネットワークハードウェアの検出

「見つからないファームウェアファイル : "rtl8168d-2.fw"」と表示された場合は, リムーバブルメディアから読み込むかという問いに対して,

いいえ

を選択し続行する.

ネットワークインターフェイス

使用するネットワークインターフェイスを問われるので,

eth1: Intel Corporation 82541PI Gigabit Ethernet Controller

を選択.

その後, 自動で DHCP によるネットワーク設定が始まるが, ITPASS のネットワークは DHCP を提供しないので 失敗するようになっている.

ネットワークの設定方法

ネットワークの設定方法を問われるので,

ネットワークを手動で設定

を選択.

IP アドレス

IP アドレスを問われるので, ITPASS サーバ本体のテプラに書いてある IP アドレスを参照し,

(tako) 133.30.109.21

を入力.

ネットマスク

ネットマスクを問われるので,

255.255.255.0

を入力.

ゲートウェイ

ゲートウェイを問われるので,

133.30.109.254

を入力.

ネームサーバアドレス

ネームサーバアドレス (3 つまで) を問われるので,

133.30.14.2 133.30.14.3 133.30.8.2

を入力.

ホスト名

ホスト名を問われるので, ITPASS サーバ本体のテプラに書いてある ホスト名

tako-itpass

を入力.

ドメイン名

ドメイン名を問われるので,

scitec.kobe-u.ac.jp

を入力.

ユーザーとパスワードのセットアップ

root パスワードの設定

root のパスワードを問われるので, 適切なパスワードを入力する.

root パスワードの管理者は OS をインストールしている者とする. テプラを作り直すときには root パスワード管理者を先頭にすること.

  • 2014 年度 tako: 河合, 船橋
  • 2014 年度 ika : 滝口, 岡崎, 藤島, 堀之内, 村上(美)

ユーザーアカウントの設定

あとで消去することを前提に, "test" というアカウント名のテストユーザーを作成する.

新しいユーザーの本名 "test"
アカウントのユーザー名 "test"
パスワードは任意 (ただし, クラックされない程度の強度のもの)

テストユーザーは作業用アカウント作成時に消去する. なぜならば, この段階ではユーザー ID を指定してユーザーアカウントを作成できないため, gate-toroku-system で管理しているユーザー ID と衝突して不具合が出る恐れがあるからである.

複数のユーザーが全員 root パスワードを知っている状態は セキュリティ的に問題があると考え, 後から構築作業用のアカウント chikuwaX (ユーザー ID: 4000X) を作成する. 詳しくは [ITPASS2014]構築作業用アカウントを参照せよ. OS の基本システムのインストールが完了した後に行うこと.

パーティショニング設定

パーティショニングの方法

ディスクのパーティショニングでは手動を選択.

ディスクのパーティショニング方法を問われる.

まず, 以前に設定されていたパーティションを削除する. その後

SCSI1 (0,1,0) (sda) - 2.0 TB ATA Hitachi HDS72303

を選択.

新しい空のパーティションテーブルを作成するか問われる.

はい

を選択.

SCSI2 (0,0,0) (sdb) - 2.0 TB ATA Hitachi HDS72303 

についても同様の操作を行う.

パーティションニングするディスクの選択

以下のように表示され, パーティショニングするディスクを問われる.

SCSI1 (0,1,0) (sda) - 2.0 TB
       基/論  2.0 TB     空き領域
SCSI2 (0,0,0) (sdb) - 2.0 TB
       基/論  2.0 TB     空き領域

「空き領域」の行を選択.

ディスクのパーティショニング

両方のディスクに対し, 手動でパーティションを切る.

  • 空き領域の利用方法
    • 「新しいパーティションの作成」を選択
  • 新しいパーティションのサイズ
    • 下記を確認したうえで「60 GB」を入力.
      • kernel panic によってメモリ(とスワップ)の内容が ルートパーティションに出力されても溢れないよう, システム, メモリ, スワップのサイズより十分大きくしておく. システム領域にどれくらい使用しているかは現サーバを参考にすること.
  • 新しいパーティションのタイプ
    • 「基本パーティション」を選択.
  • 新しいパーティションの場所
    • 「先頭」を選択.
  • パーティション設定
    • 以下に変更
      • マウントポイント: / (2 つめのディスクは「マウントしない」とする)
      • 起動フラグ: オン (2 つめのディスクは「オフ」とする)
    • 「戻る」を選択.
  • 上と同じ操作を繰り返す
    • スワップ
      • サイズ: 「32 GB」
        • メモリが 16 GB のため, スワップはその倍のサイズとする.
      • タイプ: 論理
      • 場所: 先頭
      • 設定
        • 利用方法: 「スワップ領域」
      • 「戻る」
    • /home
      • サイズ: 「1.9 TB」 (残り全部)
      • タイプ: 論理
      • 設定
        • マウントポイント: /home (2 つめのディスクは「マウントしない」とする)

最終的に以下のように表示される.

SCSI1 (0,1,0) (sda) - 2.0 TB
       1. 基本    60.0 GB B f ext4      /
       5. 論理    32.0 GB   f スワップ  スワップ
       6. 論理    1.9 TB    f ext4      /home
SCSI2 (0,0,0) (sdb) - 2.0 TB
       1. 基本    60.0 GB   f ext4      (なし)
       5. 論理    32.0 GB   f スワップ  スワップ
       6. 論理    1.9 TB    f ext4      (なし)

これを確認した後,

パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み

を選択. なお, 2 つ目のディスクに関して, 「マウントされないがかまわないか」 といった注意のメッセージが表示されるが, これは意図的にそのように設定 しているので, そのまま続行する. パーティション設定とフォーマットが行われるのでしばらく待つ.

ディスクへの変更の書き込み

ディスクに変更を書き込むか問われるので,

はい

を選択.

パーティション設定とフォーマットが行われるのでしばらく待つ.

ベースシステムのインストール

ベースシステムのインストールをしばらく待つ.

パッケージマネージャーの設定

Debian アーカイブミラーの国

ミラーの国を問われるので,

日本

を選択.

Debian アーカイブミラー

利用するミラーを問われるので, どこでも良いので選択する. トップに表示される "ftp.jp.debian.org" にしておくと, ネットワーク的に 最も近いサーバにアクセスするのでお勧めである.

HTTP プロキシの情報

使用する HTTP プロシキを問われるが, 使用しないので入力欄は空のまま

続ける

を選択.

Debian パッケージ利用調査

Debian パッケージ利用調査に参加するか問われるが,

いいえ

を選択.

ソフトウェアの選択とインストール

インストールするソフトウェアを問われるが, デフォルトでは

  • グラフィカルデスクトップ環境
  • 標準システムユーティリティ

が選択されている. そのまま

続ける

を選択.

ハードディスクへの GRUB ブートローダーのインストール

GRUB をインストールするか問われるので,

はい

を選択.

インストール完了

インストールが完了したら, CD を取り出し

続ける

を選択.

自動的に再起動が行われる.

再起動後は gdm3 によるログイン画面となるが, この段階では gdm3 は remove しない.

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