[EPA]バックアップの設定

概要

EPA サーバでは, ディスク上のデータに関し, 2 重のバックアップを取る.

  1. サーバ 1 つに, 2 台のディスクを取り付け, 片方を本体, もう片方を バックアップとする. バックアップの内容は, /tmp/, /proc/, /dev/, /sys/ 等のシステムが一時的に使用するもの以外の全てである.
  2. EPA サーバにはバックアップとサーバ本体のトラブル時に代替するための 予備サーバを立ててある. パブリックな領域 (/home/epalab, /home/itpass) に関しては EPA サーバ本体から予備サーバへバックアップを取る.

予備ディスクの準備

以下は, 既に本体ディスクが取り付けられており, これから予備ディスクをフォーマット, マウントすることを 想定した文書である. 既に予備ディスクがフォーマット, マウントされている 場合には バックアップ体制の構築 から作業を始めよ.

予備ディスクのパーティショニングとフォーマット

予備ディスクのフォーマットを行う. 本体ディスクと取り替えられるよう, 以下のように本体ディスクと同様な構成にする. cfdisk コマンドで設定を行う.

# cfdisk /dev/sdb

なお, ここに書いてある例は, 本体ディスクが /dev/sda, 予備ディスク が /dev/sdb の場合である.

Name   Flags   Part Type   FS Type                [Label]   Size (MB)
-----------------------------------------------------------------------
   sdb1           Primary     Linux ext3                      497390.91 
   sdb5           Logical     Linux swap / Solaris              2714.35 

FS Type に関しては, [ Type ] から "83 Linux" を選べばよい. 上記の 表示が "Linux" となるがとりあえずそのままで OK.

設定後に [ Write ] を選択して書き込んだ後, 以下のコマンドでファイルシ ステム ext3 としてフォーマットを行う.

# mkfs.ext3 /dev/sdb1

fstab の設定 (予備ディスクのマウント)

今回のディスクを /bk にマウントするよう /etc/fstab を書き換える.

# vi /etc/fstab

以下の行を追加する. (1 行目はコメントなので無視せよ).

# <file system> <mount point> <type> <options>                  <dump> <pass>
/dev/sdb1       /bk           ext3   defaults,errors=remount-ro 0      2

/bk ディレクトリを作成しておく.

# mkdir /bk

mount コマンドで, /bk に /dev/sdb1 がマウントされることを確認する.

# mount -a

このコマンドの後, 以下のように df コマンドでディスクのマウントの状態を 確認し, /dev/sdb1 が /bk にマウントされていることを確認せよ.

# df

Filesystem           1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
/dev/sda1            478111580   3713616 450111304   1% /
tmpfs                  1038328         0   1038328   0% /lib/init/rw
udev                     10240        68     10172   1% /dev
tmpfs                  1038328         0   1038328   0% /dev/shm
/dev/sdb1            478111580    202856 453622064   1% /bk

バックアップ体制の構築

EPA サーバでは, 本体ディスクから予備ディスクへ, rsync によって ファイルをバックアップする. バックアップする内容は /tmp, /proc, /dev, /sys 以外 の全てのファイルとディレクトリである.

EPA サーバでは, cron を用い, rsync によるバックアップを毎日自動的に行 う. またその rsync の結果をログに残す.

自作スクリプト用 cron ディレクトリ作成

自作の cron 用スクリプト置き場として, /etc/cron.local を作成する.

# mkdir /etc/cron.local
# mkdir /etc/cron.local/daily

バックアップ用スクリプトの用意

rsync.sh を, /etc/cron.local/daily/220_rsync に設置する. (スクリプト先頭の番号は, その他のスクリプトを置いた際, どれを 優先して実行するかを決めるためのものである. 若い番号のものほど 先に実行される).

# wget http://epa.scitec.kobe-u.ac.jp/~itpass/epa/system_backup/rsync.sh
# mv rsync.sh /etc/cron.local/daily/220_rsync 

/etc/cron.local/daily/220_rsync に実行権限を設定する.

# chmod 755 /etc/cron.local/daily/220_rsync 

crontab の編集

/etc/crontab を編集する. 以下の一行を追加する.

25 6    * * *   root    cd / && run-parts --report /etc/cron.local/daily

出力結果に関してメールを送信したい場合には以下のようにすると良い.

25 6    * * *   root    cd / && run-parts --report /etc/cron.local/daily |mail -s "`hostname -f` daily run outputs" xxx@xxx.xxxx

バックアップログファイルの作成

ログファイルのためのディレクトリとファイルを作成しておく. なお, このログファイルの場所は バックアップ用スクリプトの用意 で用意した 220_rsync 内の LOGFILE を書き換えることで変更できる.

# mkdir /var/log/rsync-log
# touch /var/log/rsync-log/bk.log 

バックアップログファイルの logrotate の設定

rsync のログを 1 週間毎に分割する. /etc/logrotate.d/ 以下に rsync という設定ファイルを作成.

# vi /etc/logrotate.d/rsync

以下の内容を書き込む.

/var/log/rsync-log/bk.log {
    weekly
    create 0644 root root
    rotate 12
}
Last modified:2008/08/01 14:58:28
Keyword(s):
References:[[EPA2007]2007年度サーバ構築ログ] [消えたページ一覧] [SandBox]