[Exp2009pre]セキュリティ対策

ソフトウェアを最新版に保つ方法 (Debian GNU/Linux の場合)

Debian の場合, Debian の公式 Web にソフトウェアのバグ情報が出ます. そこを読むと最新ソフトウェアがどこに存在するのかわかります. また, Debian JP Users などのメーリングリストに加入していると, 最新のセキュリティアップデートなどの情報が配信されるので便利です.

最新ソフトウェア置場は実は決まっているので, わざわざ手動でソフトウェアをダウンロードして インストールする必要はありません. apt というソフトウェアを用いると自動で行えます.

ソフトウェアのアップデートの自動化を行うために, apt の設定ファイルに最新ソフトウェア置場の情報を付加します. まずセキュリティ関連のソフトウェア置き場の情報が記されているか, /etc/apt/sources.list の中身を確認します.

$ less /etc/apt/sources.list 

すでに

deb http://security.debian.org lenny/updates main contrib non-free

もしくは

deb http://security.debian.org lenny/updates main

という情報が /etc/apt/sources.list に書かれている場合は必要ありません. もしない場合は,

# echo "deb http://security.debian.org/ lenny/updates main contrib non-free" >> /etc/apt/sources.list

という作業を行って, /etc/apt/sources.list にセキュリティ関連のソフトウェア置き場の情報を追記してください.

次に実際のソフトウェアのアップグレード作業です. これは実に簡単です.

# apt-get update       	< 最新のソフトウェアの情報を取得

# apt-get upgrade       	< 最新のソフトウェアをインストール

インストール時にエラーが出た場合は, メッセージにしたがってください.

apt はソフトウェアパッケージを扱う非常に便利なコマンドです. より詳細な使い方は, マニュアルページのapt(8)および そこからたどれるマニュアルや書籍を参考にしてください.

このページは 情報実験プロジェクト 2008 第10回実習資料 ネットワークコンピューティング入門 を元に作成しました.

[ 2009 特別実習 スケジュール表 | 2008 スケジュール表・各回資料(07/04) ]

Last modified:2009/03/23 15:55:10
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References:[ITPASS 特別実習]