ITPASS 実習レポート 1

名前 岡田陸

担当情報実験機 joho02

問 1

テーマ

赤道における東西平均東西風の高度分布の時間変化
(2012年~2020年までの赤道上の高度(圧力)100~10hPaにおける東西風の変化)

スクリプトの URL

問題1のスクリプト

スクリプトの使い方の解説

1.ターミナルを開き,”$ wget [データのURL]”で東西風速の月平均のデータを入手する.
2."$ wget [quiz1.rb.txtのURL]"でスクリプトファイルを入手する.
3."$ mv quiz1.rb.txt quiz1.rb"でスクリプトファイルの拡張子をrbに変換する.
4.スクリプト quiz1.rb を“$ ruby quiz1.rb”により実行する.
5.”$ convert -rotate 90 dcl.pdf qbo.pdf” により,pdfファイルを右回りに90度回転させる.
6.”$ evince qbo.pdf” でpdfファイルを表示する.

作成した図 (動画ファイル) へのリンク

問題1の図(qbo.pdf)

図から読み取れること

・赤道上の下部成層圏で西風と東風が周期的に変化する成層圏準二年周期振動(QBO)が表現されている.
・2012年から2014年頃にかけての1周期は2年半程度の長さであるが,2015年から2018年頃までは西風と東風の交代が不明瞭になっており,20mbar付近では2年程度西風が続いている.
・西風と東風は上層から下層に降りてくるように変化している.
・振動の振幅は上層(50mbarより上)ほど大きく,下層ほど小さい.

参考資料

なし

共同作業した人の名前

なし

工夫したこと, 感想

・対流圏ではほとんど変化がなかったため,下部成層圏を切り出してQBOを見やすくした.
・QBOの平均的な周期を鑑みて,周期性が見やすい年数に調整した.
・風ベクトルの基準の矢印の大きさを固定した.

問 2

テーマ

2018年台風21号の概要
次の二つの図を作成した.
(1)9/1から9/5までの6時間毎の日本付近の海面更正気圧と地上風の推移
(2)9/1から9/5までの6時間毎の日本付近の高度(圧力)850hPaにおける気温と地上風の推移

スクリプトの URL

海面更正気圧と地上風の推移(quiz2-1.rb.txt)
高度(圧力)850hPaにおける気温と地上風の推移(quiz2-2.rb.txt)

スクリプトの使い方の解説

(1)海面更正気圧と地上風の推移
1.ターミナルを開き,”$ wget [データのURL]”で海面更正気圧および東西風南北風の2018年のデータを入手する.
2."$ wget [quiz2-1.rb.txtのURL]"でスクリプトファイルを入手する.
3."$ mv quiz2-1.rb.txt quiz2-1.rb"でスクリプトファイルの拡張子を.rbに変換する.
4.dcl_*.pngというファイルが存在する場合,gifファイルを作成する際に紛れ込む可能性があるため,”$ rm dcl_*.png”によりファイルを削除しておく.
5.スクリプト quiz2-1.rb を“$ ruby quiz2-1.rb”により実行する.
6.”$ convert -delay 100 -loop 0 dcl_*.png T21_2018.gif” により,gifファイルを作成する.
7.”$ eog T21_2018.gif” でgifファイルを表示,再生する.

(2)高度(圧力)850hPaにおける気温と地上風の推移
1.ターミナルを開き,”$ wget [データのURL]”で気温および東西風南北風の2018年のデータを入手する.(風のデータは(1)で入手済み)
2."$ wget [quiz2-2.rb.txtのURL]"でスクリプトファイルを入手する.
3."$ mv quiz2-2.rb.txt quiz2-2.rb"でスクリプトファイルの拡張子を.rbに変換する.
4.dcl_*.pngというファイルが存在する場合,gifファイルを作成する際に紛れ込む可能性があるため、”$ rm dcl_*.png”によりファイルを削除しておく.
5.スクリプト quiz2-2.rb を“$ ruby quiz2-2.rb”により実行する.
6.”$ convert -delay 100 -loop 0 dcl_*.png T21_2018tmp.gif” により,gifファイルを作成する.
7.”$ eog T21_2018tmp.gif” でgifファイルを表示,再生する.

作成した図 (動画ファイル) へのリンク

問題2の(1)の図(T21_2018.gif)
問題2の(2)の図(T21_2018tmp.gif)

図から読み取れること

1. 問題2の(1)の図(T21_2018.gif)
・高緯度に進むにつれて等圧線が円形から楕円形へと変化している.
・北緯40度以南では気象庁のデータと比べて気圧の値が非常に大きくなっている.
→台風はスケールが小さい(メソαスケール)ため,このデータの格子間隔(緯度経度2.5度間隔)では表現しきれていない.温帯低気圧に変化すると総観スケール程度になっているため,比較的精度よく表現されたと考えられる.
2.問題2の(2)の図(T21_2018tmp.gif)
・台風中心の上層には温度の大きな領域(暖気核)が存在している.
・台風が北緯45度以北に進むと温帯低気圧となり,中心の南西側で暖気移流、北西側で寒気移流が明瞭になっている.北緯50度以北では低気圧中心に西から寒気が流入し,閉塞前線が形成されていると考えられる.

参考資料

・小倉義光, 一般気象学 第二版補訂版, p.159,237
台風の鉛直温度構造と現象のスケールを参考にした.
・気象疔,台風第21号による暴風・高潮等
2018年台風21号の中心気圧の推移や概要等を参考にした.
Gphysライブラリマニュアル日本語版(非公式)
GPhysのスクリプトを書く際に参考にした.

共同作業した人の名前

なし

工夫したこと, 感想

・風ベクトルの基準の矢印の大きさを固定した.
・台風の温度構造が見やすいように周囲との気温差が大きな高度を資料1を参考にして決定した.